対局日記#1

2024.3.14

戦型「先手中飛車穴熊VS後手超速」。

一応定跡書で勉強している内容だが、互角の結果図からどういった方針で指せばいいのか未だにわかっていなかった。

この局面は分岐点。

△5五銀左と仕掛けてくる手順が多いが、本譜は△4二金~△3三角と自陣の整備をしてきた。仕掛けを保留された時にこちらがどう指せばいいのかわからなかった。

▲4八金と上がって堅めたが、▲4九金の方が良かった。
後に▲3八飛と転回する筋が残り、次の相手のターンで5五から仕掛けてこなければ、すぐに▲3八飛もある。

手厚い中央に飛車を構えるよりも、相手の玉頭に据えておいた方が良いという考え方も至極当然。

ちなみに、▲4九金と堅めた後に相手が△5五銀左の仕掛けを見送ってきたら、そこで▲5四歩とこちらから突ける手順があるっぽい。

参考図

歩交換から△5五歩と飛車捕獲しようとするのが自然だが、▲7五歩から手になるのは驚いた。後に7三にと金ができそうで、桂馬が入れば▲5六桂がぶっ刺さる。

攻めの主導権をこちらが握れそうなので、この手順を深く研究しようと思った。

本譜でも上の局面で▲5四歩があった。評価値も正真正銘の互角なので気分も良い。しかし、相手が仕掛けてくるまでこちらも手がないと思い込み、じっと▲5九飛と下がった。

待ちに待った相手からの仕掛けだが、ここは▲同銀の一手ではなく▲3五歩があったらしい。

相手の3三角型が祟っていて、将来▲3四銀と角取りに打った後に、5五の銀が浮いているため3五から歩を調達して▲3三歩が生じる。

▲7二角と打って飛車が逃げた局面。

本譜は▲7七角と上がって見たが、銀取りを受けられた後の使い道に困る上に、のんびりしていると(▲8三角成も)△6五桂が絶品の角当たりになっている。

なので▲5七角~▲8四角と活用する方が良かった。

本局はたまたま相手が5三地点を開けてくれたおかげで、中央を殺到する展開となり勝てた。しかし、仕掛けの前から先を見据えて構想を練る作業が一切皆無。

ゴール(目標)の引き出しを増やすべき。

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