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虎に翼 第7話

法科女子部に集いし女学生たち。
華族令嬢 ・桜川涼子(桜井ユキ)
弁護士夫人・大庭梅子(平岩紙)
留学生・崔香淑(ハ・ヨンス)
尻餅・猪爪寅子(伊藤沙莉)
……尻餅?
そして、扱いにくさは女子部イチ
男装・山田よね(土居志央梨)

ヒロインの友人として主要なメンバーはわかったが、もうひとり教室に強烈な個性の持ち主がいませんか?あの、ボブパーマで黒い羽織で、今日の講義で白目剥いて寝てた彼女。授業が始まる前にどこに座ろう?という様子といい、ちょっと気になる。

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女子トイレ問題。
新聞に好き勝手書かれる問題。
極めつきは、女性の権利を認める法改正の先送り問題。

現代の女性にも立ち塞がる問題がいくつも提示され、トラコの困惑と「はて?」は溜まっていく。そこに梅子の「ある程度予想はしていた」「ま、そんなことだろうと思った」という言葉。女子部最年長で皆よりは世間を知っているであろう梅子の、大人としての知恵なのだ。憤るよりも柔らかく、溜息交じりで微笑みながら諦めて受け入れる。それで生きていけるひとは存在する。
うん。わかる。

しかし、それでいいのか……と。法科女子部でファーストペンギンになろうと志す者たちが。ええ、なにそれ?という怒り、はて?という疑問を横に置いて、肩をすくめて、諦めていいのか。
いや、それでいいわきゃあないよな!と、これからなっていくはずだ。

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山田よねの「めそめそヘラヘラ!全員うっとおしい!やめちまえ!」を観ると、映画『七人の侍』の菊千代(三船敏郎)を思い出すのだ。

「俺は、こんな風にめそめそした奴らには腹が立ってしょうがねえんだ!」

過酷な世に踏みつけられて泣くしかない百姓を見て怒っていた。彼は、百姓の出だからだ。かつての自分を重ねて憤りを感じるのだろう。
よねも菊千代と同じではないかと思う。
世界にねじ伏せられること、それに泣きたくなる自分。跳ね除けたくて暴れているのではないか。

明日は、いよいよトラコが裁判を傍聴する。
よねの怒りの理由も明らかになるかも。

(つづく)


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