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IT系志望のインターン生がキャリア教育NPOで得たものは

11月の2週間、学校の実習としてだっぴにインターンしていた岡山情報ビジネス学院の1年生3人と、インターンを振り返りました。
だっぴでの2週間、彼らは何を感じ学んだのでしょう。

登場人物
【かなへい】NPO法人だっぴのスタッフ。
【たなしょー】情報システム学科モバイルアプリ専攻1回生。
【あない】情報システム学科コンピュータ制御専攻1回生。
【いりえ】情報システム学科モバイルアプリ専攻1回生。


活動内容

初日から高校へ

活動初日の午前、矢掛高校でだっぴが受け持っている「ESD探究」の授業にお邪魔して、ファシリテーションを学ぶ高校生の対話の相手として、一緒にワークに参加しました。
そのまま午後は鴨方高校へ。だっぴが高校と協働で企画運営している「放課後カフェ」に参加。放課後にふらっと遊びに来た高校生とおしゃべりしました。

中学生だっぴ参加

インターン3人もファシリテーションを学び、中学生だっぴにキャスト(グループの進行役)として浅口市中高生だっぴと八浜中学生だっぴに参加しました。最初は上手くいかなかった部分も多かったようですが、2回目には反省を活かして、前よりも上手く進行できたという手応えがあったよう。

イベント企画

中学生や高校生と交流するだけでなく、大学生を対象とした交流イベントも企画してみてもらいました。企画を1から考えるところから始め、どんな時間だと参加した人に満足してもらえそうか、あーでもないこーでもないと考えを巡らせて企画を組み立てていきました。

最終的に彼らがつくったのは「自分の好きな音楽を共有しよう!」というオンラインイベント。準備や当日の進行も3人で協力して行いました。参加者は少なかったですが、無事やりきることができました。

インターンを振り返る

はじめてのイベント企画

【かなへい】初めてイベント企画大変だったんじゃないですか

【たなしょー】ですね。そういう機会が今までなくて、企画に沿って自分たちが動くっていうことばっかりでした。自分で考えてそれを実行していくっていうのは、社会に出たらどこでも存在すると思うので、それをできたのはとてもいい経験になったなって思います。

【あない】まず企画案を出すのに結構手間取って。その中で自分たちで二つ決めてプレゼン資料を作るということをしたけど、それをいろんな状況を考えて修正していくというのも初めてでした。今後の資料作成やイベント企画にもすごく参考になるなと思いました!

【いりえ】どうやったらみんな参加してくれるかな、需要があるかなみたいなのを考えるのは難しくて。で、やっぱりなかなか参加してもらえなくて。みんなが参加したいなと思うようなイベント企画をするのは難しいなとすごく感じました。

まさかのNPO

【かなへい】
でも実は、みんなだっぴに来るとは思ってなかったんだよね?

【たなしょー】
周りの友達がみんなIT業界に行くような学科だったんで、自分たちもそういうところに行くのかなと思ってたら、まさか、みたいな感じ。(笑)
サイトでいろいろだっぴについて調べて、人と話すだけかと思ってたけど、実習に参加して、色んな人生観や物の考え方を聞く場になったなと思う。技術面ではない、人と人との繋がり方みたいなことを知ることができた。社会に出たら、そういうことは技術よりも大事だと自分は思ってたのでとても勉強になったなと思いました。

【あない】
そうですね。田中くんと同じでIT企業ではないから何をするんだろうと。実際に実習で企画を考えたり、多様な大人の方と話したりする経験は、もしIT企業とかに行ってたらできなかったと思う。将来、自分が就職した時のことを先に経験したみたいな感じ。

【いりえ】
当時僕も最初は何かIT系の企業に行くんかと思ってたんですけど、活動内容を見たら、中学生とかと話をする場を作るみたいなことをしてて。僕的にはあんまり人と喋るのが得意じゃなかったんで、これはこれで多分自分のためになるかなって思って。実際、割と喋れるようになったんで、いい機会だったと思ってます。

設定した目標と達成度

【かなへい】
そんな実習先だったわけだけど。最初に目標は立てられましたか?

【いりえ】
はい。僕はやっぱりコミュニケーション能力がなかったんで、それは絶対身につけようかなと思ってました。

【たなしょー】
自分は面接とかで大人の方を相手にしたら、言葉が詰まってどんどん喋り方がぎこちなくなっていくところがあるので、いろんな人の前でもスラスラと自分の気持ちをどんどん言っていていけるように、言葉の組み立てとかをうまくしていきたいなと思ってました。

【あない】
僕は何かするっていうときにも自分で考えて何か出したりということをあまりしてこなかったので、自分で考えて意見を少しでも出す、ということをやってみようと思いました。

【かなへい】
点数をつけるなら?

【たなしょー】
自分は、90点です。やっぱりだっぴトークで社会人の方と話す機会それも社長の方とかすごいお偉いさんと話す機会があって。そういう中で、自分はこう思ってるよみたいな思いをしっかりと話すことができたのでとてもよかったです。ちょっと会話がヒートしすぎたのがマイナス点です。(笑)

【あない】
自分は85とかですかね。3人で考えながら喋りながらなるべく意見出せるように、というのが、自分の中ではできたんじゃないのかなと思っています。ただ、人と一対一で喋るっていうのはだいぶできるようになってきたんですけど、グループトークしたときに、大人の方のコミュニケーション能力が凄くて。自分はまだ回されているという感じで、グループの中で話に入ったり話題出したりっていうのがまだできるようになれてないなっていうので15で引きました。

【いりえ】
田中くんと一緒で90点!最初だっぴではあんまり自分から話題を出すっていうのができなかったんですけど、最後のだっぴではわりと自分から話を振ることができるようになったので。残り10点はやっぱり結局周りの大人の人に頼ることがあったので。

終わりに

振り返りの最後は、3人がお互いにフィードバックをする時間に。こういうところが良かったよ、と照れながらも伝え合ってくれました。

今回の彼らの経験は、①中高生とワークショップの中で交流する②自分たちでイベントを企画実行するという大きく2つ。①はコミュニケーション能力を伸ばし(成功体験を認知して自信を高める)、②は自分で考えて創造する力や自己効力感、レジリエンス(耐久力/保留して考え続ける力)を向上させる結果につながりました。

当然ながら、IT分野への理解を深めるインターンにはなりませんでしたが、①②をとにかくやってみるという経験から、ソーシャルスキルの向上につながるインターンとなりました。

専門学校で学ぶ内容とはまた違った経験をし、着実に自分のものにした彼ら。今後の人生に少しでも生かしてもらえたら嬉しいです。


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