2023年大相撲初場所 14日目 観戦日記

はじめに

この記事は、私がどっぷりハマってしまった相撲沼に読者の皆さんを呼び込むために、ぜひ伝えたい取組を紹介していきたいと思います。
自分が相撲の面白いと感じたポイント、技の面白い取組と、個人的な注目をしている取組、そして私の押し力士高安の「今日の高安」を書いていきたいと思います。

相撲を見ていると、必ず決まり手というのが存在します。勝負を決めた技の事ですが、それ以外にも技が必要となるポイントがたくさんあります。どうやって相手を倒すか。お互いの攻防を見守り、エキサイトする技の世界に触れてみませんか?
そこで、14日目「うおー、これは凄い!」と感じた取組をご紹介したいと思います。

1.〇湘南乃海(11勝3敗)※ピンク色-●炎鵬(7勝7敗)※赤色

新十両で既に二桁勝利し、今後の活躍にワクワクする湘南乃海と、現在7勝で、あと1番勝てば勝ち越し(8番以上勝つこと。番付が上がる)が掛かっている炎鵬。両者の身長差は約25cmと、炎鵬はどう対応してくるかに注目です。
始まるとともに、ぶつからずにスッと立った炎鵬。しかし、これは立ち合い不成立。お互いが立つ瞬間にズレが生じてしまった・息が合わなかったということで、やり直しになります。
2度目の立ち合いも、スッと立った炎鵬。湘南乃海のパワーや高さを警戒して、始めの衝撃を受けないために、このような立ち方をしたと考えられます。そして、炎鵬は勢いをつけた湘南乃海に飛び込んでいきます。
それに対して、湘南乃海は冷静に対処しながら体を右に流します。炎鵬は勢い余って、土俵下に転落。湘南乃海の勝ちとなりました。
結果的に負けてしまいましたが、立ち合いの工夫をして、大きな相手に立ち向かうところも炎鵬の魅力ではないでしょうか。

注目

力士は皆、一つ上の地位を目指しながら、相撲を取っています。逆に落ちてしまうと全く別の世界に暮らすことも。(汚い話ですがお給料も変わってきます)そんな昇進・降格がかかる取組や、同学年・ライバル関係といった取組を紹介したいと思います。

1.●千代の国(10勝4敗)※紺色-〇朝乃山(13勝1敗)※黒色

1敗で十両の優勝争いを引っ張っている朝乃山。幕内に戻るためにも、十両優勝をするためにも勝っておきたいところ。千代の国も元気な相撲で二桁勝利をしており、調子が良いです。
始まるとともに、思いっきりぶつかった二人。そして、千代の国が体を右に流しながら朝乃山の体を泳がしていきます。朝乃山はこらえて、押し合いから組み合いに持ち込んでいきます。
そのまま、圧力を千代の国にかけ続けた朝乃山が寄り倒しました。これで朝乃山は十両優勝を果たしました。あとは、明日勝って幕内復帰を確定できるのでしょうか。

2.〇琴勝峰(11勝3敗)※青色-●大栄翔(9勝5敗)※赤色

昨日の時点で、優勝争いの先頭に並んだ琴勝峰。今日勝って、自身初の優勝に近づくことはできるのしょうか。今日の相手はパワフルな押し相撲をベースにした相撲でここまで9勝。実力充分の相手に、琴勝峰はどのように対応するかが見ものです。
始まるとともに、押し合いに持ち込もうとする大栄翔。琴勝峰は大栄翔の左腕を手繰り、組み合います。そして、右廻しを掴んだ琴勝峰は休まず前に出ていき、土俵外に出しました。
これで琴勝峰は3敗をキープ。明日の千秋楽に夢をつなぎました。

3.〇霧馬山(10勝4敗)※黒色-●阿武咲(10勝4敗)※赤色

昨日優勝争いで、3敗に落ちてしまった阿武咲。それに対して、1差で追いかけている霧馬山。阿武咲は優勝するために連敗は避けたいところです。
始まるとともに、押し合いに持ち込んだ阿武咲。霧馬山はぶつかって、サッと左に動きました。阿武咲はその動きについていけず、バッタリと手を付いてしました。
阿武咲は連敗となり、4敗に後退しました。逆に霧馬山は二桁勝利となり、大関昇進の挑戦権を獲得することとなりました。

4. ●豊昇龍(7勝7敗)※赤色-〇貴景勝(11勝3敗)※黒色

この前の相撲で、琴勝峰は3敗、阿武咲は4敗となり、自信が優勝争いの先頭に立つためには勝っておかなければならない貴景勝。
今日は勝ち越しまであと1番に迫っている豊昇龍との対戦です。
始まるとともに、両者押し合いになりますが、前に出てくる豊昇龍を冷静に見ながら、貴景勝は左に動き、叩きました。これが決まり、貴景勝の勝ち。
これで、貴景勝と琴勝峰は3敗。阿武咲と霧馬山が4敗となりましたが、千秋楽の取組が貴景勝と琴勝峰の直接対決となったため、この二人の勝者が優勝力士となります。

今日の高安 番外編 高安って凄いんだぞ!

高安晃。32歳。最高位は上から2番目の地位の大関。中学卒業後相撲の世界に入り、17年もお相撲さんとして活躍する実力者です。
なぜ好きなのか。優勝しそうでなかなか優勝しないもどかしさが応援したくなってしまうのです。話は尽きないのでここらへんで。
とにかく高安の取組を見守りたい一心でこのコーナーを行います。本日からは、高安の魅力や印象的な取組を紹介していきます。

〇高安 ※えんじ色-●王鵬 ※えんじ色 (2022年11月場所13日目)

今日は押し→組みのコンボ技が見られる1番を紹介します。
相手は王鵬です。この動画の場所は優勝争いに絡んでおり、この時点で10勝2敗となり、調子が非常にいいです。ちなみに王鵬は押しが得意の力士です。
始まるとともに、肘を王鵬の顎付近に当てる“カチ上げ”を見せた高安。そこから押し合いに発展します。そして押し合いの最中に、王鵬の左廻しを取り、組み合います。得意の左を差し右の上手を取る形が出来上がった高安は、体勢十分。そのまま右からの投げを打ち、勝ちました。
押し合いを冷静に対処し、自らの有利な形にもっていく。そして、勝負をつける。この一連の流れが出来上がっている経験値の高さが伺える一番でした。

今回紹介した取組はそれぞれの取組を押すことで見ることができます。
今後、相撲をライブで見たい方はABEMAとNHKで見ることができます!

お読みいただきありがとうございました。皆さんの注目&面白かった取組をコメント等でいただけると嬉しいです!
では15日目で会いましょう。

参考文献・動画
ベースボールマガジン社「相撲」1月号
2023年1月22日閲覧
YouTube 日本相撲協会公式チャンネル
大相撲 髙安ー王鵬 <令和4年九州場所・13日目>SUMO
2023年1月22日閲覧
NHK 大相撲取組動画
2023年1月22日閲覧
Twitter 日本相撲協会公式
2023年1月22日閲覧


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