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そして香りは甘い

こんばんは。

本日の新作は飾り結びのイヤーカフ、
耳元に花が咲くようなデザインのタイプ、かつ手染めの紐を使ってより植物としての「花」っぽく作るものの新色

「すくり咲く」(minneCreemaBASEiichi

いわゆるマゼンタカラーの、混ざり物のない「ピンク」と、そこに少々赤みを入れた「紅色」っぽいピンクの飾り結びの花が重なり合うようなレイアウト

この「植物っぽい」デザインの飾り結びのイヤーカフは既にいくつか作ってきたのですが

(ずらっと並べるのが楽しくて今回も集合写真を撮った)

アイボリーの「花」が咲くタイプが完全に「一色っきり」で花を構成しているので一番花の色に変化がないと言えばない(んだけどこの色にはこれがいいんだよね)
のですが、今回の「花」はその次くらいに構成する花の色に抑揚が少ない表現になっていて、

(よく見ると結構色の変化はあるのだけどな)

それは、

このくらい濃さがあってしっかりとしたピンクとなると、もうその色の持つパワーと存在感と、あと世間一般にすでに確立されている強いイメージによる印象がしっかりしているので
あんまり余計な手を加える必要はないだろうなあ
(例えばもっと淡いピンクからグラデーションを始めるとか、黄色味をさらに加えるとかピンクから赤を通り過ぎて紫まで行って見るとか、白い「斑」を入れるとか)

と、「染め」の時点からなんとなく思っていたような気がするのです

艶やかに華やかなピンクの「花」を耳元に飾るということのドラマチックさというのはもう、それだけで完成したものがあって
私なんぞがいらんこと手を加えるものでは無いよな、というような。



…それにしても



しっかりと濃い色の「花」というのは、たっぷりとみずみずしさをたたえた重量感を想像させて、それがそのまま強かな生命感、確かに存在しているということ、それが故の自信に満ちた美しさに溢れているものなのですな

ということを再発見した気がする

そんなわけで「茎」の色がこれまでに作ったものに比べてどっしりと濃い緑色なのです。花の色が少し滲んだくらいの、それこそ水分をぎっしりと詰め込んだようなたくましい「茎」。


鮮やかに、派手な装いで堂々たる立ち居振る舞いを行うこと、そうできるまでに積み上げてきたものと、「そうある」ことの覚悟。

単純にこう言うのも多分正解では無いのだけれども、敢えて言うなら年齢を充分に経た人だけが持つ美しさ、のようなもの。


なんかねえ、ピンクの「花」を作ってこんな感覚になるなんて一番最初の段階では思いもしなかった



さて、


明日は復活販売かな、と思っていたけれど
1日休んでリズムを整える日にしようかなと考えています

ショップは完全に通常営業でございますよ


2019.1.25. nuta design

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