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小説投稿サイトの連載作品がエタるワケ

どうもこんにちは。2回目の投稿になります。

皆さんネット小説はご存知ですか?小説投稿サイトとは、プロアマチュア問わずに自由に作品を公開できるサイトのことです。公開されたものはサイトにもよりますが基本無料で読めます。一次創作で人気があると企業から書籍化されることもあります。

一昔前も「恋空」といったケータイ小説の恋愛ものが流行り映画化もまでされました。そして最近は「小説家になろう」の作品が人気で、書籍化されアニメが放送されているものもあります。しかし、小説投稿サイトの連載作品は更新が停止され未完結になりやすい傾向があります。

そこで、この記事ではなぜ小説投稿サイトの更新が止まってしまうのかについてを書いてみました。​


その前にエタるの意味について

「エタる」とは、もともとゲームにおいて作者が制作を放棄すること、その状態の意味です。そして、そこから転じて創作中のものが続きが作られず未完の作品になるという意味を持ちます。小説投稿サイトだと連載作品の更新が来ない状態ということです。

作者の音沙汰も無い状況は失踪と呼ばれます。

未完だけにミカンの写真(すみません)

根本的な理由

なぜ商業作品より小説投稿サイトの作品が更新が止まりやすいのか、という疑問に対し、基本的にアマチュアが書いていて執筆は仕事ではなく趣味だから、というのが根本的にあります。仕事ではないので、書き上げる締め切りはないため先延ばしにしやすく、読者への次回更新の責任感は薄くなりやすいです。

しかし、趣味レベルで気軽に作品を投稿できるため様々な作品が閲覧できたり、アマチュアの作品から特殊な感性や隠れた才覚を感じさせる作品を発見することができる、というのもこの特徴ゆえなので、一概に悪いとは言えません。また、投稿する頻度は作者次第なので、商業作品より速いペースで執筆される作品もあり、連載で毎日投稿されているものもあったりします。(もっとも、さすがに毎日投稿は書きだめがないと無理だと思いますが。)


作者が次の話が考え付かずエタる


続きを考えていないから

ある程度しかプロットを練らずに連載を開始した際に起こります。簡単に言うと見切り発車です。ネタ切れというのもありますが、特に序盤の一、二章までしか考えていないという場合か、終盤で、広げた風呂敷が畳めない、話の整合性がとれない、というのが多いです。

ジャンルによってはテンプレート(略してテンプレと言う)の展開があり書き始めやすいものもあります。しかし、テンプレートの展開は話を終わらせやすくするわけではありません。逆に終わらせづらくなることもあるので注意が必要です。

対策として、当然ですが作者がプロットをしっかり練ることです。読者は何も出来ることはありません。見切り発車で始めてちゃんと完結させられる人もいますが、 やはり万全を期してしっかり展開を考えておくべきでしょう。また、ある程度話のキリがいいのであれば一旦完結としてしまえば良いのです。続きを思い付いたら、再び連載中にしましょう。


スランプになったから

スランプはある程度作品を書いた人がなるもので、調子がでないというのは単純ですが厄介であり、ちゃんとプロットを練ってあってもいざ文字を起こすと作者の納得が行かない文章になってしまいます。

スランプの理由は複合的なことが多いので、ならないことより、なってからが大事だと思います。読者は感想や評価で応援し気長に次回を待ち、作者は短編を書いたりして、気分転換することしましょう。スランプを抜け出せれば自信も付き更に良い物書きになれるはずです。


人気が出てプレッシャーを感じたから

投稿されてからまだ日が浅い作品が一日のランキングに入る等のことで起きるものです。人気が出ることは良いことのように思えますが、重圧を感じて続きが書けなくなってしまう人も中にはいます。この人気は作者の思いがけないもので、作者の渾身の作品で人気が出てもこうなることはほぼないでしょう。見切り発車だと特に困ると思います。

この場合、作者は自分の才能が評価されたのだと素直に喜ぶべきです。へんに萎縮したり、不安になる必要はありません。人気が出てもやることは同じです。


作者のやる気が無くなりエタる

評価が悪かったから

基本的に感想でダメ出しされたり評価が低くて起きます。処女作では評価されないどころか全然読まれないということはよくあります。また、書籍化された作品でもこの理由でエタることもあります。書籍が売れずに打ち切りになった場合です。打ち切りで悲しみ、書籍化作業中はサイトの更新が疎かになっているので作者のやる気が無くなるためです。

読者が出来るのは、新しい作品から面白いものを発掘し続け、しっかり感想と評価を付け、悪い点を指摘する際には優しく書くことです。そして、読んでいる作品が書籍化した際は書籍を買って応援しましょう。

そして作者は評価にできるだけへこたれないことが大事です。処女作で読まれすらしないというのを前述しましたが、処女作で連載したての作品というのは、作者の過去作がないので判断基準がなく、読まれにくいのは仕方がないです。落ち込まずどんどん更新しつづけましょう。

単純に執筆が飽きたから

これは、内容が中弛み、マンネリ化しやすい中盤に多く、創作意欲が衰えてた状態で起きます。また、投稿に間が空いた場合も、モチベーションを維持するのは困難です。ここから新しい作品を始めることもあり、それは後述します。

作者の問題で、作者が早くを書きあげる、話を短くするなどで、モチベーションが下がらないようにすることが対策です。


別の連載作品にやる気が移ったから

一つ作品を連載中に新しい連載を始めて最初の作品が放置されたり、連載作品を掛け持ちしていてある作品の連載が止まったり等です。極端な例だと、何十数作品も投稿していて、一つも完結していない人もいます。基本的に作者の創作意欲が原因です。

この場合読者は置き去りにされた作品にもファンがいることをアピールしましょう。そして、作者はどんなに創作意欲が溢れて新作を出したくなっても、自分ののキャパシティを越えないようにしましょう。中途半端に前の作品の更新を止めて新しく連載するのではのではなく、しっかり終わってから新作を始める方がいいと思います。


作者が続きを書ける状況や環境ではないためエタる

これは作者が急死した、アカウントにログインできない、仕事が忙しくなったなど細かい理由を挙げれば色々あるので割愛させてもらいますが、これらはどんな作品も偶発的に起こる可能性があり、起こってしまえばどうしようもないです。このような状態になり、それが連絡できるのなら、せめて更新が出来ないことを報告しましょう。


おわりに

ここまで読んでくださりありがとうございます。小説投稿サイトでの自分の経験によるところも多い為、何か間違っていたらすみません。また、原因は常に一つのものではなく、むしろ複合的なほうが多いと思います。

個人的な意見ですが、処女作で長編を執筆するのはやめて、短編か中編を一つを書き上げてからにすべきだと思います。一つでも作品を書き上げられたら自信がつきますし、逆に初めての作品がエタってしまったら自信を無くしてしまうと思います。

この記事を読んだ皆さんは、もし小説投稿サイトで連載を始めたらエタらせないよう頑張ってください!

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