M3感想戦

変な時間に寝、変な時間に起きました。現在4:28。イノタクさん曰く3:12が夜の折り返しなのでもう朝といっても過言ではないでしょう。そんな2022/4/24、我々MIRINNの1stアルバム「polaris」がM3にて頒布、Bandcampにてダウンロード販売が開始されます。(←これを投稿するのは今夜なので実際には「頒布、及び販売開始がされました」が正しい)

昨年のいつぞやか、鴨川デルタで一葉さんと冗談交じりに3時間くらいダラダラと話してた事がいつの間にかホントになっていました。はい。今回は感想戦ということで偉そうですが制作過程の事も含めた各曲についてのコメントを書こうと思います。今晩~明日にかけてM3周りの感想ツイートが溢れることが予想され、それを見た自分は恐らく逆張ってしまうだろうということで先手を打ちます。先に書いておけば後は投稿するだけなので。(ところで最近逆張りがアイデンティティ化し始めてるのではないかという悩みもあり…)

大したことは書かないし書けないのですが、一応ここから先はネタバレ(歌詞とか)になるかもしれないのでネタバレ嫌々人はここで一旦閉じるか聴きながら読んでください。それでは。








1.NO PLAN STEPPIN'!

悔しいの一言に尽きます。というのも自分が本来こういう系統の明るさマシマシソング大好き人間なので、曲が出揃った段階で「こういうのを書くべきだったのでは?」という後悔があり、録音しながら地団駄を踏んでいました。加えるとすると歌詞。「とりあえず大冒険」という最初の歌詞が本当に好きで、「とりあえず」って無難な事に落ち着こうとする言わば予防線的なワードと「大冒険」という向こう見ずなワードのコントラストが始まりにぴったりだと思い、曲順決めでも1曲目に推しました。最後に「始めよう」って言ってるし。個人的な話をするとこの曲ではかなり挑戦的な事をしており、普段ならAメロ、Bメロ、Cメロ・・とパート毎に区切って録音していくのですが、この曲に関してはワンコーラスぶっ通しで録るという暴挙をしています。ただそんな縛りを取払ったとしてもめっちゃ難かったです(マジで)。その分めっちゃ楽しかったですが。

2.puzzle

自分の曲なので荒が目に付くというか、反省点を挙げ出すとボロボロ出てきちゃうのですが、吉音入ってから(つまりは作曲始めてから)で一番頑張ったんじゃないかなぁと思っています。トラック数も過去最多です。作曲では、半ば手癖になりつつある「2Cを飛ばしてGソロ→Dメロ」を使ったり、作詞では2021年に作った曲から引用したり(気づきました?)と、これまでの集大成的なイメージで作ってました。デモの段階で「明るい曲」という感想をもらったのですが個人的にはかなり後ろ向きなマインドでした。後ろ向きは嘘かもしれず、卑屈ながらも前を向かざるを得ないという諦念に近い感覚の方が近いですね。この頃は色々しんどい時期でもあったので。………作詞、本当に下手すぎてなずしろさんのボーカルのおかげでギリギリ成立している感が拭えず、一番の反省点かもしれません。編曲については始めてストリングスをふんだんに使った曲になり、2ヶ月くらいずっとストリングスについて悩みまくったのが印象に強いです。あとMIX。兼ねてからの懸念事項だったこれに関しては正直良くなったのか悪いままなのか分からないのですが、3月ライブ打ち上げでのNたべさんの話や、一葉さんからの度重なるアドバイスのおかげでなんとか形にしました。ありがとうございました。また、ご意見お待ちしております。

3.漂白

なずしろ節炸裂といった感じで、やはり自分で歌う曲を自分で作るのが一番説得力があるなぁと思いました。今回のアルバムの全曲ボーカルを担当してくれてるのですが、曲(及び歌詞)とボーカルとのハマり具合で言えばこの曲が随一になるのではないでしょうか?自分はそう思います。この前「歌詞で雰囲気を決めて曲にする」的な話をして、それを実感するのが1Cの歌詞。「何かを失くしてここに来た。」から始まる一連の言葉に漂う哀愁と曲調が完全に解釈一致で大好きです。メロものびのびと歌えるように構成されていて、自分が無茶振りしてたんだなぁと反省させられました。ベースラインは案の定鬼難ではありましたが、夕凪をやったからかそこまで苦戦はしませんでした。ところで完全にどうでもいい話、1Bの「潰れたいつものスーパー」ってイオンの事ですか?

