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ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版のパッケージ アンへの手紙徹底解読

1・はじめに


「ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版」のパッケージ右側にある手紙ですが、ようやく解読出来ました。
2行目にテルシス語の「20」が容易に読み取れますので、20歳の誕生日に届いた手紙であることは、ほとんどの方がお気付きかと思います。

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ジャケットを見た当初はリボンや花びらで隠れてる部分が多いですが、「20歳の誕生日」だと分かれば、作中の画像で全文を補完することが出来ます。
テレビ放送時にすでに解読している方もいるかもしれませんが、私なりに徹底的に解読及び考察をしました。
ちなみに劇場版のワイドでは下部が切れていますが、テレビ放送の10話では全文が分かります。

劇場版

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テレビ放送第10話

ヴァイオレット 10話 498-1

解読に時間がかかってしまったのは、他の考察(ギルベルト少佐が好きだった絵本について)をしていたこともありますが、ヴァイオレットがどのような言葉で劇中のフレーズを表現しているかを、しっかりと調べていたからです。
また、複数の解釈が出来る部分も多いです。
どの行が劇中のフレーズにあたるのかはすぐに分かりますが、それだけでは考察として不十分だと思い、かなり時間がかかってしまいました。

毎度言っていることですが、テルシス語解読において、私はルーツとなる言語が何語なのかは知っていますが、その内容を学んだわけではありません。
手紙とその内容が分かる幾つかのエピソードから、共通点を見つけているだけで、文法も予測の域を出ません。
したがって、文法上の間違った解釈や、アクセント違いによる単語の意味のはき違え、単語の変形を正しく読み取っていない等、正確に解読出来ていない可能性がありますのであしからず。

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過去の考察

①「ヴァイオレットの最後の手紙」

②ギルベルトの絵本と幸福な王子

③幸福な王子・ナイチンゲールと薔薇とヴァイオレット・エヴァーガーデン

2・20歳の誕生日の手紙

これが、20歳の誕生日に届けられた手紙の原文と、劇中でのクラーラが語るフレーズです。

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まずは宛名があり、本文は16行あります。
劇中でクラーラが語るフレーズは5つですので、行数だけでもかなり違います。
これは、劇中での「クラーラ・マグノリア」のフレーズ以外の文章があることが一つですが、ヴァイオレットが手紙として「言葉」にする際、多様な表現をしていることが最大の理由です。
クラーラのセリフは、あくまでも内容を抜粋したものであり、ヴァイオレットが色々な表現で肉付けをしています。
もしかしたらクラーラ自身は劇中でのフレーズを入れて欲しい、と言っただけかもしれません。
しかし、ヴァイオレットはその言葉にどれだけ深い愛情が込められているのかを掬い上げ、手紙が届く年齢に合わせて「想い」を綴っています。
50通の手紙には同じ「愛してる」でも、たくさんの言い回しで表現しているのだと思います。

ヴァイオレット 10話 221「2日目」

ヴァイオレット 10話 317「6日目」

これは自動手記人形(ドール)のあるべき姿ですが決して簡単な事ではなく、他の自動手記人形(ドール)には出来ないことだと思います。
ヴァイオレットは「あいしてるを知りたい」と願い、「想う」ことの大切さや「会いたい人に会えない」切実な「想い」を知りました。
何も知らなかったヴァイオレットは、その様々な「想い」をスポンジのように吸収していき、大陸で名を馳せるまでの自動手記人形(ドール)になったのだと思います。
カトレアさんなら沢山の美辞麗句を並べた恋文は得意でしょうが、「クラーラ・マグノリア」にとってヴァイオレット以上に「アン・マグノリア」へ「想い」を伝えることの出来る自動手記人形(ドール)はいないと思います。

ヴァイオレット 13話 568-1

また、ヴァイオレットは色んな書籍から知識を詰め込んでいます。
「オスカー・ウェブスター」や「イルマ・フェリーチェ」の依頼を経験していることもあり、ヴァイオレット自身も知らず知らずにロマンチストな女性に成長したのでは、と思います。

ヴァイオレット 7話 007-4

ヴァイオレット 14話 366

ちなみに下の画像で、クラーラに確認してもらってる手紙も、円盤のパッケージにある「20歳の誕生日」の手紙です。
初日はクラーラが体調を崩したので1通も書いていませんし、朝日と夕陽の回数からこの日は6日目以降です。

