【つぶやき】一期一会
小学6年生の時、冬休みに書き初めの宿題があった。
そこで書いたのが、タイトルにある
「一期一会」
という四字熟語だ。
なぜこれを選んだかは、今となってはあまり覚えていない。
習字があまり好きではなかったので、簡単そうな字を選んだ気もする。
ただ、昔から人が好きだったことは間違いない。
(寂しがりやとも言えるが)
今年1年間を振り返ってみると、
たくさんの出会いと別れがあった。
1番大きな出来事は、10月に祖父が他界したことかもしれない。
かれこれ2年ぐらい闘病生活を送っていたので驚きはなかったが、葬儀を終えるとしんみりとした気持ちになった。
長くても夏までだろうと言われていた祖父と、最後に多くの時間を過ごすため、今年に入ってからは地元に帰る回数が増えた。
(山登りが趣味だった祖父の心臓は思いのほか強く、結局10月の最終週まで長生きした。笑)
マネージャーをやっていたサッカーチームの活動場所が地元から遠かったので、4月にはマネージャーを辞めた。
毎週のように会っていた選手たちと顔を合わせる時間は一気に減った。
(なんだかんだで辞めた後も時々遊びに行ってはいたが)
同じぐらい大切なものが2つあった時、どちらを選ぶかというのはすごく難しい。
長く生きれば生きるほど、たくさんの人と出会う。
大切な人も増えていく。
でも、人に与えられた時間には限りがある。
1日24時間のところを1日48時間に増やせれば両立できたが、私にそんなことができる能力はなかった。
(「なかった」と過去形で書いたが、いまだにその能力は手に入れられていない。)
タイムマシンやどこでもドアがあれば解決できたが、まだ21世紀だった。
私が大人になるのがちょっと早かったようだ。
ちなみに、「大切な人」という言葉を聞いた時、誰を1番に思い浮かべるだろうか。
私が「大切な人」という言葉を聞いた時、
1番に思い浮かぶのは家族である。
でも、その他にも大切な人はたくさんいて、
あとから色々な人の顔が思い浮かんでくる。
もちろん、私のように家族が思い浮かぶ人ばかりではないだろう。
友人かもしれないし、恋人かもしれないし、はたまた別の人かもしれない。
それぞれにそれぞれの「大切な人」がいて、どれが正解というわけではない。
そういえば、とある歌にこんな歌詞があった。
幸せな状態を「作ろう」とするから人生は難しくなるのかもしれない。
理想を追い求めれば青天井である。
友人も恋人も、いい人を探そうと思えばキリがない。
目の前にいる人を大事にできる人が幸せをつかめるのかもしれない。
ネットやSNSが発達した現在では同時にたくさんの人とコミュニケーションをとることができるが、直接会える人の人数はやっぱり限られる。
相手が誰であれ、いつか最後の時間はくる。
会いたい人には、会えるうちに。
伝えたい言葉は、伝えたい人がいるうちに。
出会った人に感謝の気持ちを忘れない。
小さな幸せを大切にする。
目の前にいる人を笑顔にする。
これらのことを心に留めて、これからも過ごしていきたいと思った1年だった。
関わった全ての人に感謝。
来年もよろしくお願いします。
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