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工業簿記・原価計算の勉強の息抜きにおススメの「工場見学」動画

試験勉強は集中することが大切ですが、集中力はそれほど長く続かないもので、適度な休息やリフレッシュ、息抜きも不可欠です。
その際、YouTubeなどで動画を見るという方も多いかと思います。

息抜きですから、もちろん好きな動画を見ることは全然悪いことではないのですが、もし「こんな状況で動画を見て息抜きしていていいのだろうか…?」という罪悪感と葛藤しながらになってしまうようであれば、工場見学の動画を息抜きに見ることをお勧めします。

工業簿記・原価計算の勉強をしていて、様々な原価計算の手法などを学びますが、テキストなどに出てくる設例のほとんどは、「製品X」や「甲製品」のように架空の製品を題材にしています。

計算方法そのものを学ぶのであれば、ある意味でこれも都合の良い方法なのですが、どうしてもいまいちピンとこないところもあるはずです。
そういう時は実際の製造現場をイメージすると良いのですが、今は便利な時代で、YouTubeを見れば、たくさんの工場見学動画が並んでいます。

大量の製品がベルトコンベアを流れていくさまなどをボーッと見るだけでも案外楽しいものですし、その中で何かしら気づきがあれば儲けものです。

この記事では、YouTubeで簡単にみられるおすすめの工場見学動画をご紹介します(他にも良さそうな動画やチャンネルを見つけたら、随時更新していきたいと思います)。

※注意
見始めると面白くなってどんどん見てしまうリスクもあります。見るときは「1本だけ」のように時間や数を決めておきましょう。


THE MAKING(科学技術振興機構)

まずは、国立研究開発法人科学技術振興機構が解説しているYouTubeチャンネル"サイエンスチャンネルで公開されている「THE MAKING」という動画です。

非常に見やすくシンプルな動画で、1本あたり15分弱という時間で統一されているので、勉強の合間にも見やすいのが特徴です。
また、科学技術振興基金のチャンネルということで、科学技術的な視点で独特の生産テクニックを解説するような場面もあるので、そこも興味深いところです。

制作時期が少し古いものが多いのですが、待望の新作が2023年6月より制作再開されているので、今後も要注目の動画です。

ちなみに、個人的に気になっているのは第151作の「まんじゅうができるまで」という動画です。

「まんじゅうができるまで」と表現をぼかしたタイトルになっていますが、何のことかはサムネイルを見て一発で分かってしまいますね(笑)
ひよこの形をした大量のまんじゅうがベルトコンベアに乗せられている姿は圧巻です。

なお、まったくの余談ですが、私の地元の福岡県でこのお菓子を「東京銘菓」や「東京土産」と言ってしまうとトラブルになってしまう可能性が高いので、くれぐれもお気を付けください。

工場へ行こうIII(テレビ愛知)

続いては、日本一の工業県である愛知県のテレビ愛知がYouTubeで公開している「工場へ行こう」シリーズです。

これは東海地方のものづくりにフォーカスを当てた動画で、バラエティ番組などのノウハウが使われている分、分かりやすく見られるのが特徴です。

工場のものづくり以外の動画も多いのですが、例えば建設現場の動画などは、工事契約会計や建設業経理士試験の勉強の際のイメージにも役立つと思います。

特に気になったのは、「コンセントの製造工程」です。

※上の動画は、コンセントができるまでの動画全3本のうちの「その1」です。

どの家庭にも絶対にあるコンセントやスイッチ類の作る日本一の工場に、テレビカメラが初めて潜入した動画だそうです。
身近なものだからこその面白さがあるのではないでしょうか。

プロセスX

「プロセスX」は、韓国から日本に移住された方が韓国と日本を拠点に、日本のものづくりの様子を取材し、世界に発信しているチャンネルで、2023年10月時点で60万人を超えるチャンネル登録者を有する人気チャンネルです。

上2つで紹介した動画と比べると、中小企業の動画が多いのですが、その分、直接工がまだまだ健在(人手に頼る要素が大きい)ものもの多く、簿記の学習でイメージする製造現場に近い動画が多いのかもしれません。
また、部品なども多く、派手さはありませんが、こうしたメーカーや職人さんのおかげで便利な生活を送ることができているんだと、改めて実感させられる気がします。

特に気になる動画は碁盤・将棋盤ができるまでを紹介する動画です。

天然の榧(かや)の木を使い、職人たちの手作りで丹精込めて作られる将棋盤ですが、タイトルにもあるように、木材を丁寧に乾燥させるだけで5年の歳月をかけています。
ここまで来ると、製品を作るというよりも芸術品を作っているのに近い気もしますが、ものすごく興味深い動画です。


冒頭にも書いた通り、ハマって見続けてしまうと勉強に悪影響を及ぼしてしまいますが、気分転換に見るくらいであれば、こういった動画はむしろ「面白くて、タメになる」ので良いかと思います。