お察しします　 結構悩みますよね　 カツラをかぶるか かぶらないか

 私の年齢は 郷ひろみさんや 片岡鶴太郎さんと同い年です

 兄は全く ハゲてなくてて　 ふさふさ

どういうわけか 私だけ 若ハゲ だったんです

 ほぼ 99% 父の遺伝と思ってます

 20代後半 スーパーが母体の 表向きデパートに勤めてました

 尊敬する先輩の女性の方が　 私のあまりにもの 

若ハゲをあわらんでか「 カツラをかぶった方がいいんじゃないかな」

と　 日を変え数度勧めてくれました

 もとより 悩んでいた私は　 その 提言に押されて

 思い切ってかつらをかぶることにしました

 結構な勇気でしたね

 1日で髪がふさふさになるのが　 200数名にさらされてしまうんですからね

 でご存知の通り　 流通 スーパー　 いわゆる サービス業は

 結構 賃金が低いんですね

  かつら 一つ 当時 50万円前後でした

 固定するテープ 800円ぐらいだったのかなあ

 5セット買うと　 4000円

 かつらは3回 買い替えました

 かつらをかぶり そうこうしていると

 仕事先に 上海の大学教授の若くて美しい ご令嬢が

 やって来ることになりました

 中国語を勉強していたこともあり

 結構頻繁に彼女に話しかけました

 そうこうしてるうちにデートを何回か重ねて

 結婚に至りました

 チキンハートな私は　 自分がカツラをかぶっていることを

彼女に打ち明けられずに　 結婚生活をスタートしました

 今思えば必ず打ち明けるべきでした

ただ その当時　 彼女も気付いているんではないかなと思ってたんですよ

 どうやら 気づいてなかったんですね

 上海で 散髪にいかされ困ったことがありました

 かつらという単語を知らない私が悪いんですが

 理髪員さんは 何度も かつらを切ろうとしてきました

 親戚の家でお風呂を借りた時　 蒸れ切ったかつらを

洗いかぶることで　 結構時間がかかり 迷惑をかけました

 新居のソファーで　 彼女は私の 膝に乗りかかり　

頭をまさぐってきました

かつらには地毛とかつらをつなぎとめるストッパーが

4つほどあるんです　かつらの生地もありますね

手で触れられると　かつらであることが察知されてしまいます

わたしは　さりげなくそっと彼女の手を下に誘導しました

せっかくの彼女からのアプローチだったのに　

静まってしまいました

数週が立ち　その日はやってきました