見出し画像

24時間金沢工芸満喫旅行

金曜日の夜から一日かけて金沢を回ってきました。
目的は3つ。

1:ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―
2:虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light
3:精美をつぐ

上2つは池田晃将さんを主に目当てに、下のものは山村慎哉さんを目当てにしていました。どちらもInstagramに挙げてくれたことで気づき、1週間前に予定を決めました。ポケモン工芸展がもう終わりなので、ギリギリセーフ。


国立工芸館。


ポケモン工芸展は、予約チケットが売り切れていたので当日開館前の時間から並びました。とはいえ並んだら入れるのはありがたい。
国立工芸館というのは初めて入りましたが、外観の印象よりコンパクトな建物のようで、ポケモンの人気に対してスタッフさんがあたふたしているように感じられました。

いい作品がたくさんあったのですが、長くなってしまうしそんなにたくさん写真を載せるのもどうかと思うのでおひとりだけ。

マンタイン/染付皿 桝本佳子



キャモメ/染付皿 桝本佳子


キュウコン/信楽壷 桝本佳子

音声案内で言っていたそのものですが、この作家さんは装飾を主とした工芸を目指されているとのことで。
工芸って不思議で、利用用途のあるものをキレイに作ることから進展したのかなあと思っています。いまではアートの側面がとても強く、伝統の技法や素材を使った(利用用途のない)オブジェもたくさん見受けられます。
それをこの作家さんは、意図的に利用用途のあるものの装飾をメインに据えることで逆転させようとしているのだろうと思います。とても面白い取り組みだなと思いました。
また単純にそれぞれの作品がかわいい。たぬきじゃなくきつねポケモンで信楽になるところとか。

また音声案内が機械音声で作家さんごとに説明があるものだったのだけどとてもよかった。俳優さんたちが語ってくれるのもそれはそれでいいけど、いい意味で温かみのない語りもいい。明らかに複数の人の加筆修正が入っているような文章もあり、よかった。

このノートのヘッダーは小宮康義さんの江戸小紋着物「ゲンガー・ゴースト」


21世紀美術館。

こちらはまだまだ会期があります。
申し訳ないのですが作品名がわからない。


私は池田さんを1枚目のような、”電脳感”のあるもので入りそればっかりを観てきましたが、今回は今まで作ったものの変遷のような、池田さんそのものに関する展示でした。
最後に

未知文黒御影茶器 池田晃将

↑こちらは国立工芸館の展示

↓こちらは21世紀美術館の展示

どちらもはしごすることで楽しめる工夫があるようで楽しかった。


Art Shop 月映。

こちらは写真なしです。ギャラリーの方と、作家のお一人がいらしてとても親切にお話しをしてくれました。皆さん漆作家であること以前に、山村さんが師匠だそうです。
漆とはどういうものか、この人は他にどんな作品を作っているのかなど本当に親切にお話しいただいて、こじんまりしたショップでしたが30分以上は居てしまったと思います。山村さんの作品をはじめ購入は前向きに検討しないといけない。



最後に。


九谷焼の灰皿


ふらふらと入ったお店でおばちゃんの巧みな口車に乗せられて買ってしまった灰皿。
ここにしかない一点ものですよ、と言われたものの、隣のお店にもその隣のお店にも同じようなものがありました。もちろんお店は窯元ではないので、「ここ」は金沢を指しているんでしょうが買うまで気づかなかった。また人間国宝の徳田八十吉の作品も各お店にあったのは驚きでした。これもまた工芸のいいところでもあるような。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?