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年末ログ(大喜利ライブ編)

【はじめに】
とんでもない年明けでした。TVを付けているとすこし気が滅入ってしまうようだった。年末年始ひとりでなかったのがせめてもの救いだった。しかしゴシップで中和しようとするのもなんだかなあとさらに気が滅入った。政治も落ち着かないし、世界はもっと落ち着かないし、東京も、暖冬と思っていたのが突如として冷え込みが激しくなり足先がきんきんと痛い。なんでもよい、一刻も早く、あまねくみながあたたかいお風呂に入れる日常が訪れますようにと祈ります。
私は懸命に働いて、時おりほそぼそと製作活動し続けるのみです。

以下、年末に書き留めていた記事を掲載します。

年末の話。
12/26にswimmyのベース樋口(ひーちゃん)と「年末に大喜る人たち2023」という大喜利ライブを観に行った。

「大喜る人たち」というのは、芸人や元ハガキ職人などあらゆる大喜利猛者を集めてとにかく様々なお題で大喜利し続けているYoutubeチャンネルで(多分)、ひーちゃんは最近このチャンネルを観るのに爆ハマりしている。ある日の練習後、鋤崎・樋口・池田で(※永井は風邪)横浜のシュマッツビアダイニングにてクラフトビール&ソーセージに舌鼓をうっていたところ、ひーちゃんがスマホの画面を傾けながら、

「これ行きたいんだよね〜」


「行きたい!!!!」
ここ数年お笑い熱が再燃している私はここぞとばかりに喰らい付いて約束をとりつけ、なかばむりくり年末の平日に午後半休を捩じ込んだのであった。

ひーちゃんは隠れお笑いフリークである。劇場を主戦場とするタイプの芸人さんの名前を言っても大体わかる。(私は真空ジェシカのラジオのみからそれらの知識を得ている。)そんなひーちゃんに「大喜る人たちだとだれが好きなの?」と聞いたら「冬の鬼さん」と言っていた。ガチファンじゃん。敬称ついてるし。

かくして当日、週末バンドマンOLのふたりは西荻窪駅前で落ち合い粛々と会場へ向かった。粛々と?
300人ほど入るであろうホールは殆ど満席状態で、ああ大喜利って人気なんだな、みんなお笑い好きなんだなあと感慨にふけった。平日、それも火曜の夕方。西荻窪駅から徒歩15分という「駅からすごく近くはない」会場だ。特筆すべき熱量。

大喜利を見るのは楽しかった。そしてとても流動的で、その場かぎりで、文脈が必要なお笑いだなとも思った。どの回答ももちろん面白いが、会場が揺れるほどの拍手笑いが起きるのは、正直10%にも満たないくらいの確率だったと思う。回答を聞いてピンと来る人がその日その会場にどのくらいいるか、お題に対して回答がべたすぎやしないか、逆に突飛すぎないか、特定層をいじることで傷つけてはいないか、あるいは斬り込むにしては優しすぎないか…さまざまな要素がベストな比率と分量でビシと揃った時、客席とステージが揺れるような笑い声に包まれる。

ミラーニューロンが元気な私は(牛乳含ませて笑わせるバラエティ見ると自分が吐き気する)、演者の誰かが回答を書き終えて手を挙げるたび不意にどきどきしてしまう。偶然にもわれわれswimmyはこの4日後に初めてのライブを控えていた。なぜかリンクしてしまって余計に心臓が鳴る。私は目の前で繰り広げられる大喜利に夢中になってケタケタ笑う一方で、何度スベっても沸いても変わらない声量で魂込めて回答し続ける芸人さんたちに大層感心してしまった。かっこいい職業だ。なんだか勇気まで貰った。珍妙な観客だ。

良い日だった。

そのうちswimmyのラジオでも、ひーちゃんとこの日のことについて喋れたらいいなと思っています。

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