プラモデルで積年の想いと向き合う(BB戦士雷鳴ガンダム)

プラモデルは息の長い商品です。
20年以上前の商品を今も同じ形で買うことが出来る、というのはプラモデルの大きな特徴で、子供の頃にあった商品が今も定価で売られていたりします。これは珍しいことで、考えてみればそんな商品は他にはないのではないでしょうか。

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子どもの頃、僕は長い時間おもちゃ売り場にいる子でした。おもちゃ売り場でプラモデルの箱を延々と眺め、欲しいな〜作りたいな〜という思いをただただ募らせていました。でもそこはお小遣いが数百円の小学生。おいそれとは買うことは出来ず結局手にすることはなかった。ただ「眺めていた」「作りたいと思っていた」という感覚だけが頭の奥底まで刷り込まれ、今までもずっと残っているのです。

そんな欲しかったプラモデルの中に、SDガンダムBB戦士 七人の超将軍編 雷鳴頑駄無(ガンダムと読みます)がありました。

※SDガンダムとは:ガンダムの頭身を低くしたガンダムシリーズ。元は子ども向けでスタートしたが騎士や武者をモチーフにした独自ストーリーが展開している

△Amazonでも普通に買える。プラモデルなので

この商品が出たのは僕が9〜10歳の頃。「七人の超将軍編」というシリーズでキットがいくつも出ていました。僕はどのキャラクターも好きで、誕生日やクリスマスはこのシリーズの中から欲しいものをもらっていました。そのため大型アイテムはいくつか持っていた(どうせなら高いのをねだりますよね??)のですが、当然シリーズ全部は持っていない。その中でも500円ぐらいの"コイツ"は買ってもらう機会がなかった。ただ欲しいな〜カッコいいな〜という気持ちを、私は募らせていたのです。

△商品の完成見本。ちっこくてカワイイ。
でも腕も腰も曲がらない。この体系を覚えておいてください

しかしそこはガンダムのプラモデル。あれから幾たびも再販売を行い、今もまだ入手が可能。大人になった私なら迷わなくても買える。いくつでも買える。カッコよく作れる。

一方、SDガンダムシリーズの昨今のトレンドとして、ポーズをつけるために関節が増え、手足が長くなり"スマート"な体型になっています。

△昨年公開の映画ナラティブでおなじみフェネクスさん


そして大人になった僕は。この今と昔の流れを併せ、積年の想いを投入し、カッコいいと自分で思える(←ここが大事)雷鳴ガンダムを作りました。

△けっこうな力作になりました

でっかい大砲が特徴のキャラなので、その大砲を何とかカッコよく持たせたい、いろんな持ち方が出来るようにしたいという所を目標に合計4キットを切った貼った(ミキシング)しました。このキャラクターのイメージだけは小さい頃からずっと頭にあったので、それを今目の前にあるキット群からサルベージしていく。こんな贅沢な使い方が出来ることも、自分が大人になったことを再認識させてくれます。

△大砲を脇に抱えるために可動範囲の広い最新キットの犠牲が不可欠でした

△制作途中段階。プラ板とパテ総動員で繋げていく

使用キット
・鎧、武器       : BB戦士 雷鳴ガンダム(1994年発売)
・頭、脚、腰、手、胸鎧 : SD三国伝 陸遜ゼータプラス(2009年)
・胴体、刀       : LEGEND BB ストライク劉備ガンダム(2013年)
・全身フレーム、肩鎧基部: SDクロスシルエット ガンダム(2018年)

結果、24年間の進化の過程を辿りながら、四半世紀前に募らせた気持ちにアプローチしていく体験となりました。

△武器の塗り分け(筆塗り)も今だから出来たこと


△比較用

△当時のキットはメッキパーツやホログラムのシール付きがトレンド
その部分はエモ要素なので出来るだけ残す

△ポーズが決まると写真を撮るのが楽しい

大人になると、小さかったあの頃欲しかったものを自分の裁量で手に入れることが出来ます。買ってもらえなかった仮面ライダーの変身ベルトも冷静に考えれば数千円の商品でしかなく、お酒に消える金額と比較すれば大したことないもの。むしろ子供向け商品である分、大人から見ると(あんなに迷っていたのに)安い価格に思えます。

ただ、楽しみ方、自分がどう楽しめるかは変わってしまい、あの頃のようにはいきません。変身ごっこで遊んでくれる友達は横にはいません。それこそ遊ぶ約束は飲み会を意味し、誰かの家に集まってゲームすることを指しません(SwithやPS4の通信プレイでようやく近いことが出来るようにはなりました)。

いわゆる趣味、ホビーと言えるものに自分がどう向き合って楽しんでいくのか。今回は今を起点に子どもの頃を参照してサルベージするアプローチを取りました。大改造ですが、失敗したらまた買えば/作ればいいやという気持ちで。

昔からやりたかったことは、やると楽しい。


▽他の作ったものはこちら


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ぬのむ

IQ160のオタク。 メンサ会員です。仕事はリクルートでスマートスピーカー(Amazon Echo,Google Home)とアプリの全社推進。ビールメディアのライターやったりプラモデル作ったり。投稿はメディア、アニメ(ガンダム)、スマートスピーカー、ホビー関連。

作ったもの

作ったプラモデルをあげていきます。
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