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世界一の馬をつくる 前田幸治

キズナ~ワンアンドオンリーでダービー連覇という偉業を成し遂げた2014年に書かれた本。誰もがうらやむダービー制覇を2年連続で成し遂げた直後の本なので、基本的に自信に満ちあふれているし、もちろんその資格がある。というか、その後ノースヒルズはコントレイルで三冠を達成するのだから、これでもまだ不足していたといえるかもしれない。

1984年に牧場を開設し、「すぐに生産馬でG1を獲れると思っていた。4,5年もすれば、桜花賞もダービーも全部勝てるだろう」と考えていたのは凄い。
これを無謀と笑うのは簡単だが、こういう意気込みで事業を始めたからこそ今の成功があるのだろう。

何人かの関係者の紹介があるが、こういう人材、特にアメリカから年数回やってくるスティーヴ氏への投資を惜しまないことも成功の秘訣なのだろうな。

その他、夜間放牧や大山ヒルズについてなど、前田さんの取り組みについて色々説明されており、大変興味深い。大山ヒルズの成功については、コントレイルの物語などと絡めつつ、あらためて本を出してほしいなあ。
ただ、なんだかんだと自分が一番興味深く思ったのは、前田さんが中山大障害のニュース映画を見たのが初めての競馬であるという点であった。


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