【ほぼ朝】高校を卒業できなかった君へ

高校を卒業できなかった君へ。

君が桜咲く入学式に思い描いていたような高校生活は、残念ながら送れませんでしたね。

実はね、ぼくは自分の会社を立ち上げて10年になるんだけど、恥ずかしながら起業する前に思い描いていた事業計画は何ひとつ達成できていないんだ。

計画って所詮は計画でさ、計算通りにはなかなか上手くいかないものなんだよね。人類の叡智を結集したNASAのロケットが飛ばなかったり墜落するくらいなんだから!

それがどういうことかと考えてみるとさ。計算できることよりも、計算できないことの方が多いからなんだとしか言いようがないよね。

別の言い方をすれば、計算できる事実より、計算できない事実の方が人生に与える影響は大きいってことかな。人は予期せぬ転機に弱いんだね。

これは君のまだ短い人生に照らし合わせて考えてみたって納得するだろ?

今君は、その真っ只中で途方に暮れていて、卒業証書を小脇に抱えた仲間を見送る気にもなれずにいるんだろうな。

まあ、そのことは置いておいて。これがどういうことかって言うとさ。まともな計算なんかできないことがわかりきってるのに、人生に計画なんかを立てること自体がナンセンスだってことだと思うんだ。

起きてしまう計算外のコトになんとか対処しようと疲れ果ててしまうより、起きてしまったことを柔軟に受け入れながら、不確かな未来に身を委ねてしまった方が戦略的には賢いんじゃないかって、ぼくは思うんだ。

できることなら不確実さのBig WaveにRide onして楽しめたらいいよね。それはぼくにも簡単なことじゃないんだけど、起きてしまった事実を開き直って受け入れるとそんなに難しいことではないんだよね。

それを楽むために一番大事なことは、自分をちゃんと愛していることだと思うんだ。

ぼくが、君は君でいいと受け入れるているように、君も自分は自分でいいと思って欲しい。だって、君は君なんだから。

不確実さに身を委ねて、どちらに転んだ自分も愛してあげて欲しいんだ。そんな時にブルースって音楽は君を慰めてくれると思うんだけど、この話はまた今度会ったときにゆっくりしようぜ。

すべての人をフレームイン!

特定非営利活動法人パノラマ 代表理事 石井正宏

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