#nf3Note 2021年度「下柳賞」を発表する遊び

今年もシーズンが終わりました。
めちゃくちゃ面白い日本シリーズでしたね。
スワローズファンのみなさままことにあのおめでとうございました。

さて、今年もこの季節がやってきました。(去年は大晦日にやったんですが)

先日、今年2021年度の沢村賞が発表され、全会一致で山本由伸(オリックス)が選出されました。
18勝・6完投・206奪三振と圧倒的な数字を叩きだし、納得の選出と言えるでしょう。

しかし、今年もまた、この手のコメントが選考委員から噴出しました。

>山本の突出した成績の一方で、会見に臨んだ選考委員からはセ・リーグの投手への不満が口をついた。
>堀内委員長は「残念ながらセ・リーグの投手の成績では私は沢村賞を選考するには値しないと思っている。もうちょっとセ・リーグの投手も頑張ってほしいなと思う」と厳しい言葉を投げかけた。
>村田兆治氏
>山本以外の他の選手に、意識をしっかり変えて。レベルが低すぎるというのも正直、そういうふうに感じます」と語った。
>山田久志氏も「もう少し投手のレベルを全体的に上げて、沢村賞候補がいつも3人、4人と、我々選考委員を困らせるような、そういう投手の出現を切に願って、レベルアップをしていただきたいと思います」と奮起をうながした。

個人的には投手のレベルが下がったわけではなく、単に野球のスタイルの変化によるものだと思っているのですが、沢村賞の選考に対する苦言や批判が毎年絶えないように思います。

真面目な話はここまで。

さて、そこで去年書いた記事を思い出しました。

先発完投型投手を表彰する「沢村賞」があり、その選考対象が減少傾向にあるのだとしたら、現代野球に求められる「最低限5~6回まで試合を作ってくれる先発投手」に贈る賞というものも考えてみても良い時期なのではないでしょうか?

ということで、今年もまた現代野球に求められる? 先発像である

「長いイニングは期待出来ないが最低限5~6回まで試合を作ってくれる先発投手」

を表彰する「下柳賞」の発表を行いたいと思います。

去年と同様、選考基準は以下とします。
※以下、「先発時5回以上6回以下の投球回で3自責点以内」の投球を
便宜上「下柳スタート(SS)」と呼ぶこととします。

・先発で18試合以上登板していること
・下柳スタート率(SS率)の割合が最も多い投手を「下柳賞」に選出する

ではおまたせしました。2021年SS率TOP10と下柳賞の発表です。

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SS率66.7%をマークしたマリーンズの新星・岩下大輝が2021年下柳賞に選出されました。おめでとうございます(と言っていいものかどうか)。

岩下大輝は今季は後半に調子を落としたものの、ほぼ1年間ローテを守り、チーム2位タイの8勝(8敗)を挙げる活躍を見せました。最長イニングは7/5の7イニングであり、先発21登板中SS14回という下柳賞にふさわしい? 投球内容となりました。

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TOP10を見ると、イーグルスの投手が瀧中・岸・早川と3人ランクインしています。投手に無理をさせない運用を続け、かつ結果を残した投手が多かったことを物語っていると言えるかも知れません。

なお、去年の下柳賞受賞者で、今年の日本シリーズで71年ぶりの40代勝利投手となったスワローズ・石川雅規ですが、残念ながら先発登板が16登板に終わり、選考基準から漏れてしまいました。しかしながら16試合中12試合がSSでSS率75.0%というディフェンディング・チャンピオンにふさわしい結果を残しており、「隠れ下柳賞」となりました。
勝利数こそ伸びませんでしたが、7月~10月に掛けての8試合連続SSはまさに石川雅規の真骨頂といえる活躍でした。

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最後に、セ・パ別のSS率TOP10を見てみます。

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セリーグのトップはドラゴンズ・小笠原慎之介となりましたが、彼は5~6回で終わるような投手ではないはずです。今年のQS率は60.0%ですが、HQS率・沢村賞式QSとも20.0%は物足りない数値でしょう。
来年は沢村賞の選考に絡むレベルの投球を見せて欲しいものです。

また、今年の傾向として、昨年までは所謂ベテランタイプが一定数ランクインしていたと思うのですが、全体として若い投手が多い印象があります。
若い投手に無理をさせて擦り減らすことの無いように、大事に投げさせている近年の投手起用の傾向が影響しているのかもしれません。

ということで、今年2021年の下柳賞について考察しました。
来年はどの投手が受賞するのでしょうか。
石川雅規のリベンジはあるのか? 新たな下柳2世が誕生するのか? 
反響がそれなりにあれば、また来年も選考してみたいと思います。

今日は以上で。ご覧いただきありがとうございました。

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