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その「惑い」は道標になると思うのさ

こんばんは。

数日前のことになりますが
SPECIAL OTHERSの新しいアルバムが発売されるということがわかって
ウキウキキラキラと作業BGMがずーっともうスペアザ祭りです

今回は「S.O.A」、
すなわち「SPECIAL OTHERS ACOUSTIC」の方のリリースなのですな

その名前の通りアコースティックな編成によるスペアザなのですが
そういえば前回のアルバムリリースの時のツアー、
住吉神社の能楽殿でのライブに私行ったんだっけ、
ということを思い出しましたあれは寒かった腰にきた

というよりあの頃まだライブに行く体力あったんだ?
(かなり精神的にギッリギリな中行ったので開場待ち開演待ちが猛烈に辛かったことを追って思い出して今グラグラ来てる)

スペアザはなぁ…
BGMで流すのも集中して聞くのも最高なんだけれど
目の前でライブを見ちゃうと惚れ惚れするんだぜ…。

(私はギターは弾いたことがないんだけれど
ないなりに毎回不思議に思う、何であんなくっきり綺麗な音が出るんだろ)

多分、楽器をやっている人は
スペアザのライブを見たら帰宅するなり猛烈に練習したくなると思う




いいなあ、スペアザのライブ…。
また行きたいな、行けるのかな


とか
前向きなんだかそうでもないんだかな本日
新作を1点、ショップに載せることができています
先だって染めた紐のラスト1束、
淡くも生命力満タンな色合いの飾り結びのイヤーカフ


「キミノフレーム・惑」(minneCreemaBASEiich

ピンク色から黄色を通って淡い淡い黄緑へ
という、
単純に甘い花の色だけに染めるのではないというところ、

立て続けにこの色合いのものを作りながら日々それについて書いていて
次第次第にそれを表現する言葉を見つけられるようになってきている気がしています

それがいいことなのか悪いことなのかはよくわからないのですが
(自分の思うところをお伝えできる点では利なんだけれどそれによってご覧頂く方々に先入観を抱かれてしまうのは良いことなのか悪いことなのか)

つまりは
淡い黄緑が色の中に加わることで
否応無しに「生きている」というリアルが混ざり込む

そのリアルが、そこはかとない切なさに繋がっているのではないかな
と思うのですな

あとこの束の紐は、
ピンクから黄色に至る途中にほのかにオレンジ色が発色していて

ほんのわずかなことなんだけれども、
全体の印象に対して実は大きな効果があって

オレンジ色が「濁り」や「色褪せ」っぽくて
ノスタルジックな雰囲気が出ているのですよな

そんなわけで
ショップでは
シリーズ物ゆえにシリーズに関する説明文が大部分を占めていて
字数制限でほとんど書けていないのですが

このイヤーカフもまた確かに「春」を描いているんだけれども
目の前にまさに到来する「春」ではなく
記憶の中の「春」っぽさがとても強くて
思い出要素が入り込んだ分、
余計にぎゅっと胸をつかまれる感覚があるのです

その
胸をつかまれるような感覚は
必ずしもキラキラとした甘やかなものではなく

むしろ
胸どころか胃をつかまれるような感覚で
ひりひりと過ごした記憶でしかない方というのも
少なからぬ数、おられると思うのです

「春」という季節に限らず
ある一定のキーワード、日付、いろいろなものに対して
そうしたトリガーは必ずあるわけで


ぬかるみに足を取られるようにして
そこで足が竦んでいる方
どのくらい存在しているのかわからないけれど
私が確実に共感できるのは、その感覚の方なので

どうしても、そこをどうにか少しでも
軽くできないものだろうかといつも考えてしまいます


でね


よく世間で言われることとして
思い出というのは
後から主観的に補正がどんどん入るというものだそうですが

補正、大歓迎じゃないですか

そうすることによって自分にとって、甘く飲み下せるものになるのであれば
いくらでも補正すれば良いのですよ
それで今が過ごしやすくなるのならば

嘘にならない範囲で。




なんてな
いったようなわけで

明日は復活販売を予定しています
目の覚めるような緑色。




(単純に本日はオープン戦もなかったためものを考える時間が長く、結果普段よりも感傷的になっておるのでした)


2018.3.12. nuta design




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