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推しがCMに起用された時、ファンはどうすべきか(モンスト×SixTONESの場合)

"推し"がCMやキャンペーンに起用されるーー

特に売れる前の段階において、これは超特大ビッグニュースだ。
ファンだけが観ている段階から、テレビや街中で、今まで興味の無かった人にも露出される段階へ。布教するための土台にもなるし、1つの光明にも見える。本人たちに取ってもそうだろう。

そんな時、我々ファンは何をするのが本人たちにとって最大のプラスになるのだろうか?広告代理店で営業をしていた経験から、今回はモンストのCMが決まったSixTONESを例にして整理してみる。


1. CMに起用される仕組み

まず前提として、CM・キャンペーンに出演するタレント・キャラクターはどうやって決まるのかの一般的な流れを簡単に。

① CMを流したいと思った企業(広告代理店から見たクライアント。モンストの場合はミクシィ)は、大体の場合まず広告代理店に相談する
② 広告代理店はどういうCMやキャンペーンをどれくらい行うか、企画をクライアントに提案する。この時に起用タレントを誰にするかの案も出す。
③ クライアントは企画を見てOKであれば採用、実際に制作に進む
④ CMやら広告が世に出る!

あくまで一例だがこんな感じ。この他にメディアの広告枠買ったりとか自前で制作しちゃうとかもあるけど割愛。①の時に複数の広告代理店に声をかけ、どの代理店の案がいいかを競わせることもある(競合コンペ)。
つまりこのパターンの場合、(クライアントからの指定がなければ)代理店の提案に採用されるかが起用されるか否かの1つのポイント。

また、CMにタレントを使う場合はクライアント企業とタレント事務所とで契約を結ぶ。この契約の期間は長期で起用する場合は年単位(パズドラで言うと嵐のケース)、1キャンペーンであれば3or6ヶ月の契約が一般的。この長期契約を掴めるとまた次のCMでも起用されるのでここも狙えるといいよね。今回のSixTONESのCMは1週間限定放送となっているけど1ヶ月契約なんだろうか。。


2. 何はともかくキャンペーンを成功させる

企業がCMを打つ時、必ず目的がある。
CMは数千万〜数億の費用がかかる事業であり、その目的を達成できるかが当然お仕事として求められる。そこでCMの効果を測るための数値上の目標を設定する。

モンストにSixTONESを起用する狙いから考えてみる。
ミクシィの決算説明資料にモンストのトピックスとして、

モンストコラボのトピックスですが、11月にセーラームーンCrystalとのコラボを実施いたしました。少女漫画を原作とする作品との、初めてのコラボ
です。こういったコラボを実施することで、女性にも気軽に触れて頂く機会を提供し、様々なお客様から愛される国民的IPを目指してまいります。

とあるように、最近のモンストは女性ユーザーの新規獲得を積極的に取り組んでいるようだ。

日本オンラインゲーム協会(JOGA)によれば、モンストは他アプリよりは高いものの女性比率は約30%にとどまる。リリースからだいぶ時間の経った成熟アプリであることも考えると、今までリーチの出来ていない新規女性層へのアプローチを強化することは当然と言える。

以上から、モンストがSixTONES起用に求めることも新規女性ユーザーの獲得であることは明白。しかも今までのコラボでもアプローチ出来ていなかったマンガ・アニメ好きではない層を狙っている。おそらく、パズドラが最初に嵐を起用した時も同じような狙いだろう。

アプリゲームのCMにおける目標数字はダウンロード数とすることが大半であるため、今回のキャンペーンの成功とは「SixTONESを起用したことで今までアプローチできなかった女性ユーザーが多く新規にダウンロードしてくれました」という状態であり、その結果へ導くためにファンがサポート出来る形を目指したい。


3. クライアント企業にとってのキャンペーン成功へ導くために出来ること

ではどうすれば良いか。まずはクライアント企業目線、つまり「SixTONESを使うととても良かったので次も使いましょう/ずっと出てもらいましょう」となるための方法から考える。

