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大分県の姫島で“VANKation”してきた話

今回は、“ワーケーション的なもの”を実施してきたので、その備忘録です。大分県の姫島村に興味がある、ワーケーションに興味がある人が読んでもらえると幸いです。なお、結論を先に言うと、“姫島良いとこ、飯うまい”です。

姫島ってどこさ?大分さ

姫島は大分県にある離島で人口1600人あまりの島です。最近は宇宙ノオンセン県オオイタということで宇宙人歓迎で話題の大分空港から、大分市街に出ずに国東半島の東側に40分程度車を走らせて、その後フェリーで渡ります。
周囲17kmほどの小さな島なのですが、温泉があったり、車海老が美味しかったり、夏には海水浴場があったりと、魅力に溢れた島です。
今、姫島はITアイランド構想という取り組みでコワーキングスペースを作ったり、企業のオフショア開発拠点を誘致したり、さらにはモビリティの取り組みとして小型のモビリティカーやキックスターターをレンタルして島を観光できるような取り組みを行ってます。

こんなレンタカーもある

今回、たまたま、“姫島村で実施する無料のワーケーション事業「VANkation(バンケーション)」のモニター募集を開始”というのを見つけまして、見事当選(後から聴いたらかなり狭き門だったらしい)したので、行ってきました!もちろん初上陸です。(なお、今はモニターは募集してないのですが、お問い合わせは姫島エコツーリズムさんに)

“VANKation”って何? ワーケーションじゃないの?

さて“VANKation”ということで、普通のワーケーションプログラムじゃないです。大分空港を降りてすぐ(あ、宇宙人です、って言うの忘れてた。割引されるかもしれなかったのに)、駅前のパーキングで、軽トラを借ります。荷台には鬼滅の刃の禰豆子のごっついバージョンみたいなものが載ってます。これが“どこでもオフィス”として島を移動しながらどこでも仕事ができるよ、と言うものなのですが、「“バンと言うより軽トラ“、つまり軽トラケーションなのでは?」と言うのが頭によぎったのは内緒です。

フェリーからいざ姫島へ

箱を開けるのは島についてから、ということで、とりあえず人生初めての軽トラにドキドキしつつ(特に荷台があるからバックミラー使えない)、気分的には焼き芋屋になった気分になりつつ、島に向かいます。

手続き、そして“VANKation”開始。

島のフェリーターミナルの目の前にある観光案内所で受付、そしてついに荷台の使い方を学びます。手順はそれほど複雑ではないのでものの数分あれば組み立てが完了します。大型のバッテリー、電気式(USB)の毛布やカイロ、モバイルのWIFIルーターが用意されており、どこでもお仕事OKな準備が整っています。
なお、ついでに風力計も渡されます。これは風速13m以上みたいに風が強い時に荷台を開くと危険になっちゃうためのものです。なお、今回は大体風速6−7mという普通に暮らすには風が強く冷たい環境ではありました。
とはいえ、ここは“ITアイランド”なので、観光案内所のカフェ、コワーキングスペースなどに待避できたので、不都合は感じませんでした。(逆にいうと、効果を最大化できなかった、ともいえますが)

フルオープンだと吹きっさらし、なお、バッテリー完備
これくらいの開き方だとそれなりに中はぬくぬく
島にある拍子水温泉にも簡単にいけます(島を一周しても20キロもない)

“姫島よいとこ”

今回のお宿は安西旅館さん、姫島の名産はくるま海老で、しゃぶしゃぶや雑炊など、くるま海老づくしが味わえます。めちゃめちゃ美味しいのですが、何も考えないと2泊3日でくるま海老だけを30匹くらい食べることになります。なので、お昼はちょっとバリエーション変えて、オサレなパン屋さん(hベーカリーさん)だったり、くるま海老だけじゃなくてタコやひじきなどをメインに、ということもできます。なお、注意点として定休日が水曜日出会ったりするケースもあるので、姫島村のホームページなどでしておくと良いです。あと、お買い物はコンビニやホームセンターなどは島にはない(スーパーはある)ので注意を。
あと、島でジョギングとかしようかなとか思ってたら朝は雨が降ってたりして、島から帰ったら1キロ太ってたので油断がなりません(自業自得)。

これはごく一部。。。
海老もうまいがアナゴもうまい
あんこバターというカロリーの暴力には逆らえない
お昼休みに島の盆踊りの狐面を作ってみたり

ちょこっとわーけーしょんを考えてみた

今回はたまたまモニター当選をしたのですが、“ワーケーションって言っても、在宅環境が整ってればそれでいいじゃん”、“かえって移動時間かかって生産性を阻害するかも(実際大分市街からは1時間30分以上かかる。空港からは車で40分くらい)”、というふうに、ネガティブな気持ちもないわけではなかったのです。
とはいえ、今回は“重要だけど緊急じゃない仕事”をやろう、と決めて、やることを絞ってこちらでお仕事をしてみました。ちょうど新年を迎えたところなのですが、人によっては、“新年の決意を新たに”みたいなのはあまり意味がないことで、自分が変わるには“環境を変えるか、時間の配分を変えるか、付き合う人間を変えるか”しかないのだという意見もあります。なかなか付き合う人間を変えることは難しいし、時間の配分を変えるのも、そのために時間を使う必要があります。それだったら、ちょっとの間でも“環境を変える”、そのために“環境の整った場所を選ぶ”というのは、それなりに効果のあることなのかなって思いました。
実際、数年前にその時やっていた仕事を離れて海外留学をして、そこで触れた人、考えたこと、そこで得た気づき、というのはすごく大きかった経験がありました。
今回、2泊3日という時間だったのですが、島であったスタッフの皆さんとの会話や自分ひとりになる時間をもてたことでちょっといつもと違うものの考え方をできる時間ができたかなと思います。移動中や飛行機の待ち時間も、ちょこっと考えたことをメモしたりしてみました。
姫島は大分でも必ずしも行きにくいところではないのかと思います。ただ、だからこそ“環境を変える”という効果があって、その移動時間も、ちょっと違うモードに入る“儀式”みたいな要素があるのかも、と思いました。

仕事の関係や家庭の事情など、必ずしも誰もがワーケーションができるわけではないものだと思います。でも、だからといってその可能性を閉じず、例えば休みをとって1冊の本をじっくり読んでみる、資格試験のためにどっかに篭りたい、そのために環境を変えてみよう(それが近所の公園でもいいのかも)と行動を起こしてみると、ほんのちょっとでも変わることがあるかもしれません。

最後に

今回お世話になった、姫島エコツーリズムの皆さん、また現地でご一緒した友人に深く御礼申し上げます。今回は仕事重視かつ寒い季節だったので、姫島名物の七不思議もあまりみる時間もなく、十分に島を堪能したとはいえないのかと思います。ただ、それは次に来島する時の楽しみにしたいと思います。本当にありがとうございました。
また、このBlogを読んでくれた人に、ちょこっとでも、島の魅力が伝わればいいなあ、と思います。(ふるさと納税で海老もありますよ)

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