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ユリ熊嵐の最終回はピンクフロイドを真似たロックワナビアニメ

 幾原邦彦監督のユリ熊嵐について書く。そして、これは新しい始まりであり、過去からの輪廻でもあるんだ。
 つまり、2015年の21世紀アニメでありながら、同時に50歳の幾原邦彦監督が35年以上前の1980年代以前に受けたロックンロールやサイケデリック前衛芸術文化のリフレインでもあるんだ。
シャバダドゥ

 で、前作の輪るピングドラムはピンク・フロイドの「狂気」Dark Side of the Moonだったね。



だよね?

また、「炎〜あなたがここにいてほしい」でもあったよね。


ペンギンの使い方とかはアニマルズっぽかったし。
こどもブロイラーや顔の無いモブも思いっきりAnother Brick In The Wallだし。


 それに、J.A.シーザー氏もピンク・フロイドをよく聞いていたらしく、幾原監督も「ウテナの決闘歌はピンクみたいな感じで」とシーザー氏にオーダーしたらしい。
 少女革命ウテナのバーチャルスター発生学はシド・バレット時代のピンクのAstronomy Domineっぽさもあるし、シドの消失もウテナっぽいよね。学園については"We don't need no education"だし。


 だから、幾原アニメはピンク・フロイドだしプログレッシブロックのコピーバンドなんだよ。

証明終わり。


 そう考えて見ると、ものすごくユリ熊嵐はThe Wall。だよね?分かりにくいとかメタファーとか言われがちなユリ熊嵐だけど、The Wallでやってることとほとんどいっしょだよね。


 断絶の壁とか思いっきりThe Wall。
 こんなに分かりやすくパクっているのに、僕はThe Wallとユリ熊嵐の関係についての感想ブログを見つけられなかった。見つけられないので仕方なく自分で書く。萬画版と小説版は読んでないのできちんとしたことは書けないけど、フロイドは好きなので書く。


君は知っているか?ピンク・フロイドのThe Wallを!


 僕はピンク・フロイド好きなんですよ。ガンダムの富野監督も原子心母が好きって言う噂があるし。あとジョジョの奇妙な冒険第4部のスタンドの元ネタだし。クレイジーダイヤモンドだし。

 とりあえずwikiでググってアマゾンでTSUTAYAしたら?(CDはともかくDVDが置いてあるツタヤは少ないかも。まあ、広大なwwwでツボったらニコニコできるかも)


 ザ・ウォール(The Wall)は、1979年11月30日にイギリスで発表されたピンク・フロイドの2枚組コンセプト・アルバム・ロック・オペラ。
 アルバム発表後のワールド・ツアーでは、ステージ上に実際に「壁」を築き上げるという大掛かりなパフォーマンスが話題となった。2000年になって、このコンサートの模様を収録したライブ・アルバム『ザ・ウォール・ライヴ:アールズ・コート1980-1981』が発売されたが、公式の映像作品は未だにリリースされていない。
また、1982年には『ピンク・フロイド ザ・ウォール』というタイトルでアラン・パーカー監督、ボブ・ゲルドフ主演による映画も公開された(現在はDVDで発売されている)。

ロック・スターと思われる主人公ピンクの人生がストーリー形式で進行していき、そこから人間心理を描き出すという手法を取ったコンセプト・アルバムである。ピンクの人生の過程の中で感じる、学校教育や社会の中での抑圧・疎外感を「壁」に例えている。
ピンクはごく早い時期に父親を戦争で失っている設定で、基本的にはロジャー・ウォーターズ自身を投影したキャラクターと言える。一方で、ロック・スターとして成功しながらもドラッグに溺れて精神が破綻していく姿などには、かつてのメンバーであるシド・バレットの姿も重ねられている面も有る。Disc 2の8〜9曲目は、作品世界中でのピンクによるライブ演奏という趣向である。

『ピンク・フロイド ザ・ウォール』(Pink Floyd The Wall)は、1982年のイギリス映画。主演ボブ・ゲルドフ、脚本ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)、監督アラン・パーカー。

1979年に発売され大ヒットを記録したピンク・フロイドのコンセプト・アルバム『ザ・ウォール』を、アルバムのストーリーそのままに映画化した作品。ほとんどセリフもなく、アルバムの曲が流れていきながら映画は進行していく。台本も30数ページしかなく、アラン・パーカーによる「音楽に語らせろ」という言葉が内容を象徴している。ただ、あまりに難解でシリアスな内容のためアルバムのヒットほどは商業的に成功せず、ロジャーも「この映画にはユーモアが足りなかった」と後に語っている。

ミュージシャンでありながら、主演のボブ・ゲルドフも鬼気迫る演技を見せている(本当はロジャーが出演する予定だったが、芝居の経験がまったくなく、あまりに大根役者だったためボブ・ゲルドフに白羽の矢が立ったらしい)。鬼才アラン・パーカーの手腕も遺憾なく発揮されており、『小さな恋のメロディ』の脚本を執筆した人物とは思えないカルトぶりである。


あらすじ

主人公・ピンクの幼少からロック・スターとしての成功・葛藤までを描いたロジャー・ウォーターズの自叙伝のような映画。また、この主人公にはかつてのメンバー、シド・バレットの姿も重ねられている。
父親を第二次世界大戦で失ったピンクは、母親の過保護な愛情の中で育っていく。抑圧的な学校教育も彼の人間形成に大きな影響を与えた。やがてロック・ミュージシャンとして成功し、結婚もして順調な人生を歩むが、ロック・スターとしてのプレッシャーからドラッグの過剰摂取に陥り、精神的に荒廃していく。また妻の不倫が発覚し、ピンクは完全に周囲との「壁」を築いてしまう。
そして、ピンクは自分自身を扇動政治家だと思い込み、全体主義やファシズムに救いを求める。ロック・コンサートで無意味に熱狂する観客は、ナチ集会の姿とリンクされる。そんな時、彼の心の中で裁判が開かれる。


 幼少期に親を亡くすとか心の中でユリ裁判とかまでユリ熊嵐はザ・ウォールをトレースしている。
 また、ザ・ウォールの映画では、ジェラルド・スカーフのメタモルフォーゼアニメーションも非常に効果的で、百合の花がセックスしながら獣に変身したり、大量の車で壁が作られたり、大量のハンマーが行進するというウテナにも似たアヴァンギャルドな映像表現がある。ザ・ウォールのアニメーションパートは虫プロのアニメラマシリーズの哀しみのベラドンナ(1973)の杉井ギサブローパートに似ている。そして、幾原監督は哀しみのベラドンナに影響を受けたと公言している。
 アニメやロックに歴史あり。


まあ、ぶっちゃけ洋楽の歌詞とかハッキリ言ってよくわからんので、ちゃんとネットには対訳サイトもある。ちょっとウプされてる。
http://7thwave.info/chu/archives/5713



コピーバンドとしてのイクニゴマキナコの万華鏡

 君は「だったらイクニは単なるパクリじゃんw」って言いたくなるかもしれないね。違うんだよ。むしろキッチュでコピーって所に輪るピングドラムとか「スキ」があるんだよ。


以下、アホみたいに長い
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