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【あなたの知らない世界 レコードの魅力!】

 突然ですが、あなたはレコードと聞いてどのようなことが思い浮かびますか?

・喫茶店で白シャツに蝶ネクタイのマスターが流しているもの。

・古本屋の片隅でかすかに並んでいるもの。

・聴き方はよくわからないし、大きくてかさばりそうなもの。

それぞれが持つイメージは全く異なるものかはわかりませんが、今回はレコードにハマり、自ら海外より輸入販売を始めるまでに至った私が思うレコードの魅力について皆さんと共有していきます。

- レコードに興味を持ったきっかけ。

 私がレコードに興味を持ち始めたのは、いくつの頃の事かは明確に覚えていませんが、昔に観た映画や好きなバンドのミュージック・ビデオの中でワンシーンで、役者がレコードに針を落として音楽を聴く姿がとても魅力的に感じ、いつか私もそんな風に音楽を楽しみたいと、憧れを抱いたことがきっかけでした。

 ちなみに、私が初めて手にしたレコードは、19歳の頃に買った、Social Distortionの「Hard Times And Nursery Rhymes」という、アメリカのパンクバンドの作品でした。実はこの作品をCDでは持っていたのですが、某通販サイトのディスカウント・セールでレコード盤が売りに出ていました。その当時、私はまだレコードプレイヤーを持っていないにも関わらず、何も迷わず即買い。「いつかレコードプレイヤーも買うから、先にレコードを買っておこう」というシンプルな考えでした。

初めての買ったレコード

実はそれからしばらくの間、レコードをインテリアとして集めることに興味を持つようになり、結局のところ、レコードプレイヤーを手に入れるまでには、初めてレコードを買った日から1年くらいが過ぎていました、、(笑)


 - そもそもレコードとは?

 レコードとは、ヴァイナル盤と呼ばれる塩化ビニール素材を使用して作られる盤のことで、タイプは大きくわけて以下の2種類です。

 ① 12インチ・レコード

 
盤のサイズが直径12インチ (30cm) 。片面に長時間(最大30分)の録音可能であり、「LP(Long Play) 盤」とも呼ばれています。主にフルアルバムの作品で使われています。

LP(Long Play) 盤

② 7インチ・レコード

 盤のサイズが直径7インチ (17cm) 。片面の収録可能な時間は、5 - 8分とされている。中心部分に大きく穴が開いていることから、「ドーナツ盤」とも呼ばれています。主に片面1曲収録のシングル作品に使われています。
また、7インチ・レコードには、「EP(Extended Play)盤」と別名もあり、その意味はレコード全体の収録時間がLP盤(フルアルバム)よりは短いが、シングルよりは長いというということです。

シングル(ドーナツ盤)
EP(Extended Play)盤

- レコードの魅力とは?

 私がレコードを持ち始めて、約10年近くの経験から気づいたレコードの魅力を4つシェアします。もしあなたにレコードの良さを感じていただけると嬉しく思います。

① 手間をかける良さ。
 
 
レコードで音楽を聴くことは、CDやストリーミングより手間がかかります。再生前には盤面についたほこりを拭き取り、針をしっかり溝に合わせて落とす。レコードの片面(A面)の再生が終わると、もう片面(B面)にひっくり返して再度同じ作業をして、また音をかける。曲を飛ばしたい時は別の溝に合わせて針を下さないといけない、聞くだけでも面倒くさいように思われますよね。
 
しかし、私は手間と時間のかかるアクションが必要とされるおかげで、作品一つ一つにしっかり向き合い音楽を楽しめる感覚が得られることがレコードの魅力だと思います!レコードをジャケットから取り出した時に感じる静電気だったり、曲が流れ始まるまでのぷつぷつっと聞こえる雑音も全て愛おしいです。それは、現在主流であるストリーミングでは絶対に味わうことの出来ない体験ですよ。

② 音質の良さ。

 あなたはよく「レコードはCDより音がいい」「レコードの音には温かみがある」と、耳にしたことはないでしょうか?

