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【詩】緑の呪文

「この花壇は美しいね」
あなたは魔法の言葉を紡いだ
レモングラスの風に乗って
私の耳元をほんのり染めた

花を咲かせる土である私は
芽吹くことができなくて
渡り鳥のあなたは遠く 遠く


二度と届かない魔法が欲しくて
抱きかかえた心はマグマのように
呪縛されていく

瑞々しい花が一輪 真っ赤に咲いた
人々は突然変異だと感嘆した
あんなに青白かった花がと

鳥も近寄らない花を喜ばないで
涙は次の花へ託されて
花壇は眠り姫を始めて


少しずつ 少しずつ
魔法を濾過していく
ここは何処 私は誰
眠り姫は 深く深く潜り込む


「まぁ、どんな花が咲くのかしら」
何かが聴こえる
頭をもたげて彼女は土中を昇る

やがて芽吹くだろう
成長して 咲くのだろう
聖女のように 悪女のように 彼女は

あぁ 魔法が漂っている
魔法使いの再来に私は歓喜する
だってこれは魔法の花壇

呪文で私は咲き誇るのよ



詩じゃなくて小説でも良かったと、書き上げてから思いました(笑)。

あとがき?

トップ画像は、温水温画伯の作品です(笑)。購入したペンタブを練習したの末のものです。ちなみに、調子に乗っていろいろ試して、別アレンジもできましたので、また勝手に投稿する予定です(笑)。


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