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HTTPステータスコード百人一首

はじまり

2021年春のゲームマーケットで、HTTPステータスコード百人一首をリリースすることになりました。弊サークル「揚げピーナッツ」で第5作目(拡張版を入れると8作目)のゲームとなります。

ルールは題名の通りで百人一首と同じです。ただ枚数は100枚はなく40枚です。HTTPステータスコードが100種類もないのもありますが、40枚の取り札というのはやってみるとちょうどいい感じです。また、印刷工程上20の倍数であると都合が良いという理由もあります。

HTTPステータスコードの百人一首を作る案は2年以上前から出ていました。プログラム言語神経衰弱のリリース後、第2弾は何にしよう?という話でいろんな案が出てそのうちの1つです。しかし、その時は少し細かい部分を話しあったくらいでテストプレイをするところまでは至りませんでした。

それから数年たった2020年秋のゲムマ後、コロナ禍でなかなかサークルメンバーで集まることもできない中、2021春に出す新作についてslackやzoomで話し合う中でHTTPステータスコードのアイデアが再び話題に出ました。
この時は次の週に三密にならない場所で会合をしようという話をしていたので、それまでに私がサンプルを作ることにしました。

サンプルについては頭の中に読み札と取り札のイメージができていたので、すぐに作ることができました。DTPソフトでカードを作り家庭用プリンタで印刷し切って、スリーブに厚紙をいれてその上にカードを差し込みました。

テストプレイ

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初冬の晴れた日、秋ヶ瀬公園の野原でテストプレイをしました。
キャンプ道具でお湯を沸かしコーヒーを飲みながら屋外でのテストプレイはとても楽しかったです。

プレイしながらのみんなの感想は「想像していたより面白いね」というものでした。単純に説明文を最後まで読んでカードを見つけて取る淡泊なゲームになるかと思ったのですが、取り札にある英文である程度内容を想定できるので覚えていなくても取れます。
また2回3回と遊ぶうちに「この始まりの語句は、、、これだ!」みたいなノウハウがついてきます。
「418 I'm a teapot」などは文章が唯一の内容なのであらかじめ張っておく、なんてこともするようになります。数回やるとかなりHTTPステータスコードを覚えました。

HTTPステータスコードを覚えてもスキルが向上するわけではないですが、どのようなコードがあるのかを知っているのはどこかで役に立つかもしれません。ゆるい教育要素があるのは良いと思いました。

サンプルでは、文章はネットで上がっていた原文を直訳したような堅苦しい文章をそのまま使っていましたが、全て文章を作り直すことにしました。語句や表現の統一などを徹底し、いくつかの札では途中までどのステータスコードかを判断付きにくいように工夫しました。そこは百人一首をオマージュしている部分です。

完成品

文章を作り直し、HTTPステータスコードを40種類再度選定しなおして、あとはデザインだけとなりました。

和っぽさを出すために文字は全て明朝体にすることにしました。また百人一首は裏や縁の色が草緑というイメージがあったので白地に草緑の色合いにしました。

http宣材2

また裏面はデザインの遊び要素として、うっすらとHTTPの文字をパターン化したものを並べています。

http宣材1

パッケージは、ときならべと全く同じです。
ただカード枚数は取り札読み札合わせて80枚になっているのでずっしりと重いです。
ロゴにある斜めの線は3ウェイハンドシェイクをイメージしています。

終わりに

このゲームは、ITエンジニア向けのニッチなゲームになっています。ルールは百人一首はたいていの人が遊んだことがあると思うので、ほぼ説明不要ですぐ始められますので、普段ボードゲームを遊ばない人たちとも気軽に遊ぶことができます。

想定できるプレイシチュエーションとしては、エンジニアの会合や懇親会での余興としてさっと出して遊んでみるとか、新卒の研修などでアイスブレイクに遊んでみる、などです。これは弊サークルのゲームではどれでも当てはまることではありますがw

HTTPステータスコードは、4/11のゲームマーケット2021春、6/18の技術書同人誌博覧会、その他通信販売で頒布しています。ご興味がありましたら是非ご検討ください。

BOOTH
https://agepeanuts.booth.pm/items/2866153



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