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私と音楽(1)

私と音楽を語るには、まず、4歳上の兄の存在は外せません。

兄はテレビっ子なので、テレビ関連の音楽ばかり買ってもらっていました。
最初の記憶は「8時だヨ!全員集合」の合唱団や東村山音頭などのレコード。我が家はドリフが好きでした。
今聞くとドリフって本当にすごい音楽集団だったんだと思います。ユーモアを表に出してる裏に、様々な音楽を聴いてきたんだろうなっていう演奏があるのです。
親も揃ってテレビっ子家族で、おまけに刑事ドラマオタク。刑事ドラマと名のつくドラマは、なぜか一家全員で見る暗黙の決まりがありました。
その影響で「石原軍団」のドラマのサントラや、「あぶない刑事」のサントラを全部買う兄。なのでたまに渋いのが入る。石原裕次郎とか渡哲也とかを私が歌えるのはそのせいで、年齢を詐称しているわけではありません。
ちなみに「あぶ刑事」ではセクシー大下派でした。「Running Shot」歌えるもん(どうでもいい情報)。
兄はその中で、さらにF1を見出します。ので、SQUAREとかも聞くわけです。インストの曲はサントラで聞き慣れてるので歌がなくても平気。フュージョンとかジャンルはわかんないけど。
そしてさらにアイドルも好きになって行きます。南野陽子、和久井映見、宮沢りえのCDが増えてゆくのです。和久井映見さんがアイドルで歌ってたの、どのくらいの人が覚えているんだろうか。ナンノちゃんは大好きでした。「ナンノこれしきっ!」ってラジオ聞いてました。

かくいう私は兄のラックからCDを一緒に聴きながら、並行して兄と違うアニメを見出すわけです。幼少期は買い与えられた「女の子アニメ主題歌全集」みたいなカセットテープを車で移動の時にかけて聴いてた。「ハロー!サンディベル」「花の子ルンルン」「キャンディキャンディ」あたりです。
最初に猛烈に好きになって主題歌を買ってもらったのは「名探偵ホームズ」犬のやつです。今思えば私の最初の宮崎駿作品はホームズだったんだな。
広川太一郎さんの声が堪らなく好きだった(この頃からすでに声フェチ)。
モリアーティ教授が大塚周夫さんなんですよね。ああ最高。
そしてアニメに関しては、うちの父が割と漫画好きだったので、兄は多分ギリギリファースト「ガンダム」世代の筈なのに、それより先に「宇宙戦艦ヤマト」を見せられるのでした。私の最初の伊武雅人さんは、デスラー総統(青いひと)です。いい声。(その後は多分「スネークマンショー」)
その前後で「ザブングル」「Zガンダム」やらロボットアニメを兄と見始めるわけですが、私の方が沼にはまっていき、アニメオタクとなっていきます。で、兄が刑事ドラマのCDを買っていたので当然のようにサントラCDを買うというね。

音楽番組も好きだったので、「ベストテン」「トップテン」「夜のヒットスタジオ」は見ていました。夜ヒットはちょっと遅い時間だったからそこまで見られてないかな。
兄は一見マニアックな趣味もありつつ、基本は広く網羅したい人なので、サントラCDやシナリオブックなどを買う割に、次の番組が始まるとスルッとそっちに移行するんです。アイドルも然り。南野陽子ちゃんが好きだったんだけど、和久井映見ちゃんも宮沢りえちゃんも田中美奈子さんも好きでシングルを買う。でもアルバムを買って何度も聞くのは私の方だったりして。
兄が当時CDを揃えていたアーティストは、サザンとTUBEとTHE ALFEE。

兄の部屋にはテレビがあって、ゲームもあったので、私はしょっちゅう兄の部屋にいたのですが。兄が中学2年くらいから、まあ思春期だったんでしょうかね。妹が兄のベッドでゴロゴロしていると、不都合なこともあったのかもしれませんしね(笑)。

そんな折。兄がCDプレイヤーを買って少し後、CD付きのWラジカセを買ってもらいました。
テレビっ子の家で、私がラジオっ子になっていく大きな転機でした。
ここから、兄と私の音楽の嗜好は大きく分かれていきます。

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