NPO法人モンキーマジック 代表の小林です。
３月からほぼ全てと言っていい数のクライミングスクールやクライミングイベント(主催のものや仮設のクライミングウォールを出展するもの)が中止となり、私たちとしても、極めて厳しい経営状況が続いています。

そんな焦る気持ちと裏腹に状況が悪化してゆく一途だった４月半ば、ふと自分たちのホームページ「モンキーマジックとは？」に公開されている法人のミッションを読み直す機会がありました。

「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、フリークライミングを通じて、視覚障害者をはじめとする人々の可能性を大きく広げることを目的とし、活動しているNPO法人です。
-NPO法人モンキーマジックとは

ああ、そうだ！こんな時だからこそ、だれもがクライミングに出かけるのに躊躇しがちな今だからこそ、「自分たちだからできること」をやらなきゃ、と制作しYoutubeに公開したのが、「見えなくても、おうちで健康運動！」でした。

視覚障害当時者のNPO法人モンキーマジック代表 小林幸一郎が、家にこもりがちで運動不足になりがちな視覚障害向けに、月曜から土曜日まで毎日できる一週間の運動メニューをお届けします。(紹介文より)

お家でできるエクササイズを紹介する番組が多かったこの時期。
「ここをこうします！」とインストラクターの説明に「いや、ここってどこよ？！」と肝心な部分がわからないという経験をしてきた、視覚障害当事者としての気付きを、スタッフの支えもありスピード感を持って形にすることができました。

正直驚いたのは、この動画を公開してから１ヶ月ほど、全国各地の視覚障害者支援団体の皆さまがどんどんシェアしてくださり、「続けてます！」や「こういうの待っていました！」などの感想が届いてきたことです。
本当に役に立てて嬉しいと感じました。

そしてまたひとつ嬉しいことが。
日本ブラインドサッカー協会の方から「紹介していいですか？」とのメールがあり、ホームページの「おたすけ相談窓口」にも紹介していただけました！

まだ見ぬたくさんの方が実際に取り組んでくれて、喜んでもらえたなら、それこそが真の喜びです！
それでも私はやっぱり、「いつか一緒に登りましょうね！」って伝えたくなっちゃいます～