見出し画像

石川メソッド

「石川メソッド」幼児教室間の格差

保護者の方から、幼児教室に通わせたいが、その選択で迷われているというご質問やご意見を多数頂きました。また、幼児教室間の格差があるというお話もありました。私は、今まで、様々な幼児教室の開校のお手伝いや先生方の研修を行ってきました。やはり、ご指摘のように、幼児教室といっても様々あり、その選択に悩まれるのは十分理解出来ます。まずは、子どもの親、保護者が、幼児教室に何を求めるかを明確に持たれることが大切だと思います。「幼児の内は楽しく遊び感覚で学べればいい」よく保護者の方々から聞くお言葉です。一見、その通りと考えてしまうような言葉です。では、ここで質問です。小学校、中学校に上がったら同じ感覚でこの言葉を発することができるでしょうか。乳幼児の頃、親は我が子に代償など求めません。「無償の愛」という言葉があるように、最も望まれる親の姿がこの言葉に込められています。しかし、次第に親は、我が子に対して、代償を求めるようになります。

現場の声、つまり、指導する先生方の声は普段お聞きなる事はないでしょう。最近になり、現場から幼児教育の必要性を訴える声が高まってきています。ただし、学校ではありません。民間教育、塾の現場です。高校受験を控えた子ども達、その基礎力の無さに唖然としながらも受験対応に追われる先生方、この子達の問題点はどこにあるのか、大多数が小学校高学年であると判断されます。しかし、高学年を受け持つ先生方は、更に、子ども達の基礎力の無さを感じ低学年指導の問題点を指摘します。塾は、今まで低学年指導の殆どを小学校に任せていました。このことは、塾が低学年指導の具体的ノウハウを持たないことを意味しています。しかし、ゆとり教育と共に、公教育のレベルが著しく低下しました。すると、6年生でも掛け算九九が満足に言えない子どもが増加してきたのです。低学年と高学年の違い、算数を例にとれば理解出来るでしょう。足し算・引き算・掛け算・割り算の指導はそう簡単にはできません。実際に、中学生担当の先生が、新小学1年生の算数指導をすると、殆どの先生が「言葉に」詰まります。半ば失語症状態です。低学年指導は高学年に比べより高度な指導力を必要とします。

お解りでしょうか。幼児教室で、文字指導や数指導を本格的に指導できる教室は教務力が高く、先生の指導力も高い教室と言えます。その分、指導力のある幼児教室の数は少ないと言えます。そこで、当然指導力の無さを誤魔化してしまう教室も出てきます。誤魔化しは、教室のキャッチフレーズからも解ります。具体的なキャッチコピーは避けますが、こうしたキャッチが出てくる背景に、申し訳ありませんが保護者側の曖昧な目的が原因となるケースが多く見受けられます。「幼児の内は楽しく遊び感覚で学べればいい」、ここからは幼児の内は成果を求めないという親の意識が読み取れます。最近は、何を学ばせるのかを明確に持たれた方が増加してきました。学力・思考力重視の方向性が見えてきたからです。また、「遊び感覚」という言葉がくせ者です。幼児は学習を遊びとする天才です。テンポよく、わかる・できる・難しい問題にもチャレンジできる等の要素が満たされていれば楽しく学習できる能力を持っています。しかし、学習嫌いになるのは、幼児を取り巻く大人達が、友達との比較や学習成果を子どもに突きつけていくからです。親も比較されていることに気付いていないのです。

幼児教室を選ぶには、明確な教育ビジョンを持っている教室、到達目標を具体的に語れる教室、文字指導を徹底している教室、数指導を徹底している教室、バランスの取れた教育を心がけている教室という事になります。言葉に誤魔化されず、信頼できる幼児教室をお選び下さい。

その為には、ご自身のお子さんでなく、まず、通われているお子さんの授業姿勢と先生の指導を見ればよいと思います。それも、できれば同じ年のクラスと、一つ上のクラスを見るようにして下さい。子どもの成長がわかるはずです。その後、体験されては如何でしょうか。

2014/3/7


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
内容は公式HPへ

相談やお問い合わせ、無料体験教室の申し込みなど最新情報も受け取れる公式LINEアカウントも開設致しました!
ぜひお友だち登録して下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?