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ひとり論文抄読会#2ライフイベンツ、幸福感、感情調節と抑うつ症状における縦断研究(原題: Longitudinal Study of Life Events, Well-Being, Emotional Regulation and Depressive Symptomatology)

こんにちは。緑が丘ちゃんです。今週寒かったですね。お風邪など召されていませんか?
今日もひとり論文抄読会の記事です。もうちょっと就活っぽいこと書いたほうがいい気もしますが、ほかの方がしっかり書いてくださっているので少々書くのが億劫です...笑 もう少しnoteに慣れてきたら書こうと思います!

そういえば今の時期は就活にちょっと飽きていたので小説を読んでいた記憶があります。なつかしい。よく山田詠美とかよしもとばななとか読んでました。おすすめの本もちょいちょい紹介していきたいです!


さて、今日はうつ病に関する縦断研究の論文を読みました。1年間の縦断研究(ある期間のbefore/afterを比較する研究)で、うつ病のリスクを減らして予防するにはどうすれば良い?という内容です。
ざっくり結果をまとめると
①ある時点の抑うつ症状と幸福感の低さは、その1年後の抑うつ症状を予測する
②ある時点で「なぜこんなことになってしまったのだろう」と何度も考える行為(反芻といいます)がその1年後の気分の落ち込みなどの症状を予測し、結果的に抑うつ症状が予測される。
③ある時点のライフイベンツ(両親や友人との出来事)はその1年後の抑うつ症状を予測しない
という話でした。うんまあそうだよね、という感じなのですが。
ある時点でのライフイベンツが抑うつ症状を予測しないというのは意外でした。たった1時点でいやな出来事があってもインパクトは少なく、継続的なダメージが影響を及ぼすってことなんでしょうかね(他の論文も要検討)。
あとは反芻→抑うつ症状とダイレクトにつながるのではなく、反芻→気分の落ち込み→抑うつ症状ってところが面白いかなって感じです。

以下、Abstructの全訳です。

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Abstruct
青年期のうつ病に関する実証研究は比較的新しく、リスクや予防となる要因がうつの発達に影響を与えるメカニズムを解明するために縦断研究の必要性が訴えられている。本研究では、時点1(以下、t1)における抑うつ症状の予測因子(抑うつ症状、ライフイベンツ、主観的幸福感、感情調節機能)が1年後の時点2(以下、t2)における抑うつ症状に及ぼす影響について検討した。対象は、ポルトガル国籍の182人(12ー16歳)であった。t1での抑うつ症状と心理的幸福感は、t2の抑うつ症状に対し有意な予測因子であった。t2において気分の落ち込みなどの症状が媒介する場合に、t1における反芻*はt2の抑うつ症状を予測した。t1のライフイベンツはt2の抑うつ症状を予測しなかった。本研究は、抑うつ症状の発達において重要な役割を果たすと考えられている複数の要因を特定した。過去の抑うつ症状と幸福感はt2の抑うつ症状に有意に影響し、t1の反芻とt2の抑うつ症状との関係はt2の気分の落ち込みによって媒介されることが示された。これらの結果から、早期段階の抑うつ症状、反芻、気分の落ち込みといったリスク要因に対処し、心理的幸福感を増すことでうつ病の予防につながることが示唆された。

(*反芻: ある対象に注意を向け,そのことについて持続的に繰り返し考えることであり,比較的安定した特性または情動制御方略とされる(Nolen-Hoeksema,1991; Trapnell & Campbell, 1999)
e.g.,なぜこんなに落ち込んでしまっているんだ?なぜこんな事態になってしまったんだ?なぜあんなことをしてしまったんだ?)

引用文献
Arnarson, E. Ö., Matos, A. P., Salvador, C., Ribeiro, C., de Sousa, B., & 
     Craighead, W. E. (2016). Longitudinal study of life events, well-being,
     emotional regulation and depressive symptomatology. Journal of
     Psychopathology and Behavioral Assessment, 38(2), 159-171.Nolen-Hoeksema, S., & Morrow, J. (1991). A prospective study of depression 
     and posttraumatic stress symptoms after a natural disaster: The 1989 Loma
     Prieta earthquake. Journal of Personality and Social Psychology, 61, 115–
     121.
Trapnell, P. D., & Campbell, J. D. (1999). Private self-consciousness and the
     Five-Factor Model of personality: Distinguishing rumination from
     reflection. Journal of Personality and Social Psychology, 76, 284–304

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ハーゲンダッツの新作が食べたい。

緑が丘ちゃん

就活記録や日々の記録、考えたことを書いていきます 相変わらず正直爆美女になりたいし、将来は丸の内の外れにある小料理屋の女将です。
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