実はそれには、CDとレコードは音の記録の方式に違いがあるからです。レコードはアナログ、CDはデジタル。CDはレコードのアナログの音をデジタルに変換してからディスクに移します。そのため、人間が聞こえる範囲20Hz~20,000Hzの間の音だけを取り出しデジタル処理して記録しています。

その一方で、レコードはアナログで音を記録します。それにより、デジタル処理時に録音されなかった20,000Hz以上の音も記録できるのです。

しかし、レコードだからといってCDやストリーミングより音がいいかというと、そうではないこともあります。

レコード盤の状態や、針、カートリッジやアンプなど、どのような性能の機器を使用するかで音質に変化が出る要素が多くあります。私は以前、性能がよいと言うには厳しいステレオやアンプを使ってレコードを聴いていた頃がありましたが、ストリーミング音楽を性能の優れたBluetoothスピーカーで流している音の方がよっぽど良かったと感じました。

そうは言えども、お気に入りのレコードにどのような音響機器を組み合わせるのかを選ぶことも楽しみの一つであり、それらがマッチした時には、他の音楽媒体からは感じられることない良質な音を味わえるでしょう!

③ 飾る良さ。
 
 
レコードはこれまで世に出てきた音楽媒体(CDやカセットテープ)の中で最も大きなサイズとなります。それらを部屋やお店の中に一つ飾ることで空間に彩りを与えてくれる、特に好きなミュージシャンの作品なら永遠に見つめていられる存在になります。私のようにレコードプレイヤーを持っていなくても、まずはインテリアとしてレコードを買い始めてみてもいいのではないでしょうか?

手前:CD 中央:7インチ 後方:12インチ


④ 集める良さ。

 レコードと言葉を聞くと、丸くて黒い盤を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?
しかし、現在は技術の進歩もあり、レコードの盤に色とりどりで様々な模様が施された盤面のレコードが多く流通し、同じ作品であっても枚数限定で色や模様別ののレコードが販売されています。色々ある中からお気に入りの一枚を選ぶのもよし、もしくは頑張って全て集めてみることも楽しいですよ。

 - イチオシのレコード紹介。

 ナオトロでは、海外で実際にお会いして関係を築いたミュージシャンのレコードを主に取り揃えて販売しています。どんな音楽の作品があるかというと「ロック、レゲエ、ソウル、ジャズ」のようなジャンルとなります。今回はジャンル別に私が今一番オススメの作品をご紹介します。
日本ではナオトロだけが販売している、とても珍しい音源もございますので要チェック!!

  日本では、ナオトロだけが販売しているアメリカ・ポートランドのソウルフル・レゲエバンド「The Bandulus」の3rdアルバム。オーセンティック・スカ、ソウル、ダブなどバリエーション豊富に含む、聴けば聴くほど面白さを体感出来るアルバム。コーヒー片手にゆっくり聴き込んでもらいたい作品。

 うちなーんちゅ2世である、ジョリー・キンジョウがボーカルを務めるグループ「The Estimations」の 2ndシングル。現行ソウル・ミュージックのマニアの間で大人気なカナダのレーベル、Kimberlite Recordsよりリリース。

 フィンランド最大の古典芸術コレクションを収蔵する「Ateneum Museum」で行われたライブ音源収録の作品。どこまでも響き渡りそうな透明感と温か味溢れるサウンドをお楽しみいただけます。パフォーマンスを務めたのは、Timo Lassy & Teppo Makynenによるディオをはじめ他2組。

 こちらも日本では、ナオトロだけが販売している「ボストン No. 1 ローカル・パンクバンド」と呼び名の高い、The Welch Boysの3rdアルバム。ファンの間でも大人気の今作はこれまで以上にタイトでファスト!!ボストンパンク、ストリートパンク / Oi!好きは必聴の名作です!

 
 レコードは、敷居の高いものとイメージをもつ方もいるかどうかわかりませんが、1980年代にCDが世に登場する前までは主流の音楽媒体であり、今現在、私たちがスマートフォンなどで当たり前のように音楽を聴くような感覚でレコードも使われていました。遠いモノのようで、実はとても身近なモノだったんですよ。そんなレコードをまずは、気軽に触れて楽しんでいただきく、イベントを開くことにしました。あなたがご興味をもっていただけると嬉しく思います。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。

ぜひご参加ください!

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