与えられたことから考える -ゴチになりますのルールへの考察-

普段の生活の中でも色々な情報と接することがあります. 情報など私たちに提供されるものは, 人が試行錯誤した上で提供されていることが多いため, 受け取る私たちはそれをあまり考えずに受け取ってしまうことがあるかもしれません. いちいち考えを巡らせるほど暇ではない, というのもあるとは思います.
その一方で, 提供されるものは必ずしも善意の基に成り立っているとは限らず, 提供される側の利益を優先したものがあることは事実です. また, 善意であっても結果的には適切では内容もあることは事実です.
従って, やはり少しでも考える習慣を持つことは大切だと私は思います. 最初は考える内容は何でもよいとは思います.
そういうわけで今回は身近にあるどうでもよい題材から, 1つ考えてみたいと思います.

「ゴチになります」のルール

「グルメチキンレースゴチになります」はぐるぐるナインティナインという番組で長く続く人気コーナーです. 簡単にルールを述べると以下の通りです:

①その回ごとに設定金額がある
②値段の書いていないメニューから注文する
③注文した料理を食べて, 金額を予想する
④②-③を繰り返す
⑤最終的に注文した料理の金額が設定金額から最も遠かった人が, 全員分の食事代を支払う

とてもシンプルなルールでわかりやすいですが, よく考えるとこのルールには若干の欠点があります. それは④の最後にあります.

決定的な所の情報が少ない?

具体例を挙げてみます.
設定金額20000円で
・1品目を注文 → 料理が出てきて食べて4000円と予想
・2品目を注文 → 料理が出てきて食べて7000円と予想
・3品目を注文 → 料理が出てきて食べて3000円と予想
・ラストオーダー(複数品目を注文) →
という流れになったとします. 3品目までの合計予想金額は13000円なので, あと予想では7000円分ということになります.
ところが, この7000円分はどうするかと言えば, メニューの名前のみから値段を予想して注文する必要があります. この設定金額へのアプローチの段階で情報が少ないところに欠点があると思います.

番組ではラストオーダー後に注文した料理に関しても, 食べてその金額を予想しますが, これは結果には特に影響を与えません. それは当然のことですが, 予想金額がいくらであっても, 実際の合計金額に影響を与える要素がないからです.

また,  スペシャルで設定金額が大きい時ほど, ラストオーダーで注文しなければならない金額が大きくなる傾向があると私は思っていますので, その影響は大きくなります.
一方, ラストオーダーの時にはデザートを注文する比率が高くなりますが, このデザートは予想金額と実際の金額との誤差が小さい傾向があるとも思いますので, そういった点では影響は少ないのかもしれません.

ちなみに欠点を解消するには, 設定金額をあらかじめ決めず, 注文を予想を繰り返して, 最終的に予想と実際の合計金額の差が大きい人が負け, とする方法があります.
ただし, これだと注文する品数が少ない(金額が小さい)方が誤差が小さくなる可能性が高くなるため, 全然注文しない方が有利となってしまい, より全体的には大きな問題が生じてしまいます.


はっきり言えば, 今回述べたことはどうでもよいことで, 番組の面白さなどには全く影響は与えないと私は思いますし, あまり本質的な問題ではありません.
ただ身近な所にも色々考えられることはあると思ったので, その一例として挙げてみました.

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ありがとうございます!
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NS

小児科専門医/抗菌化学療法認定医/小児科一般/小児感染症/抗菌薬適正使用/自然免疫/北海道 Twitter: https://twitter.com/nuno40801
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