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ラグビーに必要な持久力テスト

こんにちは、ラグビーSCコーチの中村です。
いつもnoteやTwitterをチェックしていただきありがとうございます!​

記事を読んでいただく前に是非読んでほしい書籍を紹介します!
元ヤマハ発動機ジュビロ(現ブルーレヴズ)でS&Cコーチをされていた大塚さんが過去に書かれた書籍です。
こちらはラグビーに必要なトレーニング(フィットネスやアジリティなども含む)がまとまった書籍になります。
まだ読まれたことない指導者の方は是非読んでみてください!

この記事が過去に書いた中の記事で一番読まれているようです。
持久力テストをおこなっていく上で考えてほしいことをまとめているので読んでみてください!

持久力テストをした後には、持久力を伸ばしていくトレーニングが重要になります!
私が現場で使用している・してきたトレーニングをまとめてみました。
18種類のトレーニングを載せています(まだまだ更新中!)ので日々のトレーニングに役立ててください!!!

それでは本題です!
今回は「ラグビーに必要な持久力テスト」について書いていこうと思います!

「来週、持久力テストするから〜」と選手に言って「よっしゃ〜!持久力テストや!やったるで〜!」という返事を今まで聞いたことがありません。笑

それくらい誰がやってもしんどいのが「持久力テスト」!
しかし、ラグビー選手にとって持久力を伸ばしていくのに欠かせないのが「持久力テスト」です!

私が指導しているチームでおこなっているものや国内・海外のラグビーチームがおこなっているものを紹介していきたいと思います。

それでは、いきましょう!

<目次>
・300mタイムトライアル
・1000mタイムトライアル
・BRONCO Test
・Yo-Yo Intermittent Recovery Test

<300mタイムトライアル>

この300mタイムトライアルはエディージャパンも選手の持久力を測るのに使用していたテストです。

やり方は、
ゴールラインからスタートし、ハーフウェイラインで折り返し、ゴールラインに戻る(50m往復:100m)。
これを3本連続でおこない、タイムを計測します。

スクリーンショット 2020-04-25 1.19.40

およそではありますが、FWは65秒BKは55秒以内に入れるといいタイムだと思います。

個人的には100mの直線を走るより、
・直線距離が50mとラグビーのシチュエーションに近くなること
・切り返しの回数が多くなるので減速してからの再加速が見れる
の2つがオススメできるポイントです。


<1000mタイムトライアル>

1000mタイムトライアルは大体どこのチームも取り入れているメジャーなテストです。

やり方は、
ゴールラインからスタートし、反対のゴールラインで折り返し、スタートのゴールラインに戻る(100m往復:200m)。
これを5本連続でおこない、タイムを計測します。

スクリーンショット 2020-04-26 0.17.42

およそではありますが、FWは4'00BKは3'40以内に入れるといいタイムだと思います。
1000mタイムトライアルはポジション差が大きく出やすい印象(特にFW)があります。
なのでポジションごとの目標タイムがあると選手は目標を持ちやすいと思います。まずはチーム内基準でいいと思うので目標を設けてみましょう。


<BRONCO Test>

BRONCO Testは国内では日本代表が持久力テストとしておこなっているほか、スーパーラグビーのクルセイダーズも同じくテストとしておこなっています。

やり方は、
ゴールラインからスタートし、20m地点で折り返し、スタートのゴールラインに戻り折り返し、40m地点で折り返し、スタートのゴールラインに戻り折り返し、60m地点で折り返し、ゴールラインに戻る(240m)。
これを5本連続でおこない、タイムを計測します。
トータル距離は1,200mになる。

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およそではありますが、FWは5'30BKは5'15以内に入れるといいタイムだと思います。
ちなみにクルセイダーズの標準記録は、FW:4'57/BK:4'44になります。
高身長選手も多く、FW・BK共に高体重な選手も多いですがこの記録です、すごいですよね!

最近私の中では1000mとBRONCOを比較したときに、どちらか一方を測ればいいのでないかと思います。
2つの記録の相関を出したりしていますが、かなり強い相関関係がみられる(どっちかが速ければ、もう一方も速い)ので2つやらなくてもどちらか一方を測ればいいと思います。
私としては切り返しが多いBRONCOをオススメします!


<Yo-Yo Intermittent Recovery Test>

Yo-Yo Intermittent Recovery Testは国内では日本代表が持久力テストとしておこなっているほか、オールブラックスも同じく持久力テストとしておこなっています。

やり方は、
専用の音源を使用し、直線20mの往復を10秒(5mジョグ)の休憩を挟みながら繰り返し走るテストです。
短い休憩を挟み、激しい運動を繰り返す競技に必要な持久力を測るのでラグビーには最適なテストだと言えます。

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測定数値を公表しているチームがないので参考値はありませんが、トレーニングも兼ねて定期的に測定してみてはどうでしょうか?

音源はエスアンドシー株式会社という京都にある会社がCD音源を販売していましたがCDの取り扱いを中止してしまったようです。
その代わりに「Bleep Test」というアプリを購入すればYo-Yo Testの全ての種類をおこなうことができます。
値段は120円(私の購入時はセールされていたのでこの価格だったような)とお買い得です。

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Yo-Yo Testの説明は先ほど話したエスアンドシー株式会社のホームページに載っているのでチェックしてみてください!


4つのテストについて簡単に書いてきましたが、より詳しい内容はまたの機会に書きたいと思います!

では、また!!!

サポートいただけるととても励みになります! サポートいただいた金額は指導している選手やジュニア世代の選手育成のための測定機器購入やトレーニンググッズの購入に当てさせて頂きます。