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第139話「ワーカホリックの人」

この記事は、大貫智也のサラリーマン時代の話であり、影響を受けた本の内容から考えるシリーズである。

前回の話はこちら↓

https://note.com/nukki_0228/n/n88c0420ebb22

第1話はこちら↓↓

https://note.com/nukki_0228/n/n53efcebbdc9d


・調和を欠いた生き方

・なににフォーカスするか


哲人

「対人関係がうまくいかないのは、


ほんとうは自己受容や他者信頼、


または他者貢献ができていないことが


問題なのに、


どうでもいいはずのごく一部に


だけ焦点を当てて、


そこから世界全体を評価しようとしている。


それは人生の調和を欠いた、


誤ったライフスタイルなのです。


たとえば、ワーカホリックの人。


この人たちもまた、


明らかに人生の調和を欠いています。」


青年

「ワーカホリックが?なぜです?」


哲人

「ワーカホリックの方々は、


人生の特定の側面だけに


注目しています。


おそらく彼らは


仕事が忙しいから家庭を顧みる余裕がない


と弁明するでしょう。


しかし、これは人生の嘘です。


仕事を口実に、


他の責任を回避しようとしている


にすぎません。


本来は家事にも、子育てにも


あるいは友人との交友や趣味にも


すべてに関心を寄せるべきであって、


どこかが突出した生き方など


アドラーは認めません。」


青年

「ああ…。


わたしの父が、まさにそんな人でした。


ワーカホリックになって、


ただただ仕事に打ち込んで成果を出す。


そして、自分が稼いでいることを


理由に家族を支配する。


非常に封建的な人でした。」


哲人

「ある意味それは、


人生のタスクから目を背けた生き方なのです。


仕事とは、


会社で働くことを指すのではありません。


家庭での仕事、子育て


地域社会への貢献、趣味、


あらゆることが仕事なのであって、


会社など、ほんの一部にすぎない。


会社の仕事だけしか考えないのは


人生の調和を欠いた生き方です。」

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