⒈新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発は、安全性を損なうことなく迅速に進められました。

新型コロナウイルス感染症ワクチンは緊急で必要だったため、迅速な開発のために多くのリソースが投じられました。厳格な安全基準と臨床基準を守りながら、世界中で研究開発が進められました。これにより、より迅速な開発が可能になりましたが、研究の厳格さとワクチンの安全性が損なわれることはありません。

⒉ワクチンは徹底的に安全性を確認してから承認されます。

ワクチンが国内で導入できるようになるまでに、広範な治験が行われています。専門の医師や科学者が厳しい国際基準に沿って、ワクチン承認の可否を決定します。他の医薬品と同様にワクチンも副反応が生じる可能性がありますが、多くの場合、副反応は軽微で一時的なものです。人に深刻な害を及ぼす可能性に関して言えば、ワクチンよりもその病気自体の方がはるかにリスクが高いのです。

⒊ワクチンの一般的な副反応は軽微です。

ワクチンは特定の疾患から身体を保護するのに役立ちます。あらゆる医薬品と同様に、身体がワクチンに順応するまで、腕の痛みや微熱など軽度の副反応が短期間生じる可能性があります。より重度の副反応が生じる可能性はありますが、極めてまれです。人に深刻な害を及ぼす可能性に関して言えば、ワクチンよりもその病気自体の方がはるかにリスクが高いのです。

⒋肺炎用のワクチンでは新型コロナウイルス感染症は防げません。

新型コロナウイルスは新種のウイルスであるため、専用のワクチンが必要です。既存の肺炎用のワクチンは一般的な肺炎予防に有効ですが、新型コロナウイルス感染症を防ぐことはできません。

⒌ワクチンの治験には、多種多様なボランティアが参加します。

治験では、ボランティアの被験者がワクチンを接種して試験を行います。被験者は、多様な地理的地域、人種及び民族的背景、性別、年齢で構成される必要があります。また、この病気に対するリスクを高める基礎疾患を持つ人も被験者に含める必要があります。こうした取り組みによって、ワクチンがあらゆる人にとって安全で効果的であるかどうかを確認しています。

⒍新型コロナウイルス感染症ワクチンは自宅では製造できません。

ワクチン開発には複雑で専門的なプロセスが伴い、自宅では製造できません。広範囲に及ぶ実験室試験、臨床試験を経てから数千ものボランティアが参加する治験が行われます。ワクチンは専門の医師及び科学者によって国内で承認される必要があります。

⒎新型コロナウイルス感染症ワクチンの治験は、安全基準と倫理基準に従って行われています。

新型コロナウイルス感染症ワクチンは、他のワクチンと同様に、標準開発手順に従ってワクチンの有効性を試験で確認し、一般的な副反応と安全上の懸念事項を洗い出す必要があります。この過程には、何万人ものボランティアが参加する複数の試験段階が含まれています。

（付録）信頼性の高い保健・衛生機関

１．WHO（World Health Organization)

２．UNICEF