ヴァイオレット 10話 143「1日目」


ヴァイオレット 10話 276

ヴァイオレット 10話 278

「今日中に全部書き上げれる」と言っていますが、ヴァイオレットの滞在期間は1週間です。
21歳以降の手紙が手付かずだとすると、残りの37通の手紙をこの時間から書き上げることになるのですが、果たして可能でしょうか?
50通はあらかた書き終えていて、伝え忘れていることがないか確認してるだけなら問題ないでしょう。
しかし滞在期間は間違いなく延長されています。
根拠は、アンのリボンを結んであげてる日も6日目以降であり、この時ヴァイオレットはアンに「あと数日です」と言っているからです。
つまりこの6日目時点でヴァイオレットは1週間で50通を書き上げることは出来ないと判断し、滞在期間の延長をすでに決めていた、ということになります。

ヴァイオレット 10話 343「6日目」-1

考えすぎかもしれませんが、もしかしたらこれが「エマージャンシープロビジョン」をホッジンズに提案するきっかけになったのかもしれません。
マグノリア家はお金持ちなので、延長料金の支払いは可能だと思いますが、ヴァイオレットの性格だと延長料金を無償としたのではないかと想像が膨らみます。

エマージャンシープロビジョン合体

いずれにしても、滞在期間中に手紙を書くことに集中出来たのは短い時間であり、そのほとんどを「アン・マグノリア」に費やしたのではないでしょうか。
アンが受け取った50通の手紙と一緒に、ヴァイオレットの記事を大事に保管していたのは、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という女性への感謝と尊敬を忘れない、ということだと感じてしまいます。

ヴァイオレット 10話 311「4日目」-1

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改めて言いますが、解読内容は正解かどうかは分かりません。
劇中のフレーズを取り入れ、前後の単語に違和感が少なくなるように訳していますが、それでも解釈が数パターンある場合もあります。
また、述語や単語そのものが複数行にまたがっている場合もありますので、それらの単語や述語も詳しく解説していきます。

3・宛名

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何度か紹介している、手紙の拝啓にあたる部分です。
①は「私の」です。
英語でいうところの「My」に相当すると思いますが、文頭ではなく文末に配置されることで「Me」のような意味合いになる場合があります。
②は「愛する」で、アンへの手紙の書き出し全てに使われていると思います。ヴァイオレットが使用した「敬愛する」のような意味ではなく、もっと身近な存在に使われる「愛する」です。
スペンサー・モールバラやテイラー・バートレットが使っていた「親愛なる」よりくだけた表現かと思われます。
③はそのまま「アン」です。人名は暗号化されていませんので、ローマ字表記でもそのまま「Ann」となります。
この「y」の左右反転したような文字が「n」であり、テルシス語において最も頻繁に使用されている文字です。

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4・1行目

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ここは単語の意味を深く考察せずにすむ、単純なものです。
①+②で「誕生日」となり、③は「祝福する」、④は「アン」です。

解読内容
劇中でのクラーラのフレーズ①
「誕生日おめでとう、アン」

5・2~3行目

この行で「20歳に届いた手紙」だとすぐに気付けたのですが、個人的に感じている法則の幾つかも合わせて解説します。
また、2行目の最後は一つの単語が3行目にまたがっています。
他の行にもこのような単語が幾つか存在しており、解読の難度をあげる原因になっています。
3行目のように次項で説明する部分は、グレー表示にしています。

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①は「あなた」になりますが、始めの二文字でも二人称として成立します。後半3文字は後ほど解説しますが、語句自体を丁寧にしています。手紙を書く時に「~さん」ではなく「~様」と書くようなものだと解釈しています。作中ではほとんどの二人称に使われています。
②が「20」で、③が「」となり、④は複数形を表しています。
1年であれば④は不要になります。
⑤が「生きる」ですが、過去から現在に至る「生きてこられた」か、受動態「生きられた」となることで、調音として一文字変化しています。
つまり「20年も生きたのね」となります。
⑥は「驚き」で、⑦は強調する意味を持つ助詞です。
次の単語は3行目-①へとまたがっており、「~である、~あった、~となった」等の意味となります。
これで「驚き」が「驚いた」となります。また、「素晴らしい」という意味にも捉えることが出来ます。
転じて、クラーラの言葉である「すごいわ」となります。

