働くという概念が曖昧になりつつあるこの時代だからこそ

2015年春、まだCo-nect(コネクト)がなかった時に私の中にあったのは漠然とした「不安」でした。

それは、「働く」ということへの不安。テクノロジーの発展は加速し、時代が大きな変化を見せ始めていた中で感じていたのは、間違いなくこれまでの当たり前は通用しなくなるということ。この先、世界は、日本は、そして自分の人生はどうなってしまうんだろう。予想もできない未来に、この先長い付き合いになる「働く」という概念に対して言い得ないほどのカオスな不安を抱いていました。

それからというもの、気が狂ったように様々な環境で働いてみました。オフィスやコワーキングスペース、カフェはもちろん。公園や銭湯、水上バスなど(笑)

夏の暑い日の公園の木陰は思った以上に涼しかったこと。
快適をうたうコワーキングスペースが息苦しかったこと。
混雑するカフェから更に混雑するカフェへ移動し、疲弊したこと。
水上バスで働くと酔うということ(笑)
運動しながら働くと集中力が持続するということ…。

そこには、時代が変わり環境が変わっても、変わらない。私達が人間であるという事実が横たわっていました。
当たり前のように汗をかく、当たり前のように腹が減る、当たり前のように疲れて眠る。
一方でそんな「当たり前」でさえ、近頃では失われていたりするのもまた事実です。
そんな人間としての当たり前をもう一度私達のもとに取り戻すためにCo-nectは産まれました。

太古の人類が生きるために夢中になってマンモスを追いかけたように
夢中になって身体全体で働ける空間を、指先ですべてが完結できるこの時代に敢えてカタチにしました。

働くという概念が曖昧になりつつあるこの時代だからこそ