見出し画像

行きつ戻りつ

こんばんは。

夏に向けてだとか夏が来るわねえだのと連日書きつつ
そのつもりで製作をしていたはずが

本日の新作は
これ秋まで使えそうというか秋っぽいというか
盛夏を通り過ぎて完全に晩夏のことが無意識に頭の中にあったよね
という仕上がりの飾り結びのヘアピン

「ますぐすがし」(minneCreemaBASEiichi

6弁の花びらの飾り結び二つが重なり合ったような構成
これをメインに
飾り結び以外の要素をできるだけおさえたデザイン

こういったものは手染めの紐を使ったものでひとつ作っていて
花弁的な部分の重なり合いが多いものは
手染めなどで紐の色合いに変化があるもので用いると
変化がわかりやすくて面白いのでそうしているのですが

しばらく作っていると
これ、単色の紐でやったらどうなるのさ?

という好奇心も起きようというもの

もっと太い紐でチョーカーに仕上げたことはありますが
あちらは紐が太いぶんだけ紐そのものの立体感からくる影がくっきりと
レリーフのような効果を持っていてゴージャス感があるのに対し

今回は派手になりすぎないようにえんじ色でまずは作ってみたのですが
なるほど繊細さが際立ちつつ
やはりある程度は予想通り、遠目には色が溶け合って
幾何学的なレース編みのような紋様がより「見える」のだね

飾り結びがメインですよ、ということで結び残しの紐を
ヘアピンでは例外的なくらいに長く取りました

といってもこれは当初予定していたよりも気持ち短くしたのですけども
それでも着用写真を見てみるとちゃんと「長い!」ですね

この垂れる紐部分というのは
もしかして
もしかしなくても
無くても成り立つのかもしれないんだけれども

でもなんだかひとつのアイデンティティのような
重力の方向を示しつつ
つける人の姿勢の美しさを際立たせるにはやっぱり欠かせないもののようにも感じられて

なかなか外すことができないでいます

イヤーカフ などでは外してみて、それでもご好評いただいているので
作り手である私の独りよがりなのかもしれないな
そのうち「なし」なものも作るべきなのかな

などと迷いつつ

さて

明日は復活販売の日です
またちょっと、夏の盛りに戻る。


2019.7.18. nuta design

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?