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カンボジア農村部でゴミ拾いをする話 / 振り返りnote

「賢く, 要領よく, 効率良く」より「泥臭く, 地道に, ひたむきに」

みなさんはどちらの生き方がカッコいいと感じますか?
どちらの生き方もカッコいいけど、私は圧倒的後者だなぁと感じます。

ゴミ拾いの呼びかけに耳を傾け、話を聞いてくれた村のお母さん達

皆様、こんにちは☀️
現地インターンとして2カ月半活動してきました 深谷友香 です。

今回のnoteでは現地インターンとして私が取り組んできた活動を中心に、
その中で感じてきた私の想いを書き記していきます✍🏻📖


現地インターンでは主にSNS運用、現地ツアーサポート、そしてカンボジアトロぺアントム村にてゴミ0プロジェクトを実行させて頂きました。

ゴミ問題に取り組むきっかけ

earth treeを通して関わらせて頂いたカンボジアの農村部トロぺアントム村。

そこでは家と家の境も無く、人と人との境も曖昧で生活の知恵を出しながら生活を営む。

そんなあたたかさに満ちた場所が自分の中で心の拠り所になり、
この村を好きになるのに時間はかかりませんでした。

チャポン! ユウ! と呼んで駆け寄って来てくれる村の子供達と📸✨️

ただこの村で気になることがありました。
それは村の至る所、特に共用スペースにゴミが散らかっている事です。

ゴミが混在する草を食べる、家畜として飼われている牛

動物だけではなく、このまま悪化すれば人的健康被害にも発展するであろうこの状況に危機感を覚え、私がインターンとしている間はゴミ問題に着手する事を決意しました。

(ゴミ問題は以前の現地インターン生も同様に取り組まれていて、詳しい原因や背景などはこちらから読んでいただければ幸いです 、、!)


-ゴミ問題へのアプローチ-

村の人達のゴミに対する意識を変えるきっかけを作るべく、

・ゴミ拾いを周知

・各家にゴミ袋設置とポイ捨てをしないよう呼びかけ

・看板の設置等を行っていきました。

呼びかけると、率先してゴミ拾いをしてくれた村の方。

これらを実行していく中で、私の拙いクメール語の呼びかけにも関わらず、

村の子供達や大人がこちらの意思を汲み取り、言語を超え、行動で応えてくれた事がとても嬉しく、それが私の行動する力に変わっていきました。

通学路周辺で一緒にポイ捨て禁止看板を立ててくれた村の子供達

「難しい」と思考を止め、足が止まる。

それでも、課題を見つけ解決していこうとする過程の中で、途中で足が止まってしまう場面がいくつもありました。

というのも、現地へ趣き、日々の関わり合いの中で価値観が変わり、選択肢が増え、興味関心の向く方向性が変われば「今何をするべきか、ここになぜ来たのか」が曇ってしまい自分の軸がぶれ、ただ過ぎていく日々。

自分の言いたい事が伝わらず、日本のものさしも捨てきれず、村の人の考えに沿うのが一番だと分かってはいても、計画通りに物事が進まない事実を頭でかみ砕けない自分も居ました。

副村長さん,お母さん達とゴミ拾いについて話した日

そんな中、私の背中を押してくれる方々に出会えました。

沢山の方とお話をして、
徐々にこの感情と向き合っていくうちに、

今私が「難しい」と感じる感情は、出来ないことが増えたのではなく、
今まで私の見える範囲に出てこなかった視野が、考える幅が、広がっていった証
だと考えることが出来ました。

そしてそんな中、日本から私を応援をしてくださる方に出会いました。

その方にこれまでのお話をし、このプロジェクトに出資していただけることになり、今まで資金面でハードルがあったゴミ箱を作る事が可能になりました。

それによってゴミを各家に持ち帰る地面に捨てるの2択であった状態から"公共のゴミ箱に捨てるという選択肢"を増やすことが出来ました。

三井さんを始め、応援して下さった方々に改めて感謝申し上げます。

村長さんと設置させて頂いた、村で初めてのゴミ箱

-村と関わる最終日-

日本への帰国日が近づく中、自分のしたい事をやり遂げるために、

お正月祝いで村の皆が集まるタイミングでゴミ箱を設置し、
村に1人で泊まり、泥臭くも 夜,朝,昼にゴミ拾いとゴミ箱の周知を行いました。

そして最後に村長さんへ、これまでの感謝と取り組みを続けてほしいという旨を伝え、固い握手を交わし、私の最後の村訪問は終了しました。

クメール正月時の村でのお昼ご飯。

これまで幾度となく村長さんを訪問しては、ゴミの話しかしない私を毛嫌いすることなく、最後に労いの言葉を頂いた時には、

これまでのアプローチや私のしてきたことは1種の自己満足だったのではないかという心の蟠りが消え、この村の未来に繋がるモノが残せたと自分を
肯定する事が出来ました。

この取り組みが、大好きなトロぺアントム村全体のゴミ意識向上に繋がり、清潔で健康的な暮らしが持続する第一歩になればと願いながら、現地メンバーに想いを託し、今後の動向を日本から見守っていきたいと思います。

日本に帰国しました!🇯🇵

20歳というこれから自分自身で節目を作っていくタイミングで、

earth tree現地メンバーやシェムリアップで出会ってくださった皆様と過ごし
自分の中で沢山の感情に出会い、そしてその感情に向き合うことが出来ました。

お会いした方々1人1人に沢山の刺激を貰いました。

そして現在日本に帰国し、大学で学ぶ今。

もう1度自分の思考や教育観をアップデートしていく中でこれからの生活に
どう反映させていこうかワクワクしています。

「将来自分は何しているんだろう、」

「私ってこれから大丈夫かな、」

なんて不安で足が竦んでいる自分でいちゃいけなくて、

未来が、来年が、明日が常に自分がワクワクするのなら、それは充実した「今日」という日を送れているからで、

そうしたらいつだって「今」が勝負だし、「これから」も勝負だなと感じています。

そして、今こうやって思えるのは間違いなく、いつだってワクワクした未来を見続け、実現していくearth treeの存在があったからです。

学生団体にカンボジアの未来を伝えるかでさん。📷 by やくとさん
私の背中を押し続けてくれた藪ちゃんと、心の余白を作ってくれた千葉ちゃん(お正月お祝い時)

そんなearth treeは今月から第1フェーズである earth treeビレッジ開校式,

earth treeビレッジレストランがプレオープンと、
その未来は着実と近づいていき、ワクワクするものになっていきます。

(是非HPから進捗を覗いてみてください👀✨)

去年カンボジアスタディツアーを自身で打ち上げ、半年後にまたこうして
訪れたことで、カンボジアで観た景色は一段と濃くなり、間違いなく自分の人生の分岐点となりました。

泥臭く、地道に、ひたむきに生きる私の生き方を尊重しながらも

「またね」と言い合えるこの国で、「ただいま」と言いながら、巡り巡ってカンボジアにまた帰ってこれたらと思います。

最終日に、現地メンバーからカンボジア観光のプレゼント。

最後に、自身の成長の場を提供して頂いたearth treeの皆様、

多様な縁で関わって下さった皆様に重ねて感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

今後ともearth treeの応援の程、よろしくお願い致します!! 深谷友香

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