解読内容
劇中でのクラーラのフレーズ②
「20年も生きたのね、すごいわ」

ヴァイオレット 10話 584「20歳 20年も生きたのねすごいわ」



テルシス語考察

考察1・・・①「あなた」、③「年」、⑤「生きたのね」の最後についてる下記画像の文字が頻出します。

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当初複数を表すものと思っていましたが、それだけではなく接続される語句により意味が変わっています。
「あなた」につくと尊敬語、「生きる」につくと時間経過や感嘆詞として機能しあらゆる単語を修飾しているようです。

考察2・・・この行のように「あなた」などの明確な「人称」がある場合と、「人称」がまったくない場合があります。
おそらく動詞等の単語そのものに「人称」を持たせているのではと思いますが、「人称」の判断に困ることが多いです。

考察3・・・発音しやすいように調音が存在します。
これは英語などでも同じです。2行目-⑤のように「生きる」が「生きた」となるような時に、文字の一部が変わったり、追加されたりしているようです。

考察4・・・単語と単語が無数に連結しています。
空白が極端に少なく、一つの単語が長いものが多いです。
これは複数の単語が連結しているからです。
どこかで切って調べないと解読出来ませんが、切る位置が分からないうえ文字の一部が変化している場合もあり厄介です。
(解読に時間がかかる理由の8割はこれのせい)

ヴァイオレット 4話 212テルシス語ってほんっとわけわかんない!

ヴァイオレット 4話 219テルシス語はとても複雑で繊細で・・・正確に把握するのは私にはとても困難なのです・・・

6・3~5行目

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ここの解釈は苦労し、自分の中でも未だに結論が出ていません。
3行目①~④で「私に産まれた小さな子ども」と訳せます。
4行目にまたがっている語句は「成長」を表す単語+「強調」、②で「~になるだろう」と続くので、「大きく成長しただろう」つまり「大人になっただろう」と解釈出来ます。
単語の切る位置では「顔が似る」+「強調」で、「そっくりだった」や「似てきましたか」とも捉えれますが、劇中のフレーズにそぐわないので、解釈①として解読することとします。

問題はその後で、4行目~5行目にかけて「悩みがある」と解読することが出来ます。
その悩みが誰のものであるのかというと、4行目-④の「」です。
ここでの「私」が「アン・マグノリア」を指すのか「クラーラ・マグノリア」を指すのかで解釈が大きく異なります。

解釈A・・・劇中のフレーズを含む場合(たぶんこちらが正解)

「私の小さかったアンが立派に成長して。」
「大人になっても悩みぐらいあるものよ」転じて「でも大人になってもたまには弱音を吐いてもいいいのよ」」

ヴァイオレット 10話 591「20歳 大人になってもたまには弱音をはいてもいいのよ」

解釈B・・・劇中のフレーズではない場合
3行目①~④での「小さい」が「クラーラ」の場合、「小さく産まれた」のはクラーラ自身であり(未熟児だった)、アンが無事成長出来るかずっと不安を抱えていた。(不治の病になったのもこれが原因かも)
20歳の手紙は便箋3枚が確認出来ますので、劇中でのフレーズ以外の事を言っているかもしれません。
実際に12~14行目は語られていないセリフです。

ヴァイオレット 10話 100

解読内容(暫定)
劇中でのクラーラのフレーズ③
産まれた時は小さな子供だったのに、随分と大きくなったのでしょうね。
「でも大人になっても、たまには弱音をはいてもいいのよ」

7・6~8行目

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6行目-①は「人生」、②は「本当に」、③は「不思議・神秘的」などです。
5行目から改行されていますので、「弱音を吐いてもいいのよ」にではなく、これ以降の文章に掛かっていると思いますが、前項にも掛かるダブルミーニングかもしれません。その場合、「人生には色々なことがあるのだから、大人になっても弱音を吐いていい」ということになります。

