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看護師が撮って出しエンドロール〜土壇場とはこのこと〜

撮って出しエンドロールを作る上で大事な要素がある。それは

どこまで撮影するか

という問題だ。撮って出しエンドロールの面白さは
「これ、さっきじゃん」ってところ。今となっては撮って出しエンドロールってよく見る演出になってきたのだが初めて結婚式でこれを見た時には沖縄にいるはずの知人に北海道で出会っちゃったみたいな衝撃があった。

当初目標にしていたのは最後のお色直し後の入場。ここまでは絶対撮ると決めていた。ここまで、あまり目標とか当初の予定とかが思い通りに行ってなかったのでどうせ諦めることになるのかな、どうせ自分には出来ないんだろうなって生まれた時から思っていたのだが、これは何とか達成できそうな気がする。というか、妥協の連続で妥協上手になってきているのだ。

お色直し後の入場じゃ無くて、お色直しした衣装で最後にお辞儀するシーンを入れれば良いんじゃ無いかって事に気づいたのである。お色直し後を入れたかったのはそのドレスの映像が残ってる方が思い出に残るだろうなって思ったからなので、最後にちょっと入ってるだけで目的は達成される。それなら、最後のシーン数秒残しておいて撮影に行けば良い。

お色直し後はキャンドルサービスからフィナーレともう時間が無いので撮影後は20分ほどで作業を終了しなくてはいけない。そこが撮影終了の限界だろう。引き際が肝心。そこでやめておこう。ほんとはカクテルドレスでお姫様抱っこしてるシーン撮ろうと思ったんだけど新郎が非力なため却下。

撮影はあっさり終了してラストスパート20分。

係の人(仮に黒田さんとします。)から
「あと20分程で完成して頂けるとありがたいんですが、作業の進捗状況どうでしょうか、お兄様」
との声がかかる。
「6割くらいです、いそぎます!」
ホントは5割行ってるかどうか不明だ。30分ってこんなに短かったのか。さっきまで間に合うぞとかいって盛り上がって妹に無駄なLINEとかしてたのに。ただ、作業のこつは掴んでる。間に合う、いや、間に合わせる!

「今、キャンドルサービス終了です、どうでしょう、お兄様」
「え?もう?じゃあ、あと挨拶??やばいっすね!」
もう焦りすぎて20歳のお兄ちゃんみたいなしゃべり方になってるぞ。この時点で7割型完成したといったところか。ただ、作業のスピードは上がってきている。妥協も上手くなった。いける。

ちなみに、今やってる作業は前半の音楽のタイミング合わせを終了して動画あとはひたすら後半の動画にスローモーション付けてトランジション付けてタイミング合わせてといった作業だ。前半の失敗を教訓にして作業の順番はばっちり無駄が無い。もうシーンの選抜は終わってる。大まかなスローモーションを付け終わってるので尺は足りてる。さっき撮影したラストシーンも入ってる。大丈夫、あとは落ち着いて作業するだけだ。あと、10分!

「新婦の手紙はじまりました。どうですか?間に合いそうですか?」
「いけますいけます、もう殆ど終わってます。」

得意の嘘では無い。もうiMovieの神様の域に達した。上記の作業は終了した。あとは、妹から事前に預かっていた出席者名簿をエンドロール方式で挿入してDVDに落とせば終了だ。

ここで落とし穴が

文字の挿入は

このおなじみのタブのタイトルを選択して

数ある効果の中からこのエンドロールを選んで入力するのだが

おいおい、中央かよ。
で、私が知らないだけだと思うのだが右に寄せたり左に寄せたり出来ない。
こんなのダサくてもう辞めたい。でもやっぱり出席者の名前が流れるってエンドロールの基本だから辞めるわけにも行かない。
悩んでいたが、いざ、送られてた名簿を貼り付けたら解決した。

なんかよく分からんが貼り付けたら左に寄せることは可能だった。右に寄せたかったけどもう知らん。悩んだ数十秒を返して欲しい。もう右寄せでいいや、はやくはやく。あとはDVDに落とすだけ。
「お手紙終わりました。いかがですか?」
黒田も焦ってる。作業は終わったがあとはDVDに落とせるのかどうか。

時間が無いぞ!本気で叫んだ私と従兄弟。念のため、妹のLINEに「今日はごめんよ」と送信しておいた。

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