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X-Plane 11 デフォルトのATCを使ってフライトしてみる

X-Plane11はプラグインを入れなくても利用できる航空管制システム(ATC)が組み込まれています。今回は、このデフォルトATCを利用して羽田空港(RJTT)から大阪国際空港(RJOO)までフライトを試みました。

フライトプラン作成

SimBriefでフライトプランを作成します。機材はずっと使っているA321として出発空港はRJTT、目的空港はRJOO、代替空港はRJGG(中部国際空港セントレア)です。乗客をMAXとしてフライトプランを作成。出来上がったフライトプランを紹介します。

高度34,000フィートを飛行。燃料以外の重量が73,800トン。コストインデックスは18。

RJTT 34Rから離陸してSIDはLAXAS3。LAXAS地点からY56を通ってTOHMEへ。その後Y54でKOHWA、Y546でAGPUK、そこから直接MIRAI、ABENO、IKOMAへ向かって最後はRJOO32Lに着陸。

他にも確認するべきデータはありますが、とりあえず見ておく情報はこんなものです。

機体セットアップ

ロードが完了すると機体は真っ暗です。プレイしているリアルタイム設定にしているので、こんな状態です。Shift+Nを押して暗視ゴーグルを有効にしてスイッチを探します。

セットアップ手順は以前書いたToliss A321のチュートリアル記事と同じです。

外部電源、バッテリー、ADIRS、燃料ポンプをそれぞれ有効にします。MCDUを使ってフライトプランを入力します。

ATCにフライトプランを提出

画面右上のATCアイコンを押して、ATC操作ウィンドウを開いてFlie Flight Planを開きます。機体識別番号や機体名称、コールサイン、巡航予定高度を入力したらフライトプランを入力します。フライトプランは航空路は含まずウェイポイントのみ入力します。今回の場合、

LAXAS THOME KOHWA AGPUK MIRAI ABENO IKOMA

と入力します。フライトプランを提出するとQNHやスクォークコードが通知されるので入力します。今回はQNHは30.08、離陸後34,000フィートを目指しスクォークコードは4700となりました。

タキシング

入力ができたらAPUを起動。タクシー要請を行ってタキシングをします。タクシー許可が降りると誘導路上にルートが表示されるので、それを追従します。エンジン開始は要請を行う方法や許可などが特に来なかったため、プッシュバック中に行いました。

タキシング許可が降りたのですが、予定していた34Rではなく16Rからの離陸となりました。MCDUの情報を再入力して、離陸滑走路の変更と離陸パフォーマンスを修正します。
シミュレーション開始時のゲートから16Rへ行くためには滑走路の横断が必要です。実際、タクシー許可の中で横断する滑走路の前で待機するよう支持がありました。AI機の状態にも寄ると思われますが、待機位置に近づくと自動的に滑走路進入許可が降りるのでそのまま滑走路に侵入してタキシングを続けます。

離陸

離陸滑走路に侵入する許可が降りたらTCASをTA/RAに設定し、スロットルを一番奥まで倒して離陸します。
離陸したらギアアップ。速度計を見ながらフラップを上げます。また管制官から方位変更指示が来るので従います。今回は方位060→330→230と3回に分けて細かく支持が来ました。

結果、離陸後LAXAS地点に向かうため飛行場の周りを一周する軌跡を描きました。

上昇、巡航

最初のウェイポイントのLAXAS地点をすぎると管制官から予定していたルートを通るよう指示が出ました。MCDUのDIRページから次のウェイポイントを指定して、自動操縦の方位設定ノブを押してナビゲーションモードでフライトを行います。
ここから先は巡航なので何もしなくていいです。管制官からの指示がないか気を配りつつ、付近の様子を眺めたりします。

下降

34,000フィートに到着を待たずに管制官から降下指示が出ました。降下指示も33,000フィート→24,000フィート→11,000フィートと細かく段階的に出ました。最終的に11,000フィートを維持しますがこのとき速度について指示は一切出ていません。10,000フィート以下は250ノットでの飛行が義務付けられているので、11,000フィートではとりあえず255ノットを設定しておいて降下が開始しても速度を落とせるようにしておきました。

この後、さらに降下支持が出て5,000フィートまで降下しました。

アプローチ、着陸

空港が近づくと高度2,000フィートへの降下と方位の修正、着陸予定滑走路は32Lであると通知されました。方位は320→230→290とまたも3段階で指示されました。
最終的に滑走路を視認できたか確認、そしてビジュアルアプローチで着陸許可が降りたので、着陸を実施しました。
例によって速度の指示が全く無いので、MCDUに表示される着陸時の速度と空港からの距離から速度を見積もって適当に速度を落としました。

駐機

着陸するとタクシー許可が降りて駐機場に誘導されます。誘導路にルートが表示されるので迷いません。
駐機場到着時で燃料が4トン近く残ったのでかなり余裕のあるフライトとなりました。

感想

X-PlaneデフォルトのATCはなぜかSIDやSTARを一切使わないため離着陸時の操作が複雑になりがちでした。特に、着陸については滑走路に近づいてから方位修正を行うので、あんまり余裕が持てません。

速度の指示もないため、自分で速度を見積もることになります。大型機を飛ばにはX-PlaneデフォルトのATCは難しいと思います。

次回はATCプラグインの124thAtcを利用してみます。


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