ぬかてぃ

野球の話をします。 歴史とかそんなところをメインに

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  • ぬかてぃのベースボールコラム

    その時その時野球で気になった事を書いていきます。 基本的に日曜日更新。したい。

  • ぬかてぃの「こんな本を買った」

    本供養 いい加減に読めシリーズ

  • ぬかてぃと格ゲー

    ぬかてぃが思い出語りで格ゲーを話していく。 ヒトより変に知識のある格ゲー。なんでこうなったのか、だらだらと語っていく

最近の記事

歴史を塗り替える事は過去を振り返る事 ~松井秀喜の175本~

大谷翔平の本塁打数が4/10現在174本となっている。 冷静に見てしまえばチームで主砲を何年も打っている選手にしては目立ったものではない。彼の所属しているドジャースでも屈指の本塁打打者であるデューク・スナイダーが8年、ギル・ホッジスが戦争での従軍をまたぎながら9年で達成した記録である。時代を代表する長距離打者であれば楽々乗り越えたハードルであろう。 しかし日本においてこの次の本塁打である175本というのが一つの到達点となっている。それは日本人のホームラン王としてアメリカに渡っ

    • 度会隆輝覚書

      度会隆輝が恐ろしいほど元気だ。 二試合連続ホームランを打ち、過去の選手たちに名前を並べた。その明るいキャラクターも相まって多くのファンと、くやしさ交じりの皮肉を述べるファン模様を見ていると突然ヒーローがやってきたものだ、と思わせる。 私はというとENEOS時代の彼を見ているので 「なんだかいまいち」 という評価をしていた辺り、本当に野手を見る目がないことをつくづく実感している。今でこそ東京に住んでいるが7年近く神奈川に住んでいた私にとって度会という選手が活躍するのは第二、第

      • 野球賭博からアメリカの変化をみる

        どこまで真実が明るみに出てくるか、という点はどうにかしたってあたかもピート・ローズの一幕を思い出すというか。 大谷翔平、水原一平氏の違法賭博問題で記者会見へ「正しいこと」ロバーツ監督は覚悟に敬意(日刊スポーツ) 日本球界では神と見まごう扱いをされてきた大谷翔平の通訳であった水原一平のスキャンダルで日本は沸いている。 大谷翔平の友達のようにすら描かれてきた通訳、水原の野球賭博には誰もが驚くことになり、なにより多くの人が強くバッシングするより傷付いていることが彼らと取り巻いて

        • ああ面白き野球記録

          意外に知られていないことを一つだけ書き表せ、と言われたら現在多くの人から「老害」とされている広岡達郎は当時でも強打者に入るという事か。 長嶋茂雄がプロ野球に入ったのが1958年。多くのプロ野球ファンにとって立教大学の花形であった長嶋の入団は東京六大学野球を中心に形成されていた野球への興味が一気に変化するきっかけとなる。 読売新聞が提供するチーム読売ジャイアンツは確かに親元の新聞社が多くの手引きをしていたのは間違いないが、それにしても長嶋茂雄より前の話というのはとんと出にくい

        歴史を塗り替える事は過去を振り返る事 ~松井秀喜の175本~

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        記事

          変わりゆく野球界 ~トレバー・バウアーを見ながら~

          元DeNAバウアーは「日本に戻らない」 MLBオファーまで浪人生活か…米記者見解(full-count) 著者はシンシナティ・レッズのファンだったから彼がトレードの時にどういう言葉がSNSで投げかけられていたか、未だに記憶している。多くのファンが「所詮FAのための就職活動」と冷ややかな目で見ていた。 丁度その頃はマット・ケンプであったりヤシエル・プイグであったり球場の内外で話題になるトラブルメーカーばかりが入り、想像以上に活躍できずに終わったシーズンだった。 あの時は私も最

          変わりゆく野球界 ~トレバー・バウアーを見ながら~

          プロ野球助っ人覚書 ~成績から見る野球的人格~

          中島国章氏の『プロ野球 最強の助っ人論(現代新書)』を読んでいる。通訳、スカウトなどでヤクルトの助っ人外国人を支えてきた氏の書籍は日本とアメリカのギャップをどう埋めるかといった要素に時間をかけていった重みが文面からしっかりと伝わってきており読み応えのある内容である。 私も外国人助っ人の成績を調べており、現在はメジャーよりはマイナーの成績を中心に見ていたりする。というのも外国人助っ人は全員が全員メジャーでの成績を持つわけではなく、むしろマイナーの方が成績をしっかり出しており、

          プロ野球助っ人覚書 ~成績から見る野球的人格~

          3月1日より仕事の役職が変わりますので現状日、月曜日に記載していたコラムの曜日が変わるかもしれません。現行はこのままで行こうとは思っていますがどうなるのかは私にもわかっていませんので改めてよろしくお願いします。

          3月1日より仕事の役職が変わりますので現状日、月曜日に記載していたコラムの曜日が変わるかもしれません。現行はこのままで行こうとは思っていますがどうなるのかは私にもわかっていませんので改めてよろしくお願いします。

          南九州のfield of dreams ~薩摩おいどんカップ存在の意味~

          大学、社会人、クラブチームはおろか独立リーグ、プロを交えたロイヤルランブルが始まる。 二月になると多くの大学や社会人野球部が九州に訪れる。 過去多くのプロ野球選手が別府で自主トレに励んだという文章が残るほどこの時期の九州と野球選手の関係は切り離せない。比較的気候の温暖な中九州から南九州ならではトレーニングしやすい環境だったというのが大きいだろう。 そんな南九州は鹿児島で県内の球場を使った大きな大会が実施されている。 それが薩摩おいどんカップだ。 これは大会実行委員長を務

