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メンデルスゾーンの絵を眺めて

どうして作曲家として有名なメンデルスゾーンの画集を手元に置いているのかというと、先日務川慧悟さんの出演したコンサートで指揮をされた尾高忠明さんがメンデルスゾーンの描いた絵について話して下さったから、一度見てみたいなと思って。

最寄りの図書館にもあるかしら?と調べてみたら、ありました。

探してすぐに見つけることができてラッキーでした。

細かいところまで「きちっと」しかも綺麗に書き込まれたスケッチを見ていると、音楽が流れてきそうです。
水彩画も繊細な色使いで、美しい!
でも、この絵たちは公開しようと描いたのではなく、あくまで私的なものだったようです。
音楽家として有名になったからこそ、「絵も上手!」だからこのように我々も目にする事ができる機会に恵まれたのですね。


この本には、メンデルスゾーンの絵そのものだけではなくその背景や、生い立ちも掲載されています。
作曲家としてのイメージが大きいですが、オルガン奏者としても大変優れていたそうで、ロンドンのセントポール大聖堂での即興演奏はとても素晴らしかったようです。
聴きたかったなぁ。

演奏旅行の傍らにスケッチをしていたり、作曲している曲の音色に色を例えていたという話は「さすが!!」と思ってしまいました。

このようにメンデルスゾーンが絵を書くようになったのには、彼の子ども時代の学習スタイルが関係しているようです。
裕福な家庭に育った彼は、音楽だけではなく全ての学びを家庭教師によって習得したようです。
その中に、絵画もありました。
学校の授業でサラッと学んだのではない、本格的な絵のレッスンって受けてみたいですねぇ…。憧れてしまいます。

幼い頃から才能に溢れたメンデルスゾーンには、12歳の時にドイツの模擬英雄叙事詩「バルツィヴァル」を演出したという神童エピソードがありました。
そんな幼い年齢でも演出ってできるの?と驚いてしまいました。
その12歳頃の肖像画が2枚あるのですが、「カラコンしてる?」と見間違うような大きな瞳の美少年(女の子みたいな可憐な容姿です✨)なんです。
カラーコンタクトなんて存在しない時代でしたから、きっと目が大きくて輝いているメンデルスゾーン少年の美しさを画家の人が強調したかったのでしょう。

二週間ほど我が家に滞在したこの本は、まさに今日が貸出期限なので返却しなければいけません。
また、眺めたくなったら借りようかな。

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