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特別支援学校の先生から、プログラミング教育のNPOへ【特別連載・CLACKメンバーが語る活動に懸ける想い】

すべての子どもたちに「大丈夫だよ。」と言ってあげられる環境を

「どうせ先生にはわからないよ。」
「俺どうせ将来○○にしかなれねぇし。」

生徒からまっすぐな瞳で見つめられるたびに、心がぎゅっとつぶれていきそうでした。
本当に心が今にもぐしゃっとなってしまいそうなのはこの子たちなのに…。

はじめまして!CLACKで広報のお仕事をしています、岸と申します。
大学の教育学部を卒業後、特別支援学校で勤め5年、現在は1歳の息子を育てるため育児休暇をいただいています。
教員として勤めながら、経済的・家庭的に困難を抱える児童生徒への学習支援ボランティアにも携わった経験があります。
冒頭の言葉はほんの一部。
学校やボランティア先で多くのお子さんと関わる機会が増えて初めて、
「世の中には様々な境遇の子どもたちがいるんだなぁ。」と、肌で感じるようになりました。
多くの子どもたちに共通しているのは
【どうせ自分なんか。自分なんて。】
【大人は怖い。どうせ自分から離れていくんだろう。】

という他者への、そして自分自身への不信感でした。
ショックでした。
子どもたちの健やかな成長をサポートする一助となりたいと思って飛び込んだ教育の世界は、簡単には解決できない多くの課題に満ち溢れていたのです。

落ち込むこともありながら、それ以上に子どもたちがもつパワー、全員が持っている可能性にこちらが励まされる毎日でした。子どもたちに学ばせてもらっている分、何か恩返しをしたい。私は先生だけれども、子どもたちは私の先生!という気持ちで関わってきました。
大人への不信感を持つ児童生徒も多く担任してきました。私にできることは
「ここは怖くないよ」
「あなたにはたくさん素敵なところがあるよ」
「私はあなたが大好きよ、大切に思っているよ」
ということを、繰り返し繰り返し、辛抱強く語り掛けること
でした。
子どもたちはとてもまっすぐで、柔軟です。丁寧に関われば、きっと心の中の黒いものがやわらかくなってきます。5年間毎日子どもたちのことを考えていた私が実感したことです。
まだまだ世の中には多くの、さまざまな困難を抱えた子どもたちがいます。
一人でも多くの子どもたちに、「大丈夫だよ」と語り掛けられる場が必要だと常に感じています。

プログラミング教育での支援!なんて斬新なの!

さて、産休・育休をいただくことになり現場からはいったん離れることになりました。
学校の子どもたちも最高にかわいい!!自分の子どもも最高にかわいい!!
となったときに、私の子ども大好き!の気持ちが爆発します。
『子どもたちには、みんなみんな健やかに、元気に育ってほしい』
思いは募ります。ですが今私は子育て真っただ中。これまでのように現地に赴いてのボランティアは物理的に難しい・・・
そんな時にオンラインでも参加できるボランティアを見つけました。
『プログラミング教育で高校生に未来を切り拓く力を』
プログラミング教育!?!?今まで聞いたことがない支援の方法でした。
今の時代に必要とされ、即戦力となる力を。
課題を通じて達成感や、周りの大人を信頼し相談できるスキルを。
経済的に困難を抱える子供たちが通いやすいような配慮を。

とても現実的で、そして多くの可能性を秘めている団体だと感じました。
子どもたちの未来・社会全体が抱える課題について真剣に向き合っているメンバーの姿が私にはとてもまぶしく、自分も頑張ろう!と思わせてくれました。

みんなで子どもたちの成長を見守る社会へ

CLACKはまだまだ発展途上。日々課題にぶちあたり、ひとつひとつ解決の道を模索しているところです。発展途上、課題がたくさんある・・・ということは裏返すと伸びしろもたくさんある!!ということです。
まず私個人としてCLACKでできることは広報のお仕事(SNS運用などを通じ、CLACKについて多くの人に知って興味を持っていただく)を日々自分なりに取り組んでいくことだと感じています。
少しでも多くの人の記憶の片隅に、「こんな活動に取り組む団体があるんだなぁ」とCLACKが残ったらとても幸せです。

一人でも多くの高校生に「大丈夫だよ」と伝えられる環境を。
高校生にとって自分の未来が希望の光でいっぱいだと思えるように。
お一人お一人の力は、決して小さくありません。
また一人、一人と私たちの活動について見守っていただけることが私たちにとってはかけがえのない力となります。
大切な子どもたちを、社会全体で温かく見守り、成長を支えていけますように。
どんな環境の子どもたちも未来に向かって突き進むことができるよう、大人の私たちがそっと手を差し伸べられる存在であるために。

お力添えいただけますとありがたいです。ここまでお読みいただきありがとうございました。引き続きCLACKを、どうぞよろしくお願いいたします。


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NPO法人CLACKは、様々な困難を抱える高校生が自分の未来を自分の力で切り拓いていけるよう、プログラミング学習とキャリア教育を提供するため、Tech Runwayという事業を展開しています。

Tech Runwayでは、経済的・環境的に困難を抱える高校生を支援するため、生徒に教材・授業料、PC、交通費を無料で提供しています。

生徒への無料での授業提供を続けていくために、CLACKでは毎月決まった金額をご寄付いただくマンスリーサポーターを募集しています。現在、サポーターの募集キャンペーンを開催中!

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ぜひこの機会にサポーターになっていただき、少しでも多くの高校生に「プログラミングを学んだことで未来が変わった」という瞬間を一緒に届けてもらえたらと思います。

みなさんのご寄付によってCLACKはよりよい機会を経済的・環境的にしんどさを抱える高校生に届けることができます。応援したい!と思った方はご支援いただけると非常に嬉しいです!!