          南九州のfield of dreams ~薩摩おいどんカップ存在の意味~

          アイビーリーグメジャーリーガー四季折々

          佐々木麟太郎が日本のどの球団にも属することを選ばずアメリカへの道を渡ることを決めた。これがまた日本野球の変化を促すのだろう。 行先はスタンフォード大学という。情報工学を得意とする世界最高峰の知識を要する大学だ。彼がどういう学問を修めるのかは別として行く末を見守りたい。 しかしアメリカにも多くの大学がある。とりわけちょっとでもアメリカ史をかじった人ならアイビーリーグの名は出てきやすいだろう。 その多くが1700年代に開校し、多くの経済、社会に影響を与える有名人を輩出した、日本

          アイビーリーグメジャーリーガー四季折々

          ”神化”する大谷翔平と荒川事件

          大谷グローブがあまりにも世間に影響を与えすぎている。 大谷グローブ「キター‼」と市役所に展示した市長に批判 いろいろアウトと言えるこれだけの理由(東京新聞) 大谷翔平の小学校への寄贈グラブがまさかの〝転売騒動〟「こんな出品はやめて」と批判が殺到(東スポ) 彼が素晴らしい選手ではあるのだが、今回のグローブにおける騒動は正直逸脱している印象を受ける。それほどまでに素晴らしい行動だというのか。 大谷グローブに関して私は「ニューバランスの広告戦略」の一環として見ているために「大

          ”神化”する大谷翔平と荒川事件

          野球文化學會第七回研究大会を終えて

          1月28日、法政大学キャンパスにて野球文化學會第七回研究大会が行われた。(野球文化學會) コロナウィルスの影響などもあって実地に向かったのは三、四年ぶりとなるか。(野球文化學會 第7回研究大会)しかし、8000円は高かった。 1,野球文化學會とは野球文化學會とは改めて魅力的な学会である。 というのも野球を様々な角度から論じようとするため、どこの野球を扱うか、に関しては多岐にわたる。プロ野球を扱う人がいればアマ野球を扱う人がいる一方で、アマチュアでも小学生、中学生を扱う人もい

          野球文化學會第七回研究大会を終えて

          金田正一の「走れ走れ」を振り返る

          ダルビッシュ有選手の「走り込み不要論」が色々な曲解を伴いながら様々な場面に出てきて数年経っている。 今更走り込みが必要か不要か、という点に関して言えば各々が答えを出せばよいだろう。 とはいうもののやはり野球史をめぐる冒険を趣味とする私としては走り込みが本当に不要なのか、というのは常々問い続ける疑問でもあったりする。 やはり多くの選手が走り込みによって大成してきた一面があるのだ。最も野球選手を成功させたトレーニング、はねじ曲がった解釈にせよ、それほどまで走り込みと野球はセット

          金田正一の「走れ走れ」を振り返る

          warでは野球選手全てを書き示さない ~ピー・ウィー・リーズの教え~

          こんなことを言われた。 先日野球殿堂入りが発表された。そのうち競技者殿堂入りが黒田博樹と谷重元信、特別表彰が審判を長く務めた谷村友一の三名であったことは記憶に新しい。 それに伴って東京者への投票順位というものも発表されたのだがある方が言った言葉に反論してしまった。 曰くその人はこの投票には順位に問題がある、というのだ。 というのも彼は川相昌弘や宮本真也を取り上げ 「彼らが高位にあるのはおかしい。彼よりタフィー・ローズといった素晴らしい打者の順位を上げるべきだ」 と言い切った

          warでは野球選手全てを書き示さない ~ピー・ウィー・リーズの教え~

          FAに対して思う事

          日本におけるFAとアメリカにおけるFAというものは同じものとして扱われがちであるがそのスタンスは全くと言っていいほど違う。 アメリカではFAというものは選手当然の権利であり、行使されて当然のものとされている。 一方日本では誰もが行使されて当然と思いながらもかなりご褒美として見られていることが多い。 日本でFAを特別なものとして扱うものは2016年、当時広島カープに在籍していた木村昇吾選手がスタメンでの出場を求めてFA権を行使したときによく表れていただろう。 「セルフ戦力外」

          FAに対して思う事

          グリーンモンスターの番人は遠くなりにけり

          【MLB】吉田正尚のトレード報道にRソックスファン反発 「佐々木朗希や他の日本選手がボストンにくることはなくなるだろう」 グリーンモンスターの番人、という言葉もいささか古めかしい言葉になりつつあると思わずにはいられない。 ボストン・レッドソックスのレフト、と言われて誰を思い出すだろうか。ある人はマニー・ラミレスを思い出すだろうし、ある人はカール・ヤストレムスキーやジム・ライス、マイク・グリーンウェルなどを思い出すかもしれない。 いかにしたってテッド・ウィリアムズ以降はグリ

          グリーンモンスターの番人は遠くなりにけり

          コトブキヤスタジアムを眺めながら

          立川駅から錦町を得て多摩川沿いまで歩くと多摩川沿いに球場がある。河川敷に作られたようなものではなくきちんと球場として建てられている。 近くのバス停は野球場前。長くこの地にあることが分かる。 近くにある橋は日野橋、その名の通り日野市へ続く一本の長い橋がかけられており、その奥にはニューロシティという巨大なマンション群がある。 少し西に歩けばそれこそ河川敷に球場があり、そこのサイクリングロードから富士山が拝める。 そんな東京から少し外れた武蔵国の外れを冷たい風と共に感じる場所にある

          コトブキヤスタジアムを眺めながら