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「パレード真っ最中」感があるのはむしろ秋

こんばんは。

明後日の
Yahooの
「花の粉」と書くあの野郎の予報のところに遂に

「多い」


出やがりましたよこの野郎…。

確かに本日はまた一段階暖かくなったなという実感のある一日でした
自分のベランダにある鉢がイキイキ嬉しそうなのは
こちらもまた目を細めるばかり
ではあるんだけどもね


とか
いったような
寒いうちにもうすこし鍋物を楽しんでおきたいものですな
今年は野菜が高いこともあってあんまり色々できなかったなあ


なんて
季節が移りゆくことに対する
美しき感傷を語ったりした方がいいのかもしれないのでしょうけど
なんか結局食欲に落ち着いてすみません

(我らが広島東洋カープの選手たちはどうかな、と見てみると本日は春季キャンプ最後の休養日で、若い選手たちがことごとく肉を食べている中助っ人外国人のジャクソン投手がアイスクリームをエンジョイしている様が大変可愛らしかったですこれはこれで趣がありませんかないですかそうですね)




そんな本日の新作は
チェコビーズのかんざしです
とっても、春。

「はるみちる」(minneCreemaBASEtetote

5弁の花びらを持った形の
大ぶりな金具を使用した「春」なイメージのアイテム

既にピアスネックレスを作っていますが

第3弾(と計画してたわけでもないんですけどな)は、かんざし。

今回はメインとするビーズは
予てからひっそりとここでだけ「活きのいいイカの色」と表現している、
ベージュがかったピンクが透明に向かってグラデーションする
その上から偏光もかかっていて
発色が複雑なタイプのものを使っています

ここからは
いろんな私の思いや目論見が
矛盾する形で何重にもガサガサひらひらした話になるのですが

かんざしに仕立てるのであれば
この大ぶりな花型の金具は、
何が何でも贅沢に3枚使うのだ

そして、
花が舞い落ちる様、
あるいは風に揺れる様の、
あの非現実的なまでのうっとり感を表現するのだ!

という思いがありました

もう私自身が「春」を表現するにあたって、
そんな風な「ひらひら」「はらはら」そして「朧げ」が大好きなので

何とかしてその感じを

あの
静寂に包まれているはずなのに
大音量でパレードがやってきて去って行ったみたいな喧騒と呆気にとられ感

そういった春を、
伝えたいというよりも共有したいのです


重要なのは
パレードが「やってきた」「取り囲まれた」「にぎやか」
って所じゃなくて、

「去って行った(ポカン)」

ってとこなのですよ

晴れやかさはいつもあっという間で、つかめなくて、記憶の中。



それを伝えようと思ったら
ただただ華やかに作るのではなくって

趣を残す侘び寂びが必要なのですな…




もうお判りかと思いますがそれって
ハードルを自ら爆上げしてしまっていて

クロックスを履いて棒高跳びのバーを見上げているような絶望感なのですが



しかし私はやる!

というわけで

メインのビーズに、ただ鮮やかに発色するばかりではないもの
光の当たり具合によっては透明感さえ見失うような複雑なものを
選んだのでありました


魅了する春、思いの残る春。


これまで春テーマでは「逆側」で幾つかアクセサリーを作ってきたけれど

旅立つ側にとっての記憶に残る、
「見送る人」の姿、の方なのかもしれないです、今回は。


どっちにせよ、「見送った」後の日々が新たにスタートするという意味では
同じことなのですけどな





いったあたりで

明日も新作参ります
今度は地に足がついた、春からの生活を。


2018.2.20. nuta design


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