改行されていることに意味があるのだとしたら、7~8行目の内容である「素敵なレディーになったアン」を見ることが出来なかったことが「人生の不思議」、「人生には色々あるけれど素敵なレディーになったのでしょう」という具合に、ダブルミーニングにもトリプルミーニングにもなっているかもしれません。
7行目-①にまたがっているのは単語は、繋げると「美しい」、②は「女性として」、7行目①~④を合わせることで「美しい女性になった」「立派なレディーになった」です。
⑤は「見る」、⑥は「出来なかった」という意味ですが、これは⑥-1「出来る」と⑥-2「しない(不可能だった)」が連結された単語です。
この「出来ない」には別の表現があることから、「不可能だった」場合と可能だったのに「やらなかった」場合とで、表現が違っていると考えています。
6行目-④や8行目-①は既出です。
8行目-②は「謝罪」を表し、フランクな言い回しだと「ごめんね」でしょう。

短編小説
アン・マグノリアと十九歳の誕生日」で、「アンの心にいるクラーラ」は何度も「ごめんね」と言っています。

また、人生のくだりはヴァイオレット滞在期間中にアンが口にしてます。
こういうセリフも狙ってたのかな、と想像するのも面白いです。

ヴァイオレット 10話 216「2日目」「人生ってどうしてこうなのかしら」「人生ってどうしてこうなのかしら」

解読内容
この行は、短編小説「アン・マグノリアと十九歳の誕生日」から引用しています。

「ごめんね・・・」
「アン、貴方を 」
「・・・あんなに、小さな貴方を残して逝って、ごめんね(3行目の生まれた時は~からも含む)」
【アンの心にいるクラーラの声】

素敵なレディーになったのかしら嗚呼、見たいわ。
   とても見たかった。」
「19歳の誕生日に届いた手紙から引用」

ヴァイオレット 10話 324

ヴァイオレット 10話 331

ヴァイオレット 10話 464

ヴァイオレット 10話 452

ヴァイオレット 10話 498-1

8・8~9行目

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③が「否定」、④が「でも」と続き、⑤と⑥で「あなたを想っている」となります。
9行目-①が「天国」、②が「見る」となり、③は「」ですので、普通に訳すと「いいえ、でも天国で会える」となりますが、これだとアンの死後の話になってしまい縁起がよくありません。
相手を想っている言葉が入っていることと、否定である「いいえ」を最大限活かすなら、前項から続けて読むことで「大人になったアンを見れなくて残念だわ、いいえ、天国で見れるわね」とも解釈出来ます。
ですが、もっと単純に「天国から見ているわ」「いつでもそばにいるわ」となり、どちらでもクラーラの心情は反映されていると思います。

ヴァイオレット 10話 545

解読内容
いつか天国で会えるわ」か「いつも天国から見てるわ
総じて「いつもそばにいるわ

9・9~10行目

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ここは単純で、「今日」「明日」「終わる」「いつも」「美しい」、そして「」が2回使われていることから、「今日が終わり明日が来る」「毎日が素晴らしい日」と解釈出来ます。
また、「今日」と「明日」を比較するような表現にもなっています。

ヴァイオレット 10話 479

ヴァイオレット 10話 566「10歳」

ヴァイオレット 10話 568「10歳」

解読内容
今日より明日が素晴らしい日になるわ
今日より明日がより良い、素晴らしい毎日になりますように

10・11~12行目

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11行目-①は「様々なこと」ここでも複数を表す語が語尾にあります。
②は「あなた自身」で、③は表にある通り「負ける」「暗い」等の言葉と「~だとしても」が組み合わさっています。
①~③を総合し、劇中でのフレーズに近づけると、「あなたが不安になっても」となります。
11行目の最後の4文字は、12行目にまたがっている単語で「」です。
何度か出て来る「あなた」や「」と組み合わせることで
貴方の心に私がいるわ」「私は貴方の心の中にいるのよ」と訳すことが出来るので、劇中のフレーズ「私がいるわ」となります。

10話のフレーズはセリフとしては「私がいるわ」だけでしたが、この手紙をしっかり解読すると、「」という単語が読み取れますので、テレビ放送13話の「アデリーナ・ブーゲンビリア夫人」のセリフと通ずるところがあります。
あの子は生きてる・・・心の中に

