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恣意的ブラック

いつからだろう
人の目を気にするようになったのは

いつからだろう
人の言葉を気にするようになったのは

いつからだろう
人の目が 言葉が ナイフに変わったのは

考えなくても思い出す
無表情の仮面をつけて歩いていた日々

言葉の大切さを知っている貴方が
私を刺した後 絆創膏を貼ってくれた日

わかってる そうするしかなかった事
だからバレない嘘をついて泣いた

いつの間にか 一瞬の孤独が襲うよ
ずしんと立ち尽くす昼下がり
赤い星に支えられて立っている

いつからだろう
自分の目を気にするようになったのは

いつからだろう
自分の言葉を気にするようになったのは

いつからだろう
自分の目が 言葉が ナイフに変わったのは

考えなくても現れる
ずっと前から冷めた目で見つめられる日々

誰よりも近くに居た筈の貴方を
傷つけぬようにと 耳触りの良い言葉を選んだ日

解らない 自分の首を絞めた事
飲み込んだ本音を隠して消した

いつの間にか 一瞬の孤独が襲うよ
引っ越し屋さんを呼ばなくちゃ
赤い星が聴こえるまで立っている

聴こえるまで此処にいる

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