これは至ってシンプルで、キャンペーンが狙い通り成功し、更に会社にとって+αな利益が出れば良い。まずはメインの目標数字がアプリダウンロード数なので、

やること① CM放送開始後にアプリをダウンロードして遊ぶ
やること② モンストをやっていない友達も誘って一緒に遊ぶ
(できれば)やること③ 継続的に遊び続ける

が重要。モンストは友達と一緒に遊ぶことでとても得をするゲームになっているので、普通にゲームを楽しむためにも友達を誘うと良い(僕は一緒にモンストをやる人が周りにいないのでとてもツラい。誰か一緒にやろ…)。

また、継続して起用してもらうためにはSixTONESでついた新規ユーザーが継続的にプレイすることも重要だ。「SixTONESで女性増えたけどCM終わったら一気に離れちゃってあんまり意味なかったんだよね」となってしまっては元も子もない。SixTONESメンバーもプレイしていることだし、同じゲームをプレイするのはとても良い推し方と言える。

やること④ 無理のない範囲で課金する

+αな利益の対象はもちろん会社の売り上げだ。本キャンペーンでいう売り上げとはもちろん課金のこと。「SixTONESを起用したら女性ユーザー増えたし売り上げも上がったんだよね」となればしめたもの。もちろん多額の課金をブっ込む必要はない。間食をセブンイレブンの肉まんに切り替えた時と同じぐらいのイメージでいいと思う。大丈夫、メンバーだって課金している(他のオタ活に影響を与えては本末転倒なので…あくまでゲームを楽しむために余裕のある人は、ね!)

ちなみに、オタクの得意技である「YoutubeのCM再生回数を増やす」は今回そこまで効果的でないかもしれない。もちろん多いに越したことはなく、特にCM放送前の今はやった方がいい。しかしCM再生回数を増やすことは今回のキャンペーンの目的でない可能性が高いため、CM投稿のツイートをRTする・動画自体をシェアする方に全力を注いだ方が効果は高いだろう。CMの視聴数でなくリーチ(とどく人の数)を増やしたい。オタクは忙しい。出来るだけ効率的に応援していこう。


4. 広告代理店で提案されるために出来ること

最初にポイントとしてあげた代理店の提案に採用されるためという部分まで考えると話は少しややこしくなる。SixTONESを起用すると女性に強くアプローチ出来ることをオープンなデータで示さなければならないからだ。

先ほどあげたアプリDL数を知ることが出来るのはもちろんミクシィだけ。成果として広告代理店側に共有されていたとしてもその数字は機密情報であり、もちろん他社への提案には使えない。

ではどうするか。アプリが多くDLされたことを示すオープンな情報、そうApp Store/Google Play Storeのランキングで示せればよい。

つまり「SixTONESには多くのファンがいてモンストのようにCMに起用すればランキングも1位に押し上げる力があるんですよ」という売り文句を目指す。こういった根拠がなければ、提案を受ける側もデビュー前のジャニーズJr.を起用して本当に効果があるのか?という懸念は拭えないはずだ。最終的な決定は更にその上司(=ジャニーズ知らないおじさん)であることも考えれば、SixTONESの力によってランキングで上位を取ることはとても重要なのである。


5. まとめ

以上まとめると、SixTONESの今後のためにファンがやると効果的なのは

 やること① CM放送開始後にアプリをダウンロードして遊ぶ
 やること② モンストをやっていない友達も誘って一緒に遊ぶ
   
⇒ダウンロードランキングで1位を目指す!
 やること③ 継続的に遊び続ける
 やること④ 無理のない範囲で課金する

だと考える。もちろん、無理強いしてDLさせるのは良くないし、DL数を不正な方法で稼ぐこともダメ(このあたり、AppleとGoogleはとても厳しい)。あくまでゲームを一緒にプレイする仲間として、友達を誘って楽しんでプレイしよう。大丈夫、モンストはゲームとしてちゃんと面白いから。


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