見出し画像

被災地に個人で物を持ち込む意味

1/1の震災、それについてyoutuberが早速現地入りしてモノを持ってくる始末、この記事を書いている自身も被災地として地震を浴びた経験があるがこの手の個人のあれやこれ、はっきり言えばそんな人が道路を使っても困るという実情がある。

・理由1:運送能力の低さ
仮に乗用車1台に積める量が400キロとしてそれでモノを詰んだとすると水200リットル、米200キロこれでおわり、現地にこれっぽっちを持っていてなんとかなるならそれこそ現地のホームセンターやスーパーにも在庫レベルであると思う。

・理由2:運送方法は車
道路を使い、運搬することになるが震災では道路が寸断されたり、車で移動不可能な場所ができてしまう。車で移動できるなら通常の輸送が可能になるが車で移動不可能ならそこまで運送不可能になる。よって個人で運送する時点で本来届けたい先には届かず既存の輸送方法で届く場所にしか届かない。

・理由3:必要なものと送る物のミスマッチ
現地が不足しているものに対して、送るものがミスマッチになることが多い。現地では必要と思われているから古着や毛布を送っても、そんなもの現地の家の押し入れを探せばいくらでも出てくるし、本当に不足しているとしても感染症を懸念して使わないことも多い。

・理由4:輸送者が現地のリソースを消費する
道路を余計に混ませる原因になるし、現地に到着して食料消費したり、帰りにガソリンでも入れればただでさえ少ないガソリンを使うことになり、現地の人に行き渡りにくくなる。

・理由5:通常の配送方法も同じ
スーパーにモノを届けるにはトラックを使い、そのトラックの輸送能力とモノが揃っているのでは個人配送より完全に上。そんな中で個人でモノを送っても個人のモノが届く頃には企業のモノが届くからあまり意味がない。本来企業のモノが届かない場所にモノを届けるべきであるがそんなところに個人でモノを個人で届けるのは不可能。

・理由6:送るものがいらんもの
ただでさえ個人で送る少量のものを寄せ書きだったり千羽鶴だったり、期限切れの食品などそれを現地で送られてどうすんの?としか思えない。

・理由7:手伝いの人員が素人
現地で三日しか作業ができない人がそこでうろうろして、燃料と食料と水を使いつぶして帰っていく。作業者も素人のためいなくていいレベル。

ここまで書いたがそれでも団体で何かをしたいなら以下の方法がいいかと思う
・トラックなどの大容量の運送方法を利用する
・現地のリソースを使わない
・行けることを確認してから行く
・いらんものを送らない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?