ヴァイオレット 13話 382

ヴァイオレット 13話 395-1

ヴァイオレット 10話 592「20歳 貴方が不安になっても私がいるわ」

解読内容
劇中でのクラーラのフレーズ④
「あなたが不安になっても、わたしがいるわ」

11・12~14行目

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ここから3行は大人になったアンへ、愛情半分、戒め半分のような言葉が続きます。
12行目③~⑤で「あなたは美しい」、⑥は「~と」になります。
13行目にまたがる語句は「優れた」、②は「女性」ですので「あなたは美しく優れた女性です」となります。
③は「自信」、④は「持つ」ですので、「自信を持ちなさい」と訳せます。ですが「自信」という単語には、信頼・信用という意味もあります。
ピリオドで区切られてはいますが、12行目から続けて読むことで「美しく立派な女性になっていると信じています」と解釈することも出来ます。

ヴァイオレット 10話 051「1日目」

⑤は「社会的・社交的」といった言葉ですが少しおおげさですので、「誰にでも」と訳した方が自然だと思います。
ただし「マグノリア家」は、いわゆる地主であり、広大な土地を所有していますので、「社会的」で問題ないかもしれません。
⑥は「思いやり」で、14行目にまたがる語句は「責任」です。
14行目-②は、13行目-④の赤字部分の「持つ」となりますので、「誰にでも思いやりと責任を持つ」と解釈出来ます。

また、ここでの「立派な」という単語がですが、これもテレビ放送10話でのアンのセリフを彷彿とさせます。
このシーンのテレビ放送前のPVがたまらなく好きです。

ヴァイオレット 10話 448「6日目」-1

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解読内容
「あなたは美しく立派な(素敵なレディー)女性になっているでしょう。
「自信を持ちなさい」
「誰にでも思いやりと責任を持つのですよ」

12・15~16行

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最後に15行目と16行目です。劇中の最後のフレーズだと解釈すると、アンの幸せを祈った言葉が綴られています。

①は恒例となった二人称「あなた」、②は「このような」③は「繁栄」「栄える」などの意味を持ちます。
これらを総合すると、「あなたの幸せ」や「あなたに幸あれ」と解釈出来ます。
④は「それ」などの指示代名詞であり、⑤は「多くの」となります。
①~③で表現される「あなたの幸せ」を指している場合、「あなたににたくさんの幸あれ」と解釈することも出来ます。
ただし、④と⑤を合わせることで「多くの人々」と解釈出来ます。
13~14行目での「誰にでも思いやりと責任を持つ」ことで「たくさんの人から愛され祝福される人になりなさい」とも受け取れます。
次の語は16行目-①へとまたがって「自分自身」、②は「注意・気をつける」です。
③は「待つ」という意味ですが、「注意」と合わせることで「見守る」と捉えることが出来ることから、この部分が劇中でのクラーラのフレーズ⑤になるのではないでしょうか。

解読内容
劇中でのクラーラのフレーズ⑤
「あなたに沢山の幸せが訪れるようにずっと・・・ずっと見守っているわ

また、「誰からも愛される女性に育って下さい」という「クラーラ・マグノリア」からの娘へのメッセージでもあり、視聴者へのメッセージにもなる気がします。(テルシス語解読出来ないと伝わらないから深読みしすぎかもw)

ヴァイオレット 10話 596「20歳 アン」

ヴァイオレット 10話 601

ヴァイオレット 10話 604

13・さいごに

手紙の内容を紐解くに際し、クラーラのセリフとの矛盾点がないか、逆翻訳して違和感がないか等チェックしましたが、最終的には妥協した部分も多いです。
解読内容が必ずしも正しいわけではないですが、これ以上は脳がパンクしそうですし、私個人としてはおおむね納得しています。
正確に解読するなら参考書買わないと無理です。


一度読んでみたかった、と感じた「ヴァイオレットが書いた手紙」は、50年間アンの心を励まし続けることになります。

ヴァイオレット 10話 504

ヴァイオレット 10話 528

ひとりぼっちになってもくじけずに、前向きに生きられたのは「クラーラの想い」と、その想いを掬い上げ「50通の手紙」へと紡いでいったヴァイオレットのおかげだと思います。

ヴァイオレット 10話 517

裕福なはずのアンがそれを鼻にかけることなく、一人の青年と出会い幸せな家族を築けたのは「クラーラの戒め」のおかげとも言えます。

ヴァイオレット 10話 576

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そして、世代を超え「ヴァイオレットの言の葉」は、「デイジー・マグノリア」の心も動かし、親子の不和を解消することになります。
これが、この手紙がパッケージのイラストになっている理由だと、考えています。

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乱文乱筆ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。





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