4.邂逅

このアルバムで一番尖っている曲だと思っています。MIRINNの初動で特に各人の役割を決めず好き勝手に曲を作り始めたので、「『アルバム全曲アップテンポ』という事になりかねないなぁ(それはそれでいいけど)」という気持ちがあったのですが、デモでイントロ聞いた時には少し安心したような気になりました。イントロでは。ネタバレ注意喚起したので書いちゃいますが、後半から暴れまわっており、自分はそういうの大好きなので録音も凄く面白かったです。変拍子上手すぎませんか?コードワークにおいても透明感に満ちつつ目まぐるしい展開に感嘆してました。「nionのbright characterは壮大な明るさだ」という旨の話をこの前なずしろさんとしていたのですがこの曲はまさにそれです。こういうのがやりたいです。切実に。尖りまくっていますが、全曲が出揃い、アルバムの中で聞くと良い意味で「まとまりを産む繋ぎ」のような役割になっている気がしています。ベースラインに関して、一拍後に2オクターブ上昇は勘弁してください………。

5.cor

これですよ、これ。いや、忖度無しにこの曲めちゃくちゃ好きで。筆舌に尽くし難いんですけど何とか言葉にします。当初、勝手な思い込みで一葉さんは堀江晶太になるんだろうなぁと思っていた所、何かの帰り道に「いや、藤原基央になる」というような話を聞き、ワクワクしたのを覚えています。BUMPエアプなので月並な事しか分かりませんが、この曲で一番それを感じたのは恐らくCメロと思われる部分。恐らくと称したのは、BUMPの曲(特に最近のもの)にはA、B、Cメロといった区切りがアニソンや他のバンドに比べて希薄な印象があり、この曲のCメロにもそれがあるように思われたから。一方でCメロ終わりの間奏(及びアウトロ)、Bメロにはやはり堀江晶太みがあり、一葉さんの「好き」に溢れた楽曲になったのではないかなと思っています。ベースはオーダーとして「リスティラよりも大人しく」というものを貰っていたのでラフから大きく動かす事はせず、所々弾きやすく改変しただけでした。音作りもリスティラに比べて大分抑えてナチュラルにしたのですが、最終的に「もう少し歪ませたい」というリテイクを貰い、オーダーと合致できなかったことを反省しました。精進します。

6.リスティラ

「もうこの曲に関しては沢山語ってきたので」という建前のもと、この時点で書き始めてから2時間くらい経過しており、しんどくなってきたという理由から割愛。ただやはり半年も前に、ライブでやることもこうして販売することも想定せずに好き勝手やっていたこともあって、改めて聞くと色々と「は?」と思う節が……(これはベースの話)。これも少しは成長できた証と思って受け入れようとしています。


はい。以上polarisのレビュー(?)でした。皆さんの感想もお待ちしております。

感想戦といいつつ反省会みたいになってしまいましたが、こうして振り返ってみると色々と思うところもあり、総じて今回のアルバム制作は凄くいい経験になったと感じています。また機会があればって、もはや社交辞令と化している言葉をいつもなら書くんですけど、個人的なワガママにはなりますがまた絶対にやりたいです。絶対にです。でもデスマはもう嫌です。

あと絶対に打ち上げをしましょう。絶対にです。



(番外編)
PollaidさんのEPにも1曲ベースで参加させていただいたので、その曲についても記しておこうと思います。

ex1.ハジマリの音

恐らくは「パステルマジックのような曲」というオーダーがあったのでしょう。随所にパステルマジックのフレーズが使われていて、それを新曲に昇華した「アニメ2期のop」というのに相応しいような楽曲。転調もパステルマジックと同様の転調(本当?)をしており、ベースの構成も似ていた(イントロとサビが平行移動等)ので弾きやすく、多分M3関連で録音した7曲の中で最速で終わった曲になります。彼の曲を弾きまくっているというのはありますが。この曲では裏メロをスラップにしたり、フィルをハモリにしたり、フレーズを足したりと結構ベースラインを弄りました。リテイクが無かったのは素直に嬉しかったです。今までの「貰ったmidiに基本的には忠実に」という意識を良くも悪くも破壊できたので自分としても満足のいく仕上がりになりました。話は変わってボーカル、上手すぎます。録音の時は仮のシンセメロだったので(それでも最高でしたが)完成品聞いて爆笑しました。凄く烏滸がましい話、いつかPollaidさんに歌って貰いたいと思っており、またEP等を出す時までに力を磨いて、曲を出せればいいなと強く願っています。

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