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現役看護師がうつ病になってみてわかったこと

こんにちは、看護師Aです。

2019年の12月に軽度のうつ病と診断され、内服とカウンセリングでようやく調子が戻ってきたかなというところです。ご無沙汰しております。

おそらく私は冬季うつといって、冬場に日照時間の減少や気温の低下に伴ってうつの症状がでてくるタイプだと思います。春になると改善するため、クマの冬眠に近い感覚ですね。そのため通年タイプのうつ病とは若干症状の出方も違います。

学生時代に【精神看護学】という科目でうつ病をはじめとする精神疾患を勉強して、私はそういうタイプではないなと思っていましたが、うつ病はどのような人でもなる可能性のあるポピュラーな疾患だと感じています。

まずうつ病とは、気分障害の一種であり、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安などを特徴とした精神障害である。wikipediaより

これらの一般的で抽象的な症状が具体的にどんなものだったかというと、

まず①すべてに対してやる気が出ないです。今回は食欲だけはありましたが、仕事、趣味、外出、LINEでのやりとり、化粧、飲酒、セックス、とにかくなにもかもに対してやる気が出ず活動がストップしてしまいます。クリニックを受診するのにも友人の後押しがなければ行けませんでしたし、気分転換に友人に会いたくてもLINEをするのが億劫で職場と家の往復で引きこもっているしかありませんでした。

次に②何に対しても不安が襲ってくるのです。とにかく心配性になりました。1~2月には不安の症状が強くコロナがはやり始めたのもあり、「じきに武漢のようになるのではないか」「地震が全国的に多いし近いうちに大きな地震が来るのではないか」「このまま治らないで統合失調症に悪化するのではないか」「治ったとしてもまた次の冬も悪くなるのではないか」など先のことに対する不安に取りつかれて防災備蓄をしまくり、次亜塩素酸で家を除菌し、家族に体調が心配だと泣いて相談していました。

そして③不安は内服と実際にその時が来ないと解消されません。私の場合抑うつ症状が強い時は抗うつ薬を飲み、不安がつよくなってからは精神安定剤に切り替えました。そのおかげでだいぶ不安は軽減されましたし、実際に症状が軽減したことで冷静な判断ができるようになりコロナ・地震は過度に心配せず客観的に備えたり自粛していますし、この先のうつ病については予防くらいしか出来ることはないなと思い至りました。

④症状は移り変わります。今までは症状には個人差はあるものの常に一定の症状がでると思っていましたが、いざ患ってみると全く違いました。私の場合はまず前兆としてなんとなくテンションが低いことが続きイライラしやすくなります。その後、抑うつ(気分の落ち込み)・活動意欲低下・食欲増進・過眠→〈抗うつ薬内服〉→不安・被害妄想・食欲普通→〈精神安定剤内服〉→過活動・早朝覚醒・不眠→〈精神安定剤の量を調整〉→やや早朝覚醒・やや過活動気味。このような感じで薬の副作用でもありますが、それも含め治療中はさまざまな症状に苦しみました。

今回は一年前の適応障害の時とは違い焦ることなくじっくりと治療し生活していましたが、来冬にまた症状がでるかはわかりません。ただ今回のうつの発症は、日照時間や気温だけでなく生活リズムの乱れがきっかけになっていました。夏に異動したことで仕事のストレスはほとんどありませんでしたが、夜勤の回数が増え、睡眠のサイクルはぐちゃぐちゃになり眠れないことも増えました。そんな生活をしていると過敏に周りの刺激に反応するようになりイライラしたり、映画やドラマからも悪影響を受けていました。
(嘘かと思うでしょうが、女子刑務所の海外ドラマを見ているときは思考が過激になりました。)

長くなりましたが、適応障害→軽度の冬季うつを経験して
自分の傾向がやっとわかってきたので来冬まずは発症させないよう、そして症状を悪化させないように気を付けたいです!

では、このへんで。

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