ぬーちゃん

ライトノベリスト、イラストレーター、投資家、ブロガー 日々、もがいています

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最近の記事

【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第9話】

【第9話】ステータスを確認しようよ  木製とはいえ、巨大な盾を背中に担いでの移動は想像以上の労力だ。  山頂に着くころにはもうへろへろ。  これが鉄の盾だったらと思うと……考えるのもいやだ。  それに道行く人の視線が痛い。  これも大きな問題だ。  ふたりのように刀と短槍を包むちょうどいい布なんかないし。  とはいえ、途中でお巡りさんに声をかけられでもしたら、まとめて補導案件なのは確実だ。 「この調子だと井戸の下のところに保管した方がええね」  花火さんの意

    • 【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第8話】

      【第8話】武器を選ぼうよ  ホームセンターでの買い物を終えた後、なんと! 星蘭さんの家にお邪魔することになった。  もちろん女の子ん家の敷居をまたぐなんて初めての経験だったわけだけど、驚くべきはそこではなかった。 「これが星蘭さんの家……?」  目を見張るほどの大豪邸、大屋敷だった。  なんとなく西洋人形のように華やかな顔立ちからの勝手な想像で、リゾートホテルばりの高級マンションに住んでいるようなイメージを抱いていたが、実際は江戸時代から続く名家のような純和風の屋敷

      • 【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第7話】

        【第7話】探索道具を揃えよう!  時計を見る。  正午を少し過ぎていた。  今日は土曜日。  久々の休みという感じがする。  このところ探索続きで、筋肉痛が絶えない日々が続いていた。 「いててて……」  僕は腰に手を当て、木の葉々から漏れる痛烈な日差しを見上げた。  夏休みが近づいている。  日増しに蝉の声は盛んになっていた。  いつも大した思い出に残らないような夏を過ごしてきたけど、なんだか今年は違うような気がする。単なる勘なんだけどさ。 「あれ? 父

        • 【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第6話】

          【第6話】初勝利  神社にある神木の陰でジャージに着替えた。  流石に制服のままでは汚れてしまいそうだ。かといって、家に帰っている時間もおしい。 「そろそろいいかな……」  神木の陰から顔を出すと、ふたりの姿が見えた。グッドタイミングで着替え終わったみたいだ。  スカートの下にカラーレギンスの出で立ち。花火さんが燃える様な赤で、星蘭さんは目に眩しい黄色だった。  相変わらず本当に同じ人間かと思うようなスタイルの良さだ。  モデルみたいにすらりと、でも筋肉質で引き

        【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第9話】

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第5話】

          【第5話】カリスマダンジョンユーツーバー  翌日の放課後。ひとけのない教室。  僕は友人のマサキと、スマホのバトルロイヤルゲームをしながら、いつものように内容もないような話を繰り広げていた。  彼は学校で唯一の友人だった。同じように冴えない風貌をしているが、ひょうきんで要領がよく、なんだかんだで皆とうまくやってるのが僕と違う点である。生まれてこのかた彼女ができたことがないという共通点はあるものの、僕と仲良くしてくれているだけでもありがたいと僕は密かに思っていた。こんなこ

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第5話】

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第4話】

          はじめにあなたを稼がせてくれるもの≧あなたを精神的に豊かにするもの≫あなたを稼がせないし、楽しませもしないもの これは何を表しているかというと、『人が何によりお金を出すのか』の大小関係です。 まぁ、僕が比較的限定された世界を観察していて得た知見なのですが、けっこう当たってるとは思います。特にここ最近で顕著なことですね。 もちろん傾向を表しているだけなので、場合によっては大小逆になるフィールドとかもあります。 基本的に稼げると精神的にも充足するので、これはかなり最強のカ

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第4話】

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第3話】

          はじめに〜お金のために小説を書く、ということ 「稼ぐために小説を書いてる」 そう言える人はどれくらいいるでしょうか。 現在進行形で稼いでる、なおかつそれで食えているという人ならともかく。 まったく売れない、売れる気配もないという状況の下では、「お金のために書いてるわけじゃない」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。半ば自分に言い聞かせるようにね。 それが本心から出るものなら崇高な動機だなということでいいのですし、そういう作品の中にある素晴らしさが認められて“結果

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第3話】

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第2話】

          【まえがき】今日も引き続き連載小説の第2話を投稿します。 これから国家試験の勉強で忙しくなりますが、途中で更新が途絶えることのないよう継続していきます。 時間をあけて見直してみると、自分の作品のクセが見えてきますね。 もっと直感的に理解できる文章を書きたいのですが、気を抜くと小難しくなってしまいます。 目指すはマンガ。さらさらと読めるようにしていきます。 【第2話】デッド・オア・ダンジョン 「ねぇ、大丈夫? ねえってば?」  どこからかおそるおそるといった感じの声がし

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【第2話】

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【1話】

           はじめに ようこそ、ぬーちゃんの連載小説の部屋へ。  この作品は、小説投稿サイトに発表していたものをnote用に手を加えたものです。  20万人くらいの人が見てくれて、ランキングも上位になったのですが、それでも「金にならん!」  とにかく今の時代、「小説は金にならん!」  ってことで、noteに引っ越ししてきました。(世知辛いのじゃぁ……)  要するにライトノベル。  ジャンルはダンジョンもの、ファンタジーです。  まぁ、くそつまんねえ芥○賞とか、盛り上がらないノベル

          【連載小説】放課後、ダンジョンへ行こうよ【1話】

          小説、エッセイ、イラスト【ぬーちゃん】

          テストもかねて初投稿。 小説家(ライトノベリスト)、イラストレーター、ブロガー、投資家として活動中のぬーちゃんです。 しかし、その実態はおっさん大学生。 まだまだ稼いでないけど、会社に勤めない生き方を模索中。 人生いろいろあってひきこもり〜ブラック企業勤め〜からの現状を変えるべく猛勉強して私立最高峰の大学に入学。 こんなちょい変わってる僕の経験を活かして、人生大逆転を狙っている人たちの希望になれたらとも考えています。 経験を一般化して役立つエッセイnoteにしようかな

          小説、エッセイ、イラスト【ぬーちゃん】