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毎年のこと

こんばんは。

明るく温かく、桜の開花予想の日も随分近づいてきて、
まだまだ日陰は寒く風も冷たい
日が暮れると一気に気温が下がって

でもそんな冬の名残がとても清らかに思われたりする

3月の初旬というのはそういう日がとても多い気がします





凛として清潔で、目がさめる
そんな雰囲気の新作ピアスを本日は、1点。

「かの背に過ぎる」(minneCreemaBASEiichi

ショップの説明文にも書きましたがこれは「過ぎる」と書いて、
「すぎる」ではなくて、「よぎる」

完璧に練り上げられたのではないかと思えるような装いの「あの人」の、
進んでゆく背中に見える、完璧でない何か

明らかに表現しているものでは当然なく
言葉で説明できるような感覚でもないのだけれども

しかし確実に私の何かを「よぎる」手触り

今回もアイボリーがかったチェコグラスパールを使用していますが、
純白よりは温かみのあるアイボリーを選ぼうとも
やはりパール、しかもしっかりとした重量感と硬質な輝きを持ったグラスパールには
ひんやりと見るものを我に返らせるような冷徹さもあって

だからというわけでは
それだけが原因というわけではないのですが

私自身、「パール」という素材に対する微妙な遠慮や気後れがあって
その距離感があり続けることが製作にとって良いことなのかそうでないのかが
わからないということは
以前も書いたように思います

さて

今回は、その冷徹さ、シリアスさへの一つの抵抗として
グラスパールの大きさを3種類、変えて取り混ぜてみました

以前ゴールド色の金具と合わせるタイプでは試みたことがあるのですが

ゴールド色よりもシック感の強いアンティーク調カラーでやると
どんな風に仕上がるのか

写真を撮ってみての感想

やはり真面目さや清潔感というのは何をやっても失われないのだな

ということ。

それから、
長さをあまり出さず横幅を広くとり
その分、金具の組み方が複雑になった分のゴージャスさが
アンティークな雰囲気に拍車をかけている(ような気がする)。

揺れ感は間違いなく、均一なものを使ってロングなシルエットにしたものよりも
軽快なリズム感に溢れているのですけどね。


完全に最初に頭の中で思い描いた通りではなかったけれども
魅力的なものができたと思うし、
仲良くはなれていないけれど「パール」の懐の深さはわかった気がします

さて

明日は復活販売を予定しています
さすがに今回は「こっそり」はお休みにしようかな。


2019.3.11. nuta design

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