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ヅカオタでRRRオタの私。ヅカR感激後の号泣レポ-Part1-


私はとんでもないものを見てしまった。
あれは全RRR好きが見るべき舞台、そう断言できる。

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⚠️以下、映画RRRに関するネタバレを多く含みます。
本記事は映画RRRを鑑賞済みの方を対象としていますのでストーリー説明の割愛などはご了承ください。
また、観劇をお勧めする気持ちを込めて書いてはいますが、あくまで私の鑑賞レポとしても書いているので多めに見ていただけますと幸いです。
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最初に私の自己紹介を軽くしよう。
ヅカオタ歴は4年目に突入(ご贔屓などはあとから詳しく)普段花組を推しているため他組はテレビで視聴することはあっても観劇するのは花組のみ、唯一雪組の「シティーハンター」は2回見に行ったことがあるくらい。
RRRは昨年2月に見てからどハマり15回以上は鑑賞している。

R ³に狂っていた日々


RRR公式からの相次ぐ供給に感謝をしながら、ポップアップストアに行き、コラボレストランに行き、展覧会に行き、グッズを買い漁り、手当たり次第に友人たちに布教をして映画を見ていた。あ、華ちゃんにもRRR布教したんですよ!(そう言わせてくれ)

(その下の引リツから見てもらえると)

新年度の記憶はRRRで埋め尽くされていると言っても過言ではない。

そんな私はRRRを見てすぐにこんなツイートをしている。


ここででてくる柚香光さんという花組のトップスターの方が私のご贔屓(宝塚用語でいう推しのこと)だ。
そう、RRRも好きで宝塚も好きな私からしたらご贔屓に好きな演目をしてほしいというのが本音なところ。

理由として、

・劇中の自然なミュージカルパートへの導入の仕方
・ビーム・ラーマをトップ・2番手としたときの相性の良さ
・ダンスのキャッチーさと反比例する難易度の高さ
・水をテーマとしたビームと、炎をテーマにしたラーマ

素人考えでも、ナートゥダンスの場面は宝塚のみんなでやれば映えるだろうし、ダンス力も申し分ない。水と炎という抽象的概念も宝塚であれば精霊として表現可能。
バイクと馬、ドスティロープ、肩車戦闘など難しいシーンなどはあるにせよ、これは向いてると直感した。

結果的に、宝塚でRRRを上演すると決まったとき、それはそれは狂喜乱舞した。
と同時に絶望した。

私のご贔屓がいる花組ではなく、星組での上映が決まったからだ。

待ってくれよ、待ってくれよ…見たかったけど花じゃないのか…
複雑な思いが渦巻いた。公開される先行画像、ポスター写真、どれをみてもやはり気持ちは複雑なまま。
けれど、ヅカオタでもありRRRオタでもある私。なにも見ずに変な思いだけを抱え続けるのはよくない。もし万が一思うことがあるにせよ、見てからだ。
そうしてチケットを手にした私。決戦の日は2024年1月7日。
見てきましたとも…その結果…

想像の200倍を超える素晴らしさに大号泣。

もうね、とんでもないよ、あれはやばいよ。
信じられない。こんな見たかった以上のこと見られるなんてある??
ちょっと待って、本当にすごかったの。なんで語彙力がここでストップするの???
全RRRオタクは見てほしい。
もうRRRオタクみんなで貸切公演開こうよ。
ねぇ、しんどい、良すぎ、毎日ヅカR浴びたいよ。
公演3日目でこの完成度??しんどいて、すごすぎやん。
好きすぎるって本当に…

鑑賞後思ったことの一部です。

RRR鑑賞後、宝塚初見の友人と泣きながら感想を語り合いトイレ待機列に並びました。
トイレが終わった後は速攻キャトルに行き、パンフレットはもちろんのこと普段なら買わないパンフレット用ブロマイドまで購入してしまう始末。
友人は私の勧めでパンフレットを買うだけでなく、好きだから…と言って鑑賞用バッグ購入していました。

宝塚初見の人間でもここまで楽しませることができるヅカR
その魅力をなるべくネタバレを回避してお話ししようと思う。
(後半のPart2では思いっきりネタバレありで全てを語る予定です)

おすすめポイント

① 圧巻のストーリー構成

まず、原作ファンの中で上がる不安点としてストーリーをどう縮めるのかがあると思う。映画は3時間ある中でヅカRの公演時間は約2時間だ。どこをカットし時間内に収めるのだろう…と思うだろう。

安心してくれ、少なくとも私は問題のない範囲の改変や短縮されたストーリー構成になっていると思った。
いや、むしろよくここまで詰め込むことができたなと感嘆するばかりである。
劇中ではバイクと馬のシーン、列車爆発、動物大乱闘、肩車の闘いなど観客を引き込む絵力の強さも魅力の一つだ。
それらを舞台という制限がある中で最大限に表現されていると私は思う。

ストーリーを語りすぎるとネタバレになるのでこれ以上話せないが本当に良かったんだ…終わってパンフを見て「脚本・演出 谷貴矢」の文字を脳裏に焼き付けたもの。


② 宝塚の良さをふんだんに伝える演出の凄さ

宝塚初心者となるとどんなことを思い浮かべるだろう。
4年前の私を思い返して綴ってみる。

男性の格好をした人がいる、全員女性しかでてこない、天海さん、すごいドレス着てる、キザっぽい、なんかとてつもなくでかい丸いやつを背中につけている

等だと思う。中の人はなかなかに多趣味なのだがもともと舞台などは少し苦手意識を持っていたためかじりもしていなかった。
それが一度観劇しただけでここまで虜になってしまうのが宝塚の恐ろしいところでもあるのだが…
とまぁ、大体はこのようなイメージを持っているだろう。

しかし、真の魅力はそこではない。
後述する、音楽、衣装などの他にも演出や舞台機構に宝塚ならではのしかけが施されているのだ。

宝塚ならではのものの一つに「銀橋(ぎんきょう)」と呼ばれるものがある。
これはメイン舞台と客席の間にある通路のことで、銀橋とメイン舞台の間にはオーケストラが演奏する場所になっている。
これがあるのとないのではかなり演出に違いがでてくるのだ。
例えば、追っ手から逃げるシーンではメイン舞台で敵キャラが怒りながらなわちゃわちゃしているときに銀橋で主人公が逃げていくなどの2場面を同時に見せることができるし、銀橋があることによって奥行きのある構成を作れるのだ。

他にも近年ではプロジェクションマッピングを用いた演出もあり、今回のヅカRでも使用されている。
特にヅカRで私が感動したのは電飾の使い方だ。詳しくはPart2で語るが、その使い方があったのか!最高かよ!!!とその部分にも感動して泣いた。


③ 美しい衣装の数々

宝塚といえば精巧に作られた煌びやかな衣装!
宣材写真での礼真琴ビームが着ている衣装をベースとして複数種類のビーム衣装が作られていた!

先行画像の礼真琴ビーム


舞台写真として販売され出したら全て買ってしまいそう。
本当にきれいなのよ…早く次の公演の時に宝塚の殿堂(大劇場の2・3階にある。公演中の組の前回公演の衣装を展示してある)に行って衣装を見に行きたくてたまらない。
みんなが気になる神ラーマは果たして…!

ナートゥのシーンではダンスパーティーに誘われる場面がこれぞまさに宝塚。
社交界の場面は宝塚の十八番ともいえる。女性陣、男性陣ともに煌びやかな衣装でワルツを踊るところを見れるよ!


④ これぞ宝塚、生オケ生歌の素晴らしさ

宝塚の魅力の一つに全ての公演において生演奏が行われるところがある。
コロナ禍において一時期は音源での放送だったが、今では元の生オケに復活している。

M・M・キーラヴァーニ先生が作り上げたあのRRRの音楽を生で聴ける。これに関してはもうチケット代を払う価値が半分以上あると言ってもいいと思う。
ファンが望んでいるRRRコンサートを擬似体験できるのだ。
私も生で聞いて震えた…初っ端からRRR音源を生で聞けたことに震えたしそこですでに半泣きだった。
それに加えてみんなが好きなあの4曲も全て完全再現と言っていいほど表現されている。

パンフレットには各曲の歌詞が掲載されているのでぜひ見てほしい。個人的にはドスティの
今回、星組は初観劇であったのだがこんなに歌の上手い人たちが多いのかと驚いた。
おそらくだけど音楽配信があるはずなので絶対に買おうと決意した。

⑤ 今の星組の3人でなければできない配役

私は当初、自分のご贔屓の花組で上演してほしいなと思っていた。でもあのヅカRをみたら納得せざるを得なくなる。
もちろん星組初観劇であるので、歌劇やグラフ(宝塚の月刊雑誌)で感じていた印象やよく聞く内容が中心になるのであしからず…

⭐︎礼真琴(れいまこと)ビーム。
先行写真で、あ、これはやられたわ…と思ってはいましたがさすがオールラウンダーのこっちゃん(礼真琴さんの愛称)。すごかった。歌がねもう…
RRRに関しては日本語吹替も見ているのでそれぞれをいうのであれば、
杉田智和ビーム…少し面白系?楽しい系要素入ってる
礼真琴ビーム…ハンサムビーム、愛らしい、かわいいけどかっこいい
な印象かな。やっぱりヅカ成分入るのでイケメン要素上がるけど、ビームの愛嬌あるかんじはきちんと表現されていた。

礼真琴ビーム


⭐︎暁千星(あかつきちせい)ラーマ
ありちゃん(暁千星くんの愛称)ラーマはとにかくかっこいい。股下何メートルですか?
実は付き添いで博多のミーマイに行ったんですけど(今思い出した、まこっちゃんは見てないけどこのとき星見てるやん)そのときから足長、顔小さい…とは思ってたがこんな肩にラーマやられちゃね、かっこいいわ!

暁千星ラーマ


⭐︎極美慎(きわみしん)ジェイク
そうだよね、なんでここでジェイクくるのって思うよね?そうなんです。ヅカRではジェイクちょいとばかし活躍します。
この方もシュッとしていらっしゃるのにイケメンで…ハマりたて初期の頃、カフェブレイク(ジェンヌさんが出演され、そのときの公演している内容のインタビューをうける30分番組)で唯一他組のジェンヌさんで名前と顔を覚えた方。お美しくてね…

左が極美慎ジェイク、右が舞空瞳ジェニー


以上紹介した方々は上から順に、トップ、2番手、3番手と主要キャストのみなさん。
どの公演でもトップスターが主人公を演じるので、タイトルからだけでなく今回の主役はビームというのがわかるわけなんですよね。

ここからは個人的な感想なのですが、もし私のご贔屓が主演でやるのであれば

柚香光(ゆずかれい)ラーマ〈トップ・主人公〉
水美舞斗(みなみまいと)ビーム〈2番手〉
永久輝せあ(とあきせあ)ジェイク〈3番手〉

の時代であったらアリだったのかな〜なんて叶わぬ夢を抱いたり…
ま、どちらにせよ星組ヅカRが最高だったことに変わりはありません

本当に最高だから…まじで…

あ、1点だけ。
RRRが終わったあと休憩をはさみ今度は約1時間のレビューがある。
みなさんがよく知るラインダンスや大羽根などはここで見ることができる。
今回はレビュー初挑戦の指田先生の作品だ。
私自身、あまり見たことがない作風だと思ったらデビュー作と聞いて納得した。
彼女の作品では花組の別箱公演「冬霞の巴里」が大好きでマチネで見たあと、すぐ友人に譲ってもらいそのままソワレを見に行ったほどである。
「龍の宮物語」なども人気作として聞いていたが、不思議な世界観を得意とする先生だと理解している。
今回、宝塚を初めてみる人たちにとっては驚くこともあると思う。色々な意味で新しい作品だと感じた。
もちろん、舞台は日々ブラッシュアップされていくので初日付近で見たものが千秋楽付近でガラリと変わっていくことも身をもって体感している。
千秋楽が楽しみだなと思う。

次に、初めての人は宝塚に対して不安に思うこともあるだろう、少しでも解消するべく答えていく。

みんなの疑問に答えるぞ

① どの席でもきちんと舞台は見られるの?

安心してください、宝塚はどの席でもよく見えます!

参考までに私の過去の座席をピックアップする。

東京宝塚大劇場 S席 1階11列67番
東京宝塚大劇場 S席 2階5列37番
東京宝塚大劇場 S席 1階18列92番
宝塚大劇場 A席 2階8列89番


私、今回始めて2階席のA席で見たんだけどまじで見やすいのよな。たまに銀橋見えにくくなるくらい。
今回は客席降りの構成も合わせてとんでもなく楽しめる座席になった。

また、観劇自体が初めての方はオペラグラスとかいるのかなと気になる方もいると思う。こればかりはその人次第ですが、私も初めての時、何もわからないながらこの気になるって覗いていたのであったほうが何かと便利かもしれない。
劇場でもレンタルサービスがあるので利用するのもひとつの手である。

ちなみに最近買い替えた私のマイオペラはこちら。

前に使っていたものからだいぶ性能が上がり感動している。

② 気になるけど今からでもチケット取れる…?

残念ながら宝塚大劇場、東京宝塚劇場ともに今から取ろうとするとかなり困難を極めると思う。
今回、本記事の対象にしているRRRファンの方向けに考えると

・公式リセールサービス「チケトレ」に張り付く
・知人に譲ってもらう

ぐらいしか道は残ってないのではと思う…
今回のヅカRは当初から人気が見込まれる公演となっておりファンクラブ等でもお断りが多数くるほど公演前からチケ難だった。公開3日目でのこの作品自体の完成度を考えるとそれらはより一層難易度が上がると思われる。

じゃあなんでこんな記事書いたのよってなるよね。
安心してくれ
それでも見るチャンスはまだある。

・ライブ配信
・ライブビューイング

の活用だ。

宝塚大劇場、東京宝塚大劇場の千秋楽はこの上記2種類が開催される。ただ、見逃し配信はないので注意。

家からテレビやパソコンで見るライブ配信、映画館で最適な映像、音響に包まれてみるライブビューイングどちらもおすすめだ。
もし今から気になった人はこれらを活用してほしい。

さぁ私なりにネタバレなしで頑張ったがここらへんでPart1はおわりにしよう。
早くネタバレ満載のPart2を書きたくて堪らない。

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