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自分の中にある。

カウンセラーの勉強をしている人なら、出会うであろうロジャーズの「共感的理解」、「無条件の肯定的関心」、「自己一致」。

この中でも試験勉強中に難しいと感じたのは「自己一致」。

これは単に相手に合わせれば良いのではなく、分からないことは相手に分からないと伝え、カウンセラーが感じていることと、伝えたいことにズレを起こさないこと。

自己一致はcongruenceと表記されていて、これは複数のものが調和されていることを指しますが、どんな構成要素があって、どんな常態になるのが良いのか。

私は講習を受けていく中で、カウンセラーは絶対「フリ」をしてはいけない、そう感じました。

わかったフリはしない。
自分と違うことを相手が思っているのに同調しない。

自己一致について調べる時に「純粋性」という言葉に出会うこともありますが、そこには透明度が必要であり、率直さがいることだと私は感じています。

カウンセリングに来た人がナイーブな状態であったとして、その問題を知っているフリや、次にこうしておこうと話を聞いたフリ、ましてや相手の弱みに漬け込むようなことは絶対にしてはならない。優しい言葉をかけながらそれが攻撃になってはならない。相手の話を聞ききらずアドバイスなんてもってのほか。


じゃあそのための自己一致ってなんなの?と思った時に私は自分自身への理解が必要なんだと感じました。私はどんな人で何を良しとし、何を不快と感じるのか、自分の中に起こる反応をモニタリングする技術だと。

ロールプレイなどの逐語記録をとることがありますが、「こう言えばもっと良かったなぁ」というのももちろん必要なのですが、そこに自分がどんな癖があって、どんなフィルターをかけてしまっていたのか。

カウンセラーが知るべきはカウンセラー自身。
自分の中の動きを知って、初めて相手の動きが輪郭をもってはっきりする。

養成講座のなかでそう感じたことをふと思い出した秋の日でした。

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