Amazon Echoスキルランキングから見るスマートスピーカーの使われ方とその変化

日本発売開始から早くも半年近く経ったAmazon Echo。本日から一般販売が到着し、ようやく本格始動です。

Amazon Echoの特徴として「スキル」という企業・個人が公開したアプリケーションを自分で追加して機能をカスタマイズができます。スキルの検索・追加は現在Alexaアプリ内でしか出来ませんが、Amazonからは毎月人気スキルトップ20が公表されています。カウント方法はスキルを追加(有効化)した回数です。

今のところ3ヶ月分が公表されており、見てみると日本でスマートスピーカーがどう使われているか、ヒットする条件は何かがわかってきます。

過去3回の推移をまとめました。radikoとピカチュウトークが不動の1位2位なのは納得感高いですね。radikoとスマートスピーカーの相性の良さは以前にも書いています。

そして面白いのは3位以降。ここに特徴が出ていますので見ていきましょう。

①豆しばめちゃめちゃ人気

豆しばスキルが3位→3位→4位とradikoピカチュウに次いで多く使われています。豆しばは「キスすると2億個の細菌が行き来する」等の知りたくなかったガッカリ豆知識を披露するキャラクター。スキルでは毎日1つ豆知識を教えてくれたり、豆しばとの会話が出来るものです。

正直ピカチュウ先輩に比べると知名度は雲泥の差ですが、日常的に会話を楽しめることが人気の理由となっており、他にも初音ミクと会話できる「Hey MIKU!」もランクインしています。これは日本だけに見られる特徴で、アメリカをはじめ他国では実用的なスキルの方が人気。その理由は日本人はアニミズム、万物に八百万の神が宿るという考えがベースになっているために、Amazon Echoに対してもキャラクター性を見出しコミュニケーションを取りたくなっているからと考えられます。

②シーズナリティの影響が大

1月に6位にランクインした「百人一首」は、その名の通り百人一首の詠み手をやってくれるスキルです。このスキル、1月に12もランクを上げたにも関わらず、2月にはランク外になってしまっています。これは完全にお正月に使われたからでしょう。
スマホアプリのようにどのスキルは入れておくべきという鉄板がまだ出来ていない状況のため、季節性や使うタイミングのあるスキルが順位に与える影響が大きくなっています。

③"やってみる"から"使ってみる"フェーズへ

招待制販売であったために、12月から2月にかけて普及台数は一定の伸び率で増えていったはずです。それに伴いランキング全体にも傾向の違いが現れています。特に1月→2月は大きく順位を上げたスキル/下げたスキルが多く、使われ方に変化が出ていることがわかります。
波の音を流すスキルやカラオケ、英語クイズやヒーリング音楽を流す「快眠サポート」が順位を大きく下げました。一方、「LinkJapan」等のスマートホーム系、「Yahoo!ニュース」や「野村證券」「クックパッド」等の実用的なサービスが多く順位を上げており、とりあえず"やってみよう"から実際にサービスとして"使ってみよう"のフェーズへ移行していると言えます。これはスマホが出たての頃のアプリマーケットと近い動きで、今後もより強まっていくでしょう。


以上、3点が今使われるスキルのポイントです。
スキルで出来ることはまだ出揃っておらずこれからも当然増えていきますし、ユーザーとスマートスピーカーの向かい合い方もまだまだこれから変化するので今後もウォッチしていきます。


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ぬのむ

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