はじめに

「やらぬ後悔よりもやる後悔」という言葉がある。
単にこれは「当たって砕けろ」的な意味ではなく、何もやらないままに後悔だけを残すより、あることをやって後悔をしても未来に活かす何かしらを学び取ればいい、という意味なのだと思う。

これを購入したアナタはどうだろう？
やらずに後悔していることはないだろうか。
幼き頃に描いた夢の続き。
理不尽な先輩や上司に言いたかった反骨心。
困ってる人に差し伸べきれなかったその手。
想いを寄せるあの子に伝えられなかった言葉。

あるいはアナタはそれを実行できたかもしれない。そしてもしかするとそれは儚く散ったのかもしれない。まさに「当たって砕けろ」の言葉そのままに、何も得られずに後悔をしていやしないだろうか。
それはおそらくタイミングを間違えたのかもしれない。あるいは言葉を。あるいは状況を。それは誰にもわからない。しかしアナタが求めていた幸福が手に入らなかったことはたしかだ。

おそらくそんな過去のモヤモヤが今に繋がり、アナタはこのテキストを購入してくださったのだろう。哀しい過去から続いた道のことだから、私はそれを手放しで喜ぶことはできない。たとえそれが私の幾許かの収益に繋がるとしても。

だからせめて、アナタの幸福に繋がる何かを学び取れる内容のテキストにしようと決めた。何度も推敲を重ね、私の人生を振り返り、必要な(重要な)ことだけを詰め込んだメソッドだ。
そして、アナタの勇気を讃えたいと思う。
お金を出してまで自分を変えたいと願ったその決意を賞賛する。
アナタは「やらない後悔」よりも「やる後悔」を選んだのだ。まずはひとつ、胸を張って欲しい。
もちろん、後悔なんかさせないのだが。

本テキストの使い方

本テキストは言わば女性と距離を縮めるまでのロードマップだ。何をするかよりも何を考えるか、何をしないかが重要になってくる。そして残念なことに、狙った女性の全員を沼らせられる必殺の書というわけではない。あくまでも蓋然性と汎用性の高いメソッドに過ぎない。
人を選んでもいいが、選びすぎるのはよくない。Instagramの投稿にも記したことであるが、どんなにアナタの目に魅力的に映ろうが、それは運命の相手というわけではないのだ。

考えてみてほしい。
顔がとても好みの人とやりとりが始まったとする。しかしその人とは趣味が合わない。食の好みや聞く音楽も違う。そんな人と会話をしていて楽しいだろうか？　あるいはアナタは今、その人と話せることに無常の喜びを見いだせるかもしれない。しかし実際交際してみたら…と考えてみたらどうだろう。長続きをするとは考えにくいのがわかるはずだ。
実のところ、私はすこぶる美人と付き合った経験はさほどない(なくはないけど)。しかし本当に好きな相手以外と付き合ったこともないのだ。
まず大前提として、アナタはSNSで複数の人と話すべきだ。そのなかで何の進展も見せない人もいれば、友だちになれる人もいる。そしてそのひと握りのなかに恋人になり得る人と出会うだろう。
進展の可能性がないだろうな、と思ったら次の人にいこう。色んな人と話して女性と話すことに慣れよう。継続は力なり。本テキストに書いてあることを実践して、継続していけば、２ヶ月後、アナタは今のアナタと違うアナタに出逢えるはずだ。

さぁ、モテ道へと続く扉の前にようこそ。

１、自己肯定感について

まずアナタに必要なのは小手先の技術よりもマインドセットである。どのような意識を持って女性との会話にあたるべきなのか、それを解説していく。

「自己肯定感を上げよう」
そのような風潮が世間では出回っている。
そんな言葉に違和感を覚えた人はいないだろうか？　結論から言おう。違和感を感じる人――その感覚はあくまで正しい。自己肯定感